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プロローグ
いつからだろうか?
現実から目を背けたくなったのは。
きっと人と人とになにかの差、才能の違いに気がついた時からだ。今まで1番だったことがどうでなくなる。今まで自分は才能があると思ってきたものがそうでは無くなる。
たくさんの人に追い抜かれ、置いていかれ気がつけば現実逃避をする毎日。
今でも学校には行ってるものの、大学や将来の職業は何も決まらず親や教師からは迫られる思春期を青春を無駄にする日々。
ある人は言った。この人生において最大のイベントは恋愛だと。
胸糞悪い。そんなものはまだ恋愛脳にひたりり続ける大人が考えた戯れ言だ。
そんなものただ人生を振り回され時間を無駄にするための時間ですらない。たとえ想い人がいたとしても相手はそうじゃないかもしれない。そう、ただ勝手に好きになって勝手に諦めて勝手に終わる。
だから俺は考え、望む。俺の理想が欲しいと。現実に縛られない逃げ続けられる場所が欲しいと。
俺の求める他の奴らでは体験出来ない非日常が欲しいと。