表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
9/20

9話 運命共同体と新たな出会い

「おーいマルス、もう入ってきても良いよー」


と、赤くなったエレナさんの目を治してから扉を開けてマルスを招き入れる。


「お、もう良いのか?…うおっ、エレナお前さんえらく若返っちまって

 まぁ「それは私が老けていたと?」そんなことないです!!」


と言いながらいそいそとダメになるクッションに向かうマルス。

なんでこのポンコツがギルドマスターになれたんだろう。。


「よし!それじゃ改めて二人ともこれからよろしくお願いします!」


「おぅ!任せておけぃ!ワシらは運命共同体だ!」


「マスターの管理はお任せください。」


その後商人ギルドの説明を色々聞いたりしたが、まぁ俺にはあまり

関係のない話だな~とか思いながらその場は終了した。


「それじゃあコトブキ、受け取ったギルドカードを持って

 すぐ屯所に行くか?それとも何かしたい事とかあるか?」


「ん~そうだなぁ、まずはめんどくさい事終わらせようか、屯所で。

  でもマルス、ギルドマスターって忙しいんじゃないの?

  俺に付き合ってばっかりで大丈夫?」


「おう!エレナさえ居ればうちは回るから大丈夫だぞ!」


「マスター、マスターがご不在の間に溜まった決済待ちの書類が

  溜まっております。コトブキ様のご案内はわたくしが致しますので、

  マスターは書類を片付けておいてくださいね。」


「え?!エレナ!コトブキは命の恩人である上に心の友なのだ!

  仕事なんていつでもでk「お願いしますね?」あ、はい…」


最後まで言わせてもらえないマルスかわいそす…お仕事頑張って!


「それではコトブキ様、屯所までご案内させて頂きます。」


「ありがとうエレナさん、折角仲間になったんだし出来れば様付け

 じゃなくてコトブキって呼んでほしいんだけど?」


「ではプライベートで逢った時はそう呼ばせて頂きます。

 今はまだ仕事中ですのでご容赦を。ですがコトブキ様は普段から

 エレナとお呼びください。」


「そかー、了解~。」


公私は分ける。素晴らしいと思います!でもなんだろう、背中がゾクッと

したんだが…笑顔がまぶしいし、まぁ良いか。


「コトブキー、このクッションもう少し大きいのないか?

 このままじゃ机と高さが合ってなくて仕事がし辛いんだが。」


「そこはちゃんと椅子に座ろうよ…」


「いやだ!ワシはもうこのクッション以外に座って仕事はせんぞ!!」


「マスター、我儘言ってないで仕事してください、没収しますよ?」


「いやだい!いやだい!これに座ってると仕事が捗るんだ!

  これからはコトブキの仕事も手がけるんだからこれは大事な事なんだ!」


ぬぅ、それを言われると弱いなぁ、仕方ない特大出してやるか…


「マルス、それじゃ一旦どいて、交換するから。」


「ヒャッホ~イ!さすがコトブキ!よ~しこれでワシは無敵!

  書類なんぞチョチョイノチョイだ!」


(このおっさん最初の威厳はどこに行ったんだろう…)

「このおっさん最初の威厳はどこに行ったんだろう…」


「コトブキ様、残念ですがこれが素です。優秀なんですけどねぇ…」


「そうですか…」


ノリノリで書類にサインしてるマルスを残し二人でギルドを後にする。

正直に言えばマルスの様な性格の人はとても好ましいと思うので

問題無かったりもする。


召喚についてはもう隠しとくのもめんどくさいのでエレナに説明した時に、

実は色んなもん召喚出来るってぶっちゃけといた。

二人の目つきがヤバい事になってたがこれで商売する気はないって言ったら

残念そうにしながらも納得してくれたのでめでたしめでたし。


「それで?屯所ってどこになるの?」


「向かいになります。」


「ちかっ!」


流石商人ギルド本部。屯所が目の前とは…


「それにあそこなら知人が居ますので紹介しておけば後々役に立つことも

  あるかと思います。」


「お、それは有り難いですね、ぜひお願いしますよ!」


「それでは参りましょう。」


そう言ってニコリと微笑みを見せてくれたエレナと並んで、

道行く人がチラ見して行くのを横目に屯所に到着。

なんだろうこの美人と共に歩くと言う優越感…昨日までの俺なら完全に

キョドってるね!


