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プロローグ
20XX年。 突如北海道太平洋側に50mを越える氷山が現れた。
メディアは近年、温暖化による異常気象がよく見られ、そのうちの一つだ、と報道している。しかし、専門家や科学者による分析も詳しいことははっきりとはわかっていないというのが現状であった。
氷山は北海道を南下していきついには東京付近へとたどりついた辺りで氷山は動かなくなった。そのころには氷山は溶けて40mほどになっていた。氷山からは動物の角のようなものが見えだしたのだ。しかし、その角の大きさは尋常ではなく大きく、氷山のほとんどが角ではないか、と想定させるような大きさなのだ。専門家の中にはおそらく恐竜の氷漬けだろう、新種の発見だ、と喜ぶ者もいた。
自衛隊空軍に所属している福島浩太はこの日、日本企業として初の軍事産業へと乗り出したハセインダストリーの新開発した最新鋭の戦闘機へのテストパイロットとして試行運転をし、自衛隊寮である自宅に戻りこのニュースを目にしたのであった。