#1 青い春とは時に忙しく1
世の中が一変してから約25年経ったと朝の食卓の中テレビが引っ切り無しに。
「さぁ、食べちゃってくれるかな?今日も朝から研究報告会議とかあるんだからさぁー。あんたも今日は入学式式典があるならさっさと準備しな!」
いつもどおり俺が自室から出てくるなり食事を急かし早速とエプロンを脱ぎ捨て身だしなみを整え、車のキーを持って準備完了と言いたげにこちらを見ている母であった。
「母さん、急かすと喉を詰まらせるって知ってる?あなたの息子さんパン詰まらせて窒息死したら悲しいでしょ?」
「ああ言えばこう言う! あんたが朝からガチャガチャと銃のメンテなんてしてるからこんな時間なんでしょう!あんたと違って琴夏はもう一人で登校しちゃったのよ!」
「了解です!特別博士どの!これより早急に支度いたします!」
「よろしい。では車にて待っている士官候補生。」
朝からそんな会話をして15年、だんだん嫌になってくるお年頃ではあるのだがそれはそれ、今日は士官育成学校高等学部の入学式がある。
どうやら妹である琴夏はすでに登校したそうだ、
それもそうか、あいつ式辞読むとか行ってたしな。
我が最愛の妹、琴夏は俺と6ヶ月差で生まれた一応同じ学年となっている。そしてこの春一緒に入学となるのだがどうやら一緒には登校したくはないようだ。
と、悲しみに暮れていると外から車のクラクションによる壮大な警告が鳴り響きはじめた。
ふと時計を見てみると。
「あれ?遅刻かな?」
その途端冷や汗が身体中から吹き出した。
パンをくわえて走るでも無く。
颯爽と母の待つ車へ飛び込み、隣で叱り続ける母のこれを背景音楽として聴きながら。
「あいつ、妹なんだから声くらいかけてくれればよかったのになぁ。」
俺の登校初日の朝は、騒々しくある意味での終わりを迎えた。




