序章 課題への挑戦 01
始めまして!花咲と申します。小説を書きたくなった、そんな軽い気持ちで書き始めました。
完走できるかもわかりませんが、見てくださった方が面白い!と思うような小説になるよう精一杯頑張らせてもらいます!
「ピ、ピ、ピピ、ピピ、ピピッ」
部屋中にタイマーの音が響く。
「カシャ。」
タイマーを止める。
時間はーーー
午後2時。
親に言われ嫌々入った高校。もちろん行く気は無い、だが少なくとも、この世界は、人間は一人で生きる時がくるのが定めだ。
そのためには、いやでも最低限、高校は卒業しておきたい。
そして今は冬、真冬。1月3日火曜日。
冬休みもあと3日、金曜日には、始業式だ、
金曜提出の課題は…「歴史」
そろそろ終わらせないとヤバイ。自分にそう言い聞かせる。
仕方なく「歴史」の課題を開く。
「これ、おわんなくない?てか、小学生で習うことすら知らねえ。」
自分でもだいたい察しがつく。この後の自分くらい。
「とりあえず、飯でも食うか。」
パンの上にベーコンを乗せ、その上にチーズ。引きこもりにしては贅沢だろう。
これはどちらかというと朝飯な気もしなくもないが。
パンを口に入れたまま自分の部屋へ戻る。
えっと、問題は、「享保の改革を行った人物を答えよ。」
え、なにそれ、「きょうほうのかいかく?、なんだそれ。」
聞いたこともない単語、調べるしかない。
「へっへーん、今の時代、スマホっていうのがあってだな?これくらい調べれば問題ナッシング!」
誰かから聞いた話だが、人が一番ものを覚えるのは、実際に「目撃、体験した時」らしい。