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ヒールは千年に一人だけが使える魔法である

ヒールを使える者は「聖女」と呼ばれ、その者が生涯を終えるときに、千年間世界中の治癒力を高める結界を構成する

それがこの世界の理であり聖女として生きた者の最後の役目である


聖女は16歳になると神によりその役目を告げられる



「聖女よ、あなたは16歳になりました。私は時期を迎えた貴女の夢の中でそのことを伝えます。」


「この世界で貴女だけが回復魔法を使え、そして今を生きる者達をその手で救って下さい。あなたの良き行いが積み重なればきっと最後の貴女の役目の手助けとなるはずです。」


「そして私、主神ガーベラの加護を与えます。あなたには少しばかり辛い思いもしてもらうかもしれませんが、これが世界の理なのです。けれど、何か困ったことがあれば私の名を呼んでください。それでは良い夢を、私の娘。」




―朝起きると、とてつもなく重い役目を告げられた私は頭を抱えた。



「私には荷が重すぎる…。」



私は今日16歳になった、ソフィア・ペンダル。先日学園を卒業したばかりで、今日から私の住む(フラン)の騎士見習いとしてフラン騎士団にお世話になる予定なんだけど…。


コンコン

「ソフィアお嬢様?入ってもよろしいですか?」


えっ、もうこんな時間!大変!


「うん、ごめんね!大丈夫だよ。」

ガチャ

「ではお支度させて頂きますね。」


今入ってきたのはナーラ、私の父に仕えている使用人だ。

小さい頃から毎朝お世話してくれる厳しいけど優しい人だ。


「お嬢様、明日から寮に入られるのですよ、大丈夫ですか?」


ふふ、と笑いながら髪を梳かしてくれるナーラ。たしかに明日から騎士団の寮に入るのに、今日ギリギリの時間で起きてたらそうも言いたくなるね。


「ごめんね、ちょっと変な夢を見て…」


「あら、どんな夢だったのですか?」


…言えないなあ聖女のことは。なんて言おう。


「あー、えっとなんか勇者になる夢…?」


「まあまあ、それは騎士団に入るお嬢様にはピッタリの夢ですね。」


「えへへ、そうかな…。」


実は騎士とは似つかない聖女の夢なんて言えない。あれは一体なんだったんだろう、ただの夢だったのかな?普通そうだよね、あんな壮大な話が現実のはずが…。






はじめまして。1話1000字前後と少ないですが、毎日更新できるようにがんばりますのでよろしくお願いします。読んでくださってありがとうございます。

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