表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。

童話

落し物と贈り物

作者: 海堂直也

山が紅く色付いた後、空には砂時計が浮かぶ。

 

枯れ枝の間をすり抜けて、落ち葉の上に雪がやって来る。


しんしんと降る雪は、ずんずん積もる。


降る雪は「どっちかな?」「そっちかな?」と相談しながら。


積もる雪は「こっちかな?」「あっちかな?」と相談しながら。


個性豊かな雪達は、皆でワイワイ探し物。


でも、いっつも見つからない。


雪達は知っている。本当のオリオン座の姿を。だから皆で探してる。


夜、雪が降ったなら、空を見上げてみると良い。

雪達が本当の星空を作ってくれているよ。


 

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
[一言] 雪達が本当の星空を作ってくれているという文章が面白いですね。 本当のオリオン座がどういうものなのか、私にも見せてもらいたいなと思いました。
[一言] 宮沢賢治みたいな世界だなと感じました。あの世界観は出そうと思って出せるもんじゃないのでこんな短い文章ですごいと思いました。
[一言] わたしたちは雪が降ると、間近に見える雪だけに目がいってしまいますが、雪たちはさらにその上の遠い世界について語っているのかもしれませんね。雪の降る静かな時間には、こんな雪の囁きが聞こえてくるよ…
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