皇姫、今共に行動を
昼下がり。レースト・アルティジアは武器屋にいた。剣、銃、槍、弓などたくさんの武器が取り揃っている唯一の武器屋。今日は銃を見にそして買いに来た。
「今日も銃かい?」
マスターは言う。そう毎日ではないがある程度の頻度で来る。
「そうさ。流石マスター。よくお分かりで」
俺はさも当然のように答えた。
「一週間に4回くらい来るよな?まぁいいさ。今日は新作の銃が入荷したからよ。」
マスターの「入荷したからよ」に反応したアルティジアは触って見ていた銃を丁寧に置き物凄い反応でこちらに来た。
「それは本当かい?マスター。いやー遂に来ましたか!」
アルティジアは凄く喜んでマスターに話しかける。
そしていよいよ新作の銃の紹介が始まろうとしていた。マスターは銃を取ると話始めた。
「この銃は時間指定砲弾千燎銃さ。銃にはない唯一の時間指定が出来てかつ、方向を狙い定めた砲弾であり、弾を千発撃てる。唯一の銃である。」
マスターはある程度溜めた後驚いた感じで話始める。そんなマスターの目はキラキラしていた。
「値段はだな。108万円だ。」
マスターが放った値段に今ある残金と銀行を計算するが足りないらしくアルティジアは撃沈した。
「半額にはするが?」
アルティジアはそれでも足りないらしく撃沈。なんせ半額でも54万円だ。今ある残金と銀行合わせて30万くらい。
残念だが今回のこの銃は諦めるしかなさそうだ。
「次の銃は方向指定外咆哮銃。これは方向指定外でも必ず発射してくれる優れもん。かつ咆哮と言うことは相手の威嚇にも使える。ちなみに値段は84万円だ。半額にしても42万円だ。」
マスター。もう少し安くしてよ。本当。
今の俺の額じゃ買えないんだって...。
「アルティジア撃沈しつつも次行くぜ。次の銃はだな。」
マスターはやたら溜めて言う。
「お前が欲しがっていた導剋咆乱神銃だ。魔導の力を用いてかつ時間威嚇式。そして乱神まで付いた銃だ。値段は要らねぇよ。お前にやる。俺からの奢りさ。好きに使いな。修理代は頂くけどな。」
マスターは今までよりも輝かしく見えた瞬間だった。そして手にしたアルティジア。
元々この銃は100万くらいするものなのだ。
それを俺は修理代はお金をとってもタダでもらったんだ。
すげぇことだ。
「この銃だ。本来は高い銃が手に入った。欲しかった唯一の銃が。」
アルティジアは喜んで弾1000Bを買い早速と実練室に入り練習をした。
「アルティジア。上手くなる方法をさ。」
マスターは言うとアルティジアのいる実練室に足早に向かった。
夕方。すっかりと陽が暮れ、暗くなり始めた。いつの間にか2時間近く実練室に居たらしい。カラスの鳴く声が聞こえた。
「マスター。ありがとな。」
アルティジアは欲しかった銃のお礼と実練室を代金無料にしてくれた二つのお礼を言った。
「気にすんなよ。これでお前は強くなったはずだ。確実に。」
マスターは俺のレベルアップを嬉しく思っている。
「じゃあなマスター。また来るぜ~。」
俺は銃を持って夕陽の方へ歩く。
「検討祈るぜ。」
マスターは独り言を言い
「またな。また来るんだぞ。」
手を振る。
「これで手に入った。後は実戦だな。」
*
「例の銃発見しました。」
暗い部屋にモニター越しで見る少女。
「何?何かあったの御姉様。」
暗い部屋に同じくモニター越しで見る少女。
「アルティジア。奴は気に入った。早速、惨劇慚愧開始いたします。」
少女はニヤリと笑う。
「はい。御姉様。始めます。」
少女もまたニヤリと笑う。いや微笑んだ。
「今回の作戦は?」少女は言う。
「はい。この方法でこの武器を用いて惨劇慚愧を致します。御姉様。」
少女の持つ武器は互いに槍。
「了解。」
槍を持ち少女は高らかににやけた。
「これで勝てそうですか?御姉様。」
少女は御姉様と言う人に聞く。
「これさえあれば確実。」
*
アルティジアはある日、皇姫に呼ばれ城にいた。
「アルティジア。貴方はこれから私と共に行動しましょう?」
その少女はハークルム・ラーミスと名乗った。
「あなたに相応しいのは銃弾の王ね。」
そうアルティジアは2日前にある老婆を上手く当てずに倒した。その魔物を倒して称えられた。そして他にも水獣を倒し称され他にもたくさん。その栄光の為だ。
「だから私と共に行動しましょう?」
ラーミス皇姫は返事を待つ。
アルティジアは決めていた。彼女について行くと。
「わかりました。ラーミス皇姫。これからよろしくお願いします。」
拍手が起きた。周りの騎士らや伯爵など。多数から拍手。
「ラーミス皇姫。始めましょう。」
to be continued