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おいでませ、異世界へ

2作目の作品です。楽しんで貰えたら嬉しいです!

少し複雑ですが [ ]←は、ウイレムの声 { }←は吹き出しです。

その日私はいつもの様に目覚め窓を開け…………た。「え?何これ?」

慌てて振り返ってみるが、何も変わらない、いつものわたしの部屋……「?」

もう一度窓から外を見る………「いつもの景色だよね?」

寝ぼけて居たのかな?さっきの景色はまるで行った事が無い何処か外国の景色だったような……。


ヤバイな、昨日遅くまで漫画描くのに没頭し過ぎたかな……まだ頭が働かないのかな? 早く顔を洗って支度しないと遅れちゃうよ。

今日最終日だし早く学校に行くつもりだったのに。

わたし、名前を 椎名あかり と言います。この時まではこの先起こる出来事が、人生を大きく変えちゃう事になるとは思いもしませんでした。


小学校の頃から漫画にのめり込み自分で描き始めたのですけど、高校2年生に成った今も 才能と呼べるものは付いて来ませんでした。

下手の横好き程度だけど、辞めたいとは思わなかったのよね。

景色や背景とかは結構いけるとはおもうんだけどなぁ人物がイマイチ特徴がないんだよね……。

そんな私ですが例え漫画家になれなくても、関われる仕事が出来るならそれだけでも幸せだと思ってたんです今朝までは……。


父は私が14歳の時に他界してそれからは母1人子1人で。

父が残してくれた保険金(と言っても親子2人で慎ましければ食べて行ける程度)は有るからと母は言うのだけど。

父と母はとても仲が良い夫婦だったから母の落ち込みようは凄かった私を置いて逝ってしまうのではないかと思う程。

でも、何が有ったのか私にはわかりませんが急に母は父の死を忘れようとするかのように働いていました。

毎日クタクタになる程働いて死んだように眠るそんな日々でした。


母が働いてくれたお陰で、高校に行き私はアルバイトしながらもいつかは漫画やアニメに関わる職場に就きたいと私なりに頑張って来たけれど、その母がつい先日交通事故で急に亡くなった。

親族もわからないから私だけの見送りになった寂しい葬儀だったけど無事終わり母にお別れはした。

でも、私はやりたい事をさせてもらってばかりで母はそんな私の為に働いてくれて…

「ごめんなさいお母さん」私は高校生活を辞め普通に就職出来るよう進路を変更する事にした それでもいつかはきっと………

いつまでもメソメソしてたらお母さんに叱られちゃうよね。

そして今日、2年生も終了するからそれを機に中退する事にしていた。


「でもね私本当は、お母さんともっと話したかった色々聞いて欲しかった。漫画だってもっと上手く成りたかった………。」


(うん、気を取り直して学校に行こう!お母さん、見ててね私頑張るから!)


⁂『こんな事になって御免なさいね、貴女の願いは聞きました頑張ってね!今は急いでるからまたね』⁂


ガチャ♪ドアを開け外に出ると……異国?「え?また?」でも、振り返るともうそこに我が家の見慣れたドアは無い。




「???」唖然と立ちながらすれ違う人を見ていた。

「ここ…………どこ?」

さっきからすれ違う人皆見たことも無い いや、実際は有るのかもだけど似た様なコスプレ的なものは でも、髪の毛の色、目の色が漫画の世界?青、赤、金色、緑……。

目が痛くなるような原色とか派手な色 あ!あそこの人なんてピンク色

と言うか………すれ違う人達の頭上に吹き出し???


「ハハ、これは夢よね?無いわ〜こんな世界 まだ、目が覚めて無いのよね!」 思いっきり頬を抓る


「痛っ!………笑える、冗談じゃ無いの?どうしょう? こ、言葉は通じる?通じるも何も吹き出しは読めるけど!お金も無いしどうすれば帰れる? そ、そうだこうなる前確か女性の声が聞こえた気がしたけど……空耳! 確か願いは聞いたって え?私何願ったっけ?」


