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彩雲‐さいうん‐  作者: 彩雲‐さいうん‐
1/1

私は。

「ふぁああ…」

大きくアクビをし、伸びをした。

動かしたくもない自分の足を動かし、カーテンを勢いよく開けた。

「………………まっぶしいなぁ…」

元々夜型の里菜は目を眩しさから一度背けた。

「こら~!!里菜ぁ~!!起きてるのぉ~!!」

「…っ…起きてるってばぁ………」

親に大声で呼び出され、直ぐに自分の部屋から出て、親の元へ向かった。

「ほら里菜!!!時間がないわよ!!早く朝ごはん食べちゃいなさい!!」

と、弁当と朝ごはんを渡された。

本当は学校なんて―――――


行きたくないのに。



「ねぇ里菜ぁ~!!」

クスクス笑いながらいつもの奴らが来た。

「これ持っていきなよぉ~!!!」

「やだ里菜に似合いすぎマジでウケるぅ~!!」

と、笑いながら蔑むような目でこっちを見、カバンを私の頭に投げつけた。

「あ…っ…と…あの………」

「は?何?文句でもあんの?」

「い……い…え…あの…持ってきます…。」

あぁ自分って弱いなぁ…なんて思いつつ、三つのカバンを手に取り、学校まで走った。




「おせぇんだよ!!」

教室に戻ると、教室に大きな声の怒号が響いた。

バサッと紙の束を渡された。

「あのこれ…課題…」

「お前がやるんだよ!!私達友達でしょ?してくれるよね…?」

「………………はい…。」

こんな生活なんて―――もう……



「疲れたなぁ…」

放課後に殴られた所が痛んだ。

そっと撫でても痛い。

「…………バレないようにしなきゃ…。」

殴られた足を、制服のスカートで隠し、バレないようにした。

もう………もうこんな私なんて居なくなればいいのに――――――。

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