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カリスマアイドル声優プロデューサー

掲載日:2015/11/16

 ポスター



「『もーたる』が!広場にくるタル~~!!」

「『もーたるらじお』生録!コスプレ勝負!?」

「ハグ会チケット限定販売中!!」

「あの大人気声優もゲスト参戦決定!?」

「カリスマPの赤裸々トークショー」



 事務所



 足早な男性と小走りの女性。


「何でここに」

「皆半端だし、嘘つきだから」

「豚も嘘はつくよ。半端に」


「あなたはどうしてここに」

「アイドルだの声優だの言っても、うんちするだろ?それが嫌で」


「…豚はしないの?」

重たい扉の前。


「よく漏らす」



 ライブ会場



 汚い歓声。

「「ヘイヘイ、ライフラーイン、ちぎっては結びなーおすの」」

汚い歓声。

「「私だけの綺麗な幻想ゆめでお腹も膨れたらいいのにー」」

汚い歓声。

「「ヘイヘイ子供っぽいー身も心も売り払うの」」

汚い歓声。

「「オトナで自然であるがままで維持費かさむ本当の自分」」

ひときわ大きい汚い歓声。



 オフィスの個室



 英語圏の嬌声と豚小屋の主旋律。


You shouldn't raise such wildly voice.

「野太すぎる声をあげてはいけないよ」


Don't let yourself in the extasy.

「快楽にのまれるな」


Out your voice from hymen of the heart.

「心の処女膜から声を出しなさい」



 オフィスの社長室



「外人部隊はどうです」

「だめだな。趣味に走る」

「俺も同じですよ」

「よせやい。若者の謙遜は嫌味だぜ」


茶を飲む。


「おっさんには傲慢な若造に蹴りだされたってストーリーが必要なんだよ」

「ケツ拭いて勝手に出てけよジジイ」

「それだよ!」



 ホテルの一室



 キングサイズのテレビと、ソファーと、男女。


「あなたはカリスマにならないの?」

「IQ低い煽りだなおい」

テレビから汚い歓声と歌声。


「野郎の顔に糞ひるようなクソッタレの優越感は願い下げだ


―だからホモを売ろう」


モナリザっぽい表情。


「ほもーたる」

「訴訟確実ね」



 エスエヌエス



「ホモ☆ジーンアス最高!容姿歌パフォトーク(笑)全部最高!!

女性や子どもでも安心して応援できる本物のアイドル!」


   「完全同意(笑)」


   「ホモは不安だろww」


    …



 昼下がりの民家



 カーテンを閉じながら。

「金の切れ目が、年貢の納め時」


どかっと着席。

額と金属。

銃声。



 川原



 車椅子から降りた女性と降ろした男性。


「どうして、私だけ連れてきてくれたんですか」


「初恋の面影が」

「はは。いくつの時?」

「その内話すよ」

「えー」


「―今、知りたいなぁ」



 ホテルのVIPルーム



 ソファに男性、床に女性で向かい合い。

「天国でしょ?」

細い首にふれる手。こもる力。


モナリザっぽい表情。


「…ああ、そうだな」

髪を撫でる手。



 高台の駐車場



 かしましい車内。

膨れる女性やからかう女性達。

車に近付く男性。

立ち止まる。

スマホを取り出し、タッチ。


光、熱熱風風、熱風、衝撃、

風風、熱、光、煙、風、風、

熱、風、風。


すえたにおいと火と煙、

そして穏やかな熱と、風。


「っげぇすっきりしたぁっ!!」

ダブルガッツポーズと、

満面の、笑顔。

読了ありがとうございます。

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