「すみません、副隊長にお取次ぎ願いたいのですが。」


「エ、エレナ殿!少々お待ちください!今取り次ぎます!!

 それまではいつもの個室でお待ちください!」


そう言うと門番?受付?的な警備隊の人がダッシュで中に入って行った…

門番が持ち場離れても良いの?



~~~~~~~~



「あらぁ!エレナがこの時間に来るなんて珍しい事もあるものねぇ、

 今日はどうしたの?とうとうギルド長に愛想尽かしたのかしらぁ?」


「うちはまだ私が居ないとダメだからやめれないわよ、もう少しすれば

 二人ほど育ち切ると思うんだけどねぇ。。

 今日はこちらのコトブキ様の身分証明と紹介よ。」


「あらあらまぁまぁ!エレナにもとうとう春が訪れたのね!?

 良く見たら何かお肌が艶々で若返ったみたいだし…

 ハッ!まさか既にベッドを共に!!?」


「もうグレース!違うわよ!!コトブキ様にはゴルド盗賊団に襲われてた

 ギルド長を助けて頂いたの!そのお礼に色々案内しているだけよ!」


「なんだつまん無いわねぇ、でもあなたがゴルドを討伐してくれた

 コトブキちゃんね、もっとゴツいあたし好みのおじ様を想像してたん

 だけど驚いちゃったわぁ!あたしはグレース=ケンリー、

 王都警備隊副隊長でエレナの幼馴染よ!

 グレースって呼んでぇ!よろしくねコトブキちゃん!」


「あ、はい。こちらこそよろしくお願いしますグレースさん。」


セェェェェェフ!好みじゃなくてよかぁったぁぁ!!!


えー、今俺の前に居るグレースさん。身長2m弱位で筋骨隆々なオネェさん

でございます。。。 

まぁ尻さえ狙われないのであれば問題ないので仲良くしてもらおう。


「それで、ギルドカードを作って来たので確認お願いしたいのですが。」


「あらいけない忘れるとこだったわ!確認するわねぇ…あら?冒険者じゃ

 ないのね?ゴルドを倒せるくらいだからてっきり冒険者かと思ってた

 けどぉ。」


「あれは緊急事態でしたからね、基本的には荒事は嫌いなので。」


「あらあら、それじゃ商売始めたら教えてね?贔屓にしちゃうわぁ!」


「あはは、ありがとうございます。でもまだ何をするかもちゃんとは

 決まってなくて、お披露目はまだ先になりそうです。

 まぁ今回の臨時収入でしばらく王都を観光するつもり…ってのも

 ありますが。」


「うふふ、そうね、ゴルドだけでも懸賞金は500万z、今捕虜を尋問

 してるからぁ、手下の分やアジトの分、出てた討伐依頼の分を入れると

 アジト分にもよるけど軽く1000万zは超えるでしょうからねぇ!

 エレナ!逃がしちゃだめよぉ!」


「もうグレースったら!私はお金になびく様な女じゃないわよ!

 (でもまぁ守るって言ってくれたし…ゴニョゴニョ)」


「まぁ赤くなっちゃって!まんざらでもないみたいじゃない!

 コトブキちゃん!この子は本当に良い子だからよろしくねぇ!」


「もぉ!グレース!!」


そんな感じでしばらく話した後7000zを受け取って屯所を後にした。

ちなみに懸賞金等の受け取りはまとめて貰うことになるそうです。

想像以上に読んで頂ける方が多かったのでひねり出しました!


なるべく最低でも週一はキープしたいなぁとは思ってますが予定は未定の精神で

頑張っていく所存でございます!!


いつになれば次の禿を救えるのだろうか…


あと気を付けてはいますが誤字脱字などありましたら教えて頂けると幸いです。

もちろん評価やブクマは大歓迎です!


エレナに対するコトブキの言葉遣いが安定しないのは、美人に対して緊張してるけどもう仲間だし

敬語や丁寧語使うのもなぁ…でもやっぱり緊張するなぁ…みたいな葛藤があったりするからです。


ちなみにグレースさんの本名はアーノルドさんです。(ナイスバルク!!!)

コトブキは狙われさえしなければオネェな性格の方が好きなので、

お友達万歳と思ってます。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