私は。
「ふぁああ…」
大きくアクビをし、伸びをした。
動かしたくもない自分の足を動かし、カーテンを勢いよく開けた。
「………………まっぶしいなぁ…」
元々夜型の里菜は目を眩しさから一度背けた。
「こら~!!里菜ぁ~!!起きてるのぉ~!!」
「…っ…起きてるってばぁ………」
親に大声で呼び出され、直ぐに自分の部屋から出て、親の元へ向かった。
「ほら里菜!!!時間がないわよ!!早く朝ごはん食べちゃいなさい!!」
と、弁当と朝ごはんを渡された。
本当は学校なんて―――――
行きたくないのに。
*
「ねぇ里菜ぁ~!!」
クスクス笑いながらいつもの奴らが来た。
「これ持っていきなよぉ~!!!」
「やだ里菜に似合いすぎマジでウケるぅ~!!」
と、笑いながら蔑むような目でこっちを見、カバンを私の頭に投げつけた。
「あ…っ…と…あの………」
「は?何?文句でもあんの?」
「い……い…え…あの…持ってきます…。」
あぁ自分って弱いなぁ…なんて思いつつ、三つのカバンを手に取り、学校まで走った。
*
「おせぇんだよ!!」
教室に戻ると、教室に大きな声の怒号が響いた。
バサッと紙の束を渡された。
「あのこれ…課題…」
「お前がやるんだよ!!私達友達でしょ?してくれるよね…?」
「………………はい…。」
こんな生活なんて―――もう……
*
「疲れたなぁ…」
放課後に殴られた所が痛んだ。
そっと撫でても痛い。
「…………バレないようにしなきゃ…。」
殴られた足を、制服のスカートで隠し、バレないようにした。
もう………もうこんな私なんて居なくなればいいのに――――――。