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PSI特別捜査部  作者: ネコヤナギ
Chapter1
1/1

プロローグ

   ~


氏名 天宮香奈 二×××年 九月一八日生まれ 二十一歳 性別 女性

身長 百五十八センチメートル 体重 四十九・五キログラム

十歳で超能力が目覚め、隔離施設で十一年間過ごすも、目立った成果はない。


   ~


「……以上が、天宮香奈のプロフィールだ」

 一枚しかない紙に目を通し、デスクに置く。

 随分と薄っぺらいな、と思ったが、あえて言わなかった。

「この者が、明日からこのPSI特別捜査部に配属する。そして君のバディ(相棒)だ」


 二人しかいないのに、やけに広い部屋。あるのはデスクとイスと本棚。


「橘君、何か質問は」

「……いいえ」

 男性でクセのない、黒髪のストレート。

 前髪が少しだけ伸びており、目にかかっている。

「そうか。では、行ってよろしい」

 そう言ったのは、大きなイスに座っている人物。この人物も男性であり、白髪の髪でかなり年をとっているが、鋭い目つきと雰囲気がそう感じさせない。

「では、これで自分は失礼します。白井部長」

「うむ」


 バタリ、と木製のドアが閉まる。

 今時、木製で作られた物は珍しいが、白木の趣味で作られたのだろう。

「相変わらず、あの人と話をするときは緊張するな……」

 思いっきりため息をつく。

「天宮香奈……」

 あのプロフィールに書かれていた名前を口に出す。

 

 十一年間も隔離施設にいた、哀れな女性。

 かといって同情するわけでもないが。

「ま、なるようになるかな」

 そう呟き、そのまま廊下を歩いて行った。

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