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キーパーLife  作者: アルミラ
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キーパーの楽しさに

サッカーは面白い、楽しい、かっこいい、その裏には苦しさ、努力、毎日の練習、がある。

よく、ストライカーのスーパープレイを見ることがある。誰が見てもすごいと思うような素晴らしいシュートだ。そして、皆ストライカーに憧れる。最初は僕もそう思っていた。そうあの試合までは…


第1章 キーパーの楽しさ


「まさか、こんなことになるなんて…」

小学生最後の卒業試合三回戦、次勝てば準決勝というところで、僕のチームのキーパーの負傷により、試合に出られないため代わりに僕がキーパーに任命された。言っておくが僕は補欠でミッドフィルダーだ。ただ、人よりちょっと身長が高いからということで僕が選ばれた。

言うまでもないがキーパー経験など一切ない。

試合の状況は1ー1、後半の10分を過ぎて残りは約35分間初心者がゴールを守らなければならない。幸い相手はディフェンスが長けていてフォワードはいうほどの火力はない。

ホイッスルがなり試合再開。

相手がドリブルであがり、鋭いパスが通り、いきなり大ピンチだ。ディフェンスが止めに入るが相手が1枚上手で抜かれフリーだ。

「やばい…!くる!」 相手と僕の距離が微妙な間合いだ。前に出て詰めるか、その場で守るか判断に迷う間もどんどん相手は距離を詰めてくる。止めなければ!しかし、足が震えて動かない。相手はシュートを打った。

ゴール右に飛んでいき、矢を放ったような早さだ。僕は意を決してボールに飛びかかりものすごい大げさに倒れた。

終わった、入れられた。手にボールは当たったが取れてはいない。ゆっくり目を開けると目の前にボールがあった。状況を電撃のごとく理解した。ゴールポストにあたり、ゴールにはならなかったのだ。しかしボールはまだ生きている相手にとっては絶好のチャンスだ。みんな必死に追いかけて来ている。早く立たねば。僕は立ち再びくるであろう。矢を待った。シュートがくる。次は冷静に対処できる。そう思った矢先相手は反対側にパスを出し呆気にとられた。やられた、そしてシュートが放たれ、もう間に合わない誰もがそう思った時。僕の体はさっきとは反転体が勝手に動き、スライディングをしボールを弾き、味方へ繋げた。その時、僕の心は揺らいだ。ゆっくりとゆっくりと緊張が嬉しさが高揚が立ち込めて来た。そして、仲間からは「「ナイス!」」と声をかけられ、、嬉しかった。その時、思った。キーパーってすっごい楽しいって。この出来事により僕は辛く苦しい運命を背負うことになった。


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