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第1章 ループ
ゾウの強襲による敗北の末、気づくとー
ふと気がつくと、そこはリビング。
リビング…ってことは、飯の時か、玄関へ向かった時のどっちかだな。葵はそう判断する。
「俺の手に、パンはない。つまりこれは、玄関に向かう時だ。」
ここで、このまま玄関へ行ったらどうなるのか、そんな好奇心があるのは事実、それとは反対にもう痛い思いはしたくない。そんな思いもあるのだ。
「でも、あの世界でもケリはついてないし、このまま引き下がるわけにも行かねえ。男気いっちょ!行くしかねえぇ!」
玄関へと向かう。
「ゴンッ.ドサ」
やっぱり玄関でこうなるのは運命なんだ、そう確信した葵はこの事実を受け止めた。