すれ違う人皆ジロジロ見てる……。「こ、怖っ 周り 皆背が高いし彫りが深い人ばかりだし、外人だし、か、帰りたいです。お願い帰して……」


{見た事ない子ね} {こんな道の真ん中に立って邪魔だよ} {随分地味な見た目の子ね可愛そう} {何ボーッとしてやがんだ}


そして、吹き出しの言葉が痛いです…………。


「ねぇ貴女 大丈夫?何処から来たの?この国の人じゃ無いわよね?{変な子ね、迷子かしら?}」


「!!、私の言葉解りますか? 」


「え?えぇ、もちろん?{何なの?この子大丈夫?}」


「私も解ります!」 「そ、そう…それは良かったわ?」


「はい!良かったです!」

話しかけてくれた女性は首を傾けながら去って行った。

吹き出しのマーク{?}を残して


「取り敢えず、話は出来るのね!それだけでも助かる でもそれだけ…。」


周りを見回し状況をもう一度確かめる(ここで立ち尽くしてても何も解決しない帰る方法を探さないと ここはもしかして異世界? まさかね?でももしそうなら、漫画とか小説では確か異世界に行った人は二度と帰れなかった……。私帰れる?ダメ!マイナス思考無し! プラス思考で行かないと雰囲気に飲まれちゃうから!うん、しっかりしろ私)


「よし!とにかく誰かにここが何処か聞いてみる。」両手で頬を叩き気合を入れ 拳を握りしめる。


「済みません、あのここは何処ですか?」側を丁度通り掛かった男性に声をかけてみた すると。


[君、君本当に俺が見えるの?俺と話せるんだね!]


「?はい、見えますど……(この人は吹き出しが無い。)」


[良かった!!君もし良かったら いや、お願いだ俺の頼みを聞いてくれないか?]


「ハァ、それは良いのですけど、あの」と私が答えるより早く彼は私の腕を掴みどんどん引きずる様に連れて一軒の洋服屋の前まで来ると急に止まり店を指差した。


『ポラリス洋品店』(??)


[俺はこの服屋の息子なんだ、でも隣町に使いを頼まれ出かけたら途中で盗賊に襲われてどうやらその時に殺されたらしいんだ……]と、言い出した!


「はぁ?え〜、でもハッキリと見えますよ声だってちゃんと」


[でも俺、妹にも、父さんにも話し掛けたし、あの場所でずっと色んな人に声を掛けて見たけど誰も振り返ってくれないし、君みたいに触れることも出来なかったんだよ。君だけが俺に気がついてくれたんだ、君だけが頼りなんだ!お願いどうか助けて。]


「そんな、助けてと言われても…助けて欲しいのはこっちの方で……。」


[頼むよ、このままだと妹の婚約者が捕まってしまうかも知れないんだ。だから妹と父にその事を伝えて欲しい!お願いだ!]


「でも、見ず知らずの私が何を言っても信じて貰えるとは思えないんですけど。それに何故妹さんの婚約者さんが捕まるの?犯人は盗賊じゃ無いの?それならお金目当てなんじゃ無いの?」


[あぁ、言い方が可笑しかったね 盗賊の振りした男達だよ。そいつが話してたんだコイツがメアリーの兄に間違いないな?ってそして俺の腹に刺さっているナイフは妹の婚約者の物なんだよ。だからその事を伝えないとアランが あ!アランって言うのは妹の婚約者の名前なんだけどね、そのアランが犯人にされてしまうんだよ!]

そう言って彼は自分のお腹を指差した。

私は彼のお腹を見た……ヒッ!ナイフが刺さってる!見てない、私は何も見てない!


私は顔を両手で隠しながら彼に応える

「で、でも、貴方を刺したのがその盗賊だとどう証明するの?」


[大丈夫、そいつを見たことがあるんだあいつはアランの同僚だよ、間違いない だから君が見た事にして欲しいそして俺が教えるからそいつを捜して欲しいんだ!

君はアランに面識もないし、もしかしてこの町も初めてなんだろ?だから逆に 信じてもらえるよ]

彼は私をじっと見つめながらそう言った。


(そんなに上手く行くのかしら?行かなかったら私が犯人だと思われるんじゃないの?大丈夫かな?)



何だか大変な事に巻き込まれてしまったような予感がします…………







次回彼と私は信じて貰えるの?

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