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  作者: 久我由宇
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夜に咲く花

「谷中さん、この人は採らないほうがいいですよ。なんせ、詐欺師なんですから」

人事部と仲が良かった私はそう提言した。


私が入社したての新人だった頃に彼女と出会った。

それから程なくして、彼女は私の部屋に転がり込んだ。

幸せな日々だった。でも、それは長くは続かなかった。


彼女、美咲は私の衣服と一枚の紙切れ「だけ」を残していなくなった。


リストに載っていた名前を見て、私はなんとなく美咲に連絡してみる。

驚いたことにすぐ電話が繋がった。

「お前、うちの会社を受けようなんて何を考えているんだ?」

「もう足は洗ったの。地に足をつけて生活したかったから」

「近いうちに会えるか?」

「もちろん。でも本当にいいのね?」


その日にあったことを友人の牧田に話した。

「前に一度騙されたんだろ? 確かにお前は一流企業に務めていて成績も優秀、顔だっていい。なのになんで女を見る目だけは無いのかね?」

「えっ?」

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