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第三回(2)



柴「本日は炎上覚悟な話題でお送りしております」


上「柴山さんいっつもそれ気にしてるよね」


柴「いまどき簡単に燃えますからね。正直、女性は~って主語で話した時点で燃えると思ってます」


上「男性は~じゃあんまり燃えないのにね。というか、大して注目もされない」


柴「それだけ関心が高く、不満が大きい方のいる問題ってことなんでしょうけど」


上「じゃあ女性専用車両の話も燃えるかな?」


柴「ごうごうと音を立てますね、もう」


上「あれさ。女性を性的に見るな! 私たちは弱者なんだから守られるべきだ! って主張なわけじゃん? 男女平等を語っておきながらちゃんちゃらおかしいぜ」


柴「ちょっと」


上「悪いが私は男性を性的に見ているぞ」


柴「ちょっと!」


上「でも世のカップルがしっぽりと夜を過ごしている以上、多くの女性だって男性を性的に見ているわけでしょ? なのに女性だけ守られるのって、不思議じゃない? 性的にみられている、から、手を出される可能性がある。なら女性が男性に手を出すことだってある。男性専用車両も作ってからモノを言って?」


柴「まあ、それは、確かに」


上「但し今の時代、LGBTだのなんだのの問題もあるから。女を性的に見てる男が犯罪に走るって理論なら、女を愛する女のことも当然乗せないんですよね? 性自認が男性の身体が女性の場合は? その人が男を好きか、女を好きかは? 聞いて回ってみろよって」


柴「おおう、言いますねえ」


上「いや、ごめん、熱くなっちゃったけど、いや。あたしは自分がエロいからこそ、性犯罪に対しての嫌悪感はものすごくありますよ。望まない性行為や、それに類するものほど嫌なことはないし、そうならないよう守るべきだとは思ってる。ただ、どうしても最近、声が大きい一部の過激派が目立ってしょうがないんだよねこの男女の問題は」


柴「男だから女だからじゃなく、それぞれのケースで加害者、被害者として見なきゃいけないんですよね本来は」


上「そうそう。それなのに、性の問題になると男は加害者! 女は被害者! みたいな主張する奴がいて、そういう奴が、目立つんだよ。別にみんながそう思ってるわけじゃなくてもねえ」


柴「そのデカいだけの声に合わせて制度が変わったりしちゃうとやるせないんですよね」


上「そうそう」


柴「ちょっとズレるかもですけど、最近は結構強者と弱者の逆転のケースも目立ちますよね」


上「ある! セクハラとか、それこそ痴漢冤罪とかね。守られるべき被害者……だったはずの人が、強者を陥れるための攻撃に使ってる。強者はみんな悪じゃないし、弱者はみんな善じゃないんだよね」


柴「上崎さん、多分女性専用車両に反対じゃないですよね」


上「おお。よくわかったね柴山さん」


柴「まあ、相棒ですからね」


上「きもいよ。やり直し」


柴「このラジオの、相棒ですからね」


上「ギリセーフ。そう、この場合痴漢の被害者、加害者の立場を無くすって意味で、この仕組みは全然ありだと思うんだよ。現状の通勤電車とかを見れば、全体から女性だけを分けるほうが専用車両を作りやすいし、合理的でもある。でも決して、それを当たり前だと思っちゃ駄目。どんなに混んでいても別の車両に乗らなきゃいけない男性に比べて優遇されていることを自覚するんだよ。で、それで終わりにする。卑屈になることもないし、申し訳なく思う必要もない。どこかで気を使って、男に遠慮するのも勿論要らない。ただ、そういう事実として、今の自分の立場を知っておくんだよ」


柴「まあ多分、多くの一般女性はその辺しっかりしてるんでしょうけどね。さっき上崎さん言ってたように、声が大きい一部が目立つだけで」


上「今の時代、誰もが発信できるから、強く訴えたいことがある人のが明確に強いんだよね。自分から声を上げる人と、声を上げない人の差がどんどん開いていく。でもネット上で同じ意見が多いからと言ってそう思ってる人が多いとは限らない」


柴「このラジオが炎上したとしても、肯定的に聞いてくれている人が多いかもしれないと」


上「逆もあり得るけどね。炎上しなくても不満があって聞くのやめてく人がいるかも」


柴「……どう生きていけばいいんですかね」


上「自分の意見を持って生きていくしかないと思うよ。周りの意見に流されない。話を聞かない、じゃなくて、世間の主流ってやつを気にしない。自分で色んな情報を得て、考えて持った意見で、いる。流されるのは駄目だけど、その意見を途中で変えてもいい。上手く言えないけどそんな感じかな」


柴「ふわふわな知識でふわふわな話してる僕らが言えたことじゃないんですけどね」


上「知らないことばっかりだよねえ」


柴「情報に溢れてるくせに、興味ある情報以外は全然入ってきませんもんね」


上「好きなものに関する情報だけでも大量にあるからね。結構玉石混合だけど」


柴「google先生とか、僕らの好みに合わせて提供する情報変えてきますからね」


上「やばいなー先生は。甘やかしてくる。甘やかされて私たちは無知になっていく」


柴「SNSも含めて、友人知人も似た考えや価値観の人で固まりますし。そうすると議論にならないから物事の新たな見え方も取り入れられない」


上「今や職場の飲み会も参加しなくていい、みたいな風潮だもんね。昔はああいうとこで、価値観の違う人と触れてたんだろうなとは思うよ。あたしは行かないけど」


柴「行かないんですか」


上「酒が無ければ行く。酔った年上ほどめんどくさい奴はなくない?」


柴「超わかります。一旦CM入れますね」


上「はーい」



(CM)

 主張を詰め込み過ぎて、一つ一つの説明が雑だったなーと今は思います。機会があればまた語りたいテーマばかりですねこの回。

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