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閑話8 掲示板その7

本日2話目(2/3)

 【異世界ライフ】ついに始まった異世界生活【エンジョイ】 No.12

 

======================================

 

 134:木の人

 

 雑談、ぶった切ってすみません。

 ちょっと確認なのですが、転移魔法ってありますか?

 今、使えるか使えないかは別にして。

 

 

 135:魔法使い

 

 随分と唐突だねえ。

 ないかあるかでいえば、あるみたいだよ?

 残念ながら私は使えないけれど。

 

 

 136:魔法使い

 

 同じく。

 魔法の発展具合はどの世界も同じ程度というのは、戦闘関係と変わらないかな。

 転移魔法は存在はしているようだが、基本的には過去の大魔法扱いにされているな。

 

 

 137:剣士

 

 いつもながら唐突に始まる魔法議論。

 けれども、木の人が投げかけるのは珍しいな。

 何かあったか?

 

 

 138:木の人

 

 あったというか……実はこの度転移魔法もどきが使えるようになりまして。

 それに触発されてうちの眷属たちがやる気になっていまして。

 もしかしたらこちらで開発できていたらな、と。

 

 

 139:闘士

 

 なるほどなー。

 ……って、おいおい!

 さらっと使えるようになったとか言うな!

 

 

 140:蛇な人

 

 流石、木の人。

 さらっとぶっこんでくるねえ。

 

 

 141:魔法使い

 

 待て待て。色々言いたくなるのはわかるが、まずは木の人の話を聞こう。

 まずはそれからだ。

 さあ! キリキリ話すんだ。

 

 

 142:木の人

 

 あー。えーと、今のところ分かっているのは二種類というか、二つの方法があるというか何ですが。。。

 

 まず一つ目は、完全に世界樹の種族魔法に分類されると思われます。

 やり方は、分体生成で根っこの先っぽに出現するのと同じような要領で、領域内にある世界樹の魔力をたどった先に出現する感じです。

『世界樹の魔力がある』ことが条件になっているので、領域外にはいけません。


 もう一つは、蜘蛛の眷属がいて作った魔力の糸をたどっていくやり方ですね。

 こちらもある意味では種族魔法に当たるかと。

 

 というわけで種族に寄らない魔法があれば……と思ったのですが、そうそう都合のいい話はありませんでしたか。

 

 

 143:魔法使い

 

 話を聞いている限りは、完全に種族由来の魔法のようだな。

 人に出来るとは思えん。

 

 

 144:蜘蛛の人

 

 魔力の糸をたどる感じ……なるほど。

 ちょっとあっちに行ってくる。

 

 

 145:魔法使い

 

 いてら。

 蜘蛛の人はそれでいいとして、問題は私たちね。

 糸は出せないから無理として……いっそこと魔力で糸を出すように訓練するとか?

 

 

 146:魔法使い

 

 いや、それだったらわざわざ糸を作らずとも、魔力そのものを……って、これが答えになっているんじゃないか?

 

 

 147:魔法使い

 

 なるほどね。

 確かにやってみる価値はありそう。

 ただ、どうやって自分自身をその魔力に乗せるのかという問題はありそうだけれど……。

 ちょっと私もあっちに行ってくる。

 

 

 148:木の人

 

 試すのはいいですが、出現先の確認をするようにしないととんでもないことに。

 ……って、もう遅いでしょうかね?

 

 

 149:剣士

 

 だろうなあ。

 ここを見ていた魔法使いは、ほとんど飛び出していったんじゃないか?

 それか、もともといなかったか。

 

 

 150:闘士

 

 どっちにしても彼らの琴線に触れたことは間違いなさそうだ。

 ナイスだったな。

 

 

 151:木の人

 

 お役に立てたのであればいいのですが。

 私もそろそろ向こうに行きます。それでは。

 

 

(しばらくいつものように雑談が続いて数時間後)



 252:剣士

 

 そういや。魔法使いたちがいなくなって数時間くらいたったが、結果はどうなったんだろうな?

 

 

 253:闘士

 

 だな。俺らはすぐに使う方法がないにせよ、結果は気になる。

 

 

 254:妖精な人

 

 実はちょっとだけ試してみたけれど、すぐに諦めて戻ってきた。

 理由は、移動先につなぐという魔力の糸が維持できないから。

 木の人もそうだけれど、その眷属さんもどれだけ魔力を持っているのよ。

 

 

 255:薬師

 

 あー。わかるわ、それ。

 ちょっとだけ俺も魔法かじっているからやってみたけれど、そもそも魔力の糸なんて作れるのかって感じだな。

 

 

 256:闘士

 

 専門職じゃないと難しい感じか。

 魔法の糸を操るとかになると……魔力操作とかか?

 属性はなさそうだし。

 

 

 257:鍛冶師

 

 だろうなあ。

 そもそも魔力を自由自在に操るってどうやるんだ?

 体内でならともかく。

 

 

 258:剣士

 

 それは俺にもわからんな。

 

 

 259:魔法使い

 

 戻りました。

 ……が、結果は予想通り惨敗。

 上にあるように、魔力操作鍛えないとだめですね。これは。

 

 

 260:魔法使い

 

 同じく。

 魔力の糸らしきものは作れても維持が……。

 根本から考え直さないとダメかな、これは。

 

 

 261:魔法使い

 

 同じく惨敗。

 それはいいとして、ちょっと思い出したんだけれど、木の人って領域内が自分の魔力で満ちているとかだったよね?

 

 

 262:魔法使い

 

 !? 

 ……あっ。

 

 

 263:魔法使い

 

 はい。解散。

 もっとレベルを上げてから頑張りましょうってことだな。

 

 

 264:魔法使い

 

 分かっていたことだが、残念過ぎるな。

 転移が使えたらどれほど楽になったことか。。。。。。

 

 

 265:剣士

 

 待て待て。

 魔法使い同士で納得するな。

 何がどう駄目なんだ?

 

 

 265:魔法使い

 

 あー。なんて説明したものか。

 

 まず木の人だが、周囲に世界樹の魔力が満ちていることにより自分の魔力が通しやすくなっていると思われる。これは眷属も同じだな。

 その状態で転移するための仮に「通り道」としておくが、この通り道を作るのが比較的楽になっていると思われる。

 結果として木の人も眷属も普通とは違って、より優しく転移を試すことができたというわけだ。

 まあ、楽になっているとはいってもレベルが低いというわけでは、決してないわけだが。

 

 翻って俺たちだが、そもそも自分たちの魔力が遠くまで満ちているなんてことはない。

 ということは、たとえ細い糸を作ったとしても魔力を維持するのは難しいというわけだ。

 そもそも遠距離魔法は高等魔法に分類されているからな。

 もしかするとそれが使えないと、転移も使えないのかもな。

 

 長文失礼。

 

 

 266:剣士

 

 説明乙。

 とりあえず難しいということはわかった。

 あと、木の人が特殊だということも。

 

 

 267:槍使い

 

 木の人が特殊なのは前から。

 そもそも根本が違っているからなあ。参考にするのは難しいってことか。

 

 

 268:魔法使い

 

 確かにそうですが、それでも貴重な意見であることには違いありません。

 今は無理でもいずれは使えるようになる可能性はありますから。

 というわけで、実験中と明記してメモ帳に残しておきました。

 

 

 269:魔法使い

 

 纏め乙。

 とりあえずは、遠距離魔法を使えるようになることからかな。

 

 

 270:魔法使い

 

 それって普通に高等技術の分類。

 どちらにしても、頑張るしかないわけですが。

 とりあえず、地道に頑張りますか。

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