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第一回(3)


柴「それではお便りのコーナーです」


上「無いんでしょ?」


柴「はい」


上「ほんと今日の台本どうなってんですか? あたしのほうにはそもそもお便りとか書いてないんですけど」


柴「あ、そっちが多分正しいですよ。僕のはプロデューサーにこっそり渡されてたものなので。訂正版とか言われたけど絶対独断ですよね」


上「あーだからか。ふつおたコーナー宣言したあたりから、ドアの向こうで他のスタッフが目つき怖いんですよね。あれあたしたちの進行が不満なのかと思ってたんですけど、プロデューサー睨んでたんだ」


柴「いや上崎さんの発言も睨まれてましたよ」


上「まあいいや、でもじゃあどうするんですか? 他にコーナーなんかあるんでしたっけ」


柴「後は……書いてないですね」


上「独断専行で台本変えるまでしておいてこの内容の薄さですか?笑っちゃいますね!」


柴「上崎さん煽るときめっちゃイキイキしてますね」


上「じゃあなんかお話しますか。ご趣味は?」


柴「その話さっきしたんですけど」


上「じゃあ今日の天気」


柴「いっつも思ってたんですけど、それ絶対定番の挨拶じゃないですよね」


上「話広がりようないですもんねー……あ、いや、そうか。柴山さん花粉は平気?」


柴「それももう天気から始める必要ない話な気はしますが……まあ、はい。平気だと思います。アレルギー系はなんも出たことないですね」


上「いいなー。私最近怪しいんですよね」


柴「今まではなんともなかったのにってことですか?」


上「そうそう。花粉の季節を意識したことなかったんで、なんともなかったんだと思います。それが、2年前くらいから急に、花粉の季節に鼻水と涙が出るようになったんですよね」


柴「花粉症って咳とか、喉もくるんじゃないですか」


上「そんなの人それぞれじゃないですか、多分」


柴「あ、上崎さんもそんなに詳しくないんですか」


上「調べてないですからね。ほら、なんか不調だなーって病状をネットで検索するとなんか大きな病気の名前とかでてきたりしないですか? ああいう怖さがあります、これも。大したことないし、花粉症ならまだいいかーみたいな。でも花粉症だって認定されんのも嫌だなーみたいな」


柴「いや、それこそちゃんと調べて怪しいなら病院で検査してもらったほうがいいのでは……?」


上「わかってるんですけど~あたし、意外と病弱なんですよ」


柴「あれ話変わりましたか? まあいいですけど」


上「変わってないですよー。それで、この前なんか急に足でめっちゃ内出血して」


柴「めっちゃ、ですか」


上「そうめっちゃ。一つ一つは小さいんですけど、数が凄くて。で日に日に増えていくんですよ」


柴「ふむふむ」


上「えーと思ってネットでね、足、内出血、数か所って調べたらさ。白血病かもみたいなページもあって! 怖いなーって思いました」


柴「……え、それは、え? 大丈夫だったんですか」


上「それがね、あたしその時風邪ひいて薬飲んでたんですよ。なんかそういうのでも、体に合わないと、内出血とかするらしくて。薬やめたら止まったんでたぶん大丈夫です」


柴「それも検査とかはしてないんですね……怖くないですか、なんか?」


上「正直怖い。けど、じゃあ病院行ってなんて言うのかって話もありません?あたし白血病かもしれなくて~って受診は流石に無理ですよ、あたしは」


柴「うーん、まあ、そうですね……様子見ってことになっちゃいますか」


上「でも他人にはすぐ病院行けよって言っちゃいますよね」


柴「(笑)わかります。何モタモタしてんだって思う、けど、自分がなると行けないんですよね」


上「お医者さんも大変ですねえ」


柴「どういう結論なんですかそれ(笑)」


上「いや、だってほら。そろそろ終わりの時間も近づいてますし、纏めたほうがいいかなと思って」


柴「ああ、ほんとですね。じゃあ上崎さんの病状経過は今後の番組の中でってことで」


上「いや病状ってほどでもないし暫くは経過も何も無いと思いますけどね」


柴「まあまあ。どうでした? 『ふわふわラジオ』初回放送は」


上「プロデューサーのクッサい台本以外はよかったと思いますね」


柴「まだそれ言いますか」


上「いや、てかそういえば、あの曲なんだったんですか? あの後曲紹介も無かったし、二曲目流したりも無かったですよね」


柴「なんか毎週オープニングトークの後に1曲だけ入れていこうってことみたいですよ。今回のはそれこそプロデューサーの趣味でしたけど、これも募集してもいいんじゃないかって」


上「そういう説明は最初にしときましょうよ。……すぐ来ますかね、曲のリクエスト」


柴「うん? 来るとは思いますけど、何か流したいのあるなら、次くらいにやっといてもいいんじゃないですか」


上「いや、というか今回の曲と話の内容だと、アニソンばっかリクエスト来そうじゃないですか。一旦流れを変えておこうかと」


柴「いいですよ。じゃあ来週は上崎プレゼンツの曲でお送りしましょう」


上「えーと? あとこれか。現在『ふわふわラジオ』では、お便りを募集しています」


柴「僕らに聞いてほしいエピソードだったり、取り上げてほしいトークテーマなどありましたらどんどん送ってきてください」


上「コーナーのアイデアなども大歓迎です! プロデューサーが約に立たないので!」


柴「来週上崎さん、ちゃんといます? 外されたりしそうで怖いんですが」


上「あたしも不安になってきたしこの辺にしておきましょう。あ、募集はホントですのでよろしくお願いしまーす!」


柴「しまーす」


上「さあ! では今週はこの辺でお別れです。名残惜しいがここまでだぜ!」


柴「なんか聞き覚えあるフレーズな気がするんですけどパロディ?」


上「あんま覚えてない、まあなんでもいいでしょう! リスナーのみんな!また来週だぜ、シーユー!」


柴「ありがとうございましたー」




(ED)


(曲)「番組テーマソング(YOASOBI)」

当たり前ですが番組テーマソングは歌ってもらってないですしなんなら番組テーマソングが存在していません。

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