17話 その男の名は…
今回は意外と難産でした…
よつばをお迎えしてはや一か月。
ぶっちゃけ大した事もなく日々が過ぎ去ったわけだが…
マルスの協力もあり、お腹のポッケもすっかりよつばの家になりご満悦。
普段はそこから頭を出してキョロキョロ。
その姿に周りはメロメロである!
「あらあら~、今日もよつばちゃんはご機嫌ねぇ♪」なでなで
「みゅ~♪」パタパタ
「よつば様、あの、抱っこを、抱っこをさせて頂いても
よろしいでしょうか?」フンスフンス
「あ!メイド長ずるい!私も抱っこしたいです!」
「ふにゃ!あたしも抱っこするにゃー!」
「あらあら、みんな仕事はどうしたの?」
「「「休憩中です(にゃ)!」」」
「3人とも?ふ~ん。」
「「「・・・」」」(余所見)
ちなみにマイルームは入口の移動が可能なので別の服でも無問題!
他にはなんかあったかな?…あ、そうそう商人ギルドでスキル鑑定
ってのをやって、証明書の発行ってのをやったな、なんのスキルを?
もちろん肉体操作に決まってるじゃないの!
これからやっていく商売でこれがあるのとないのじゃ雲泥の差があるからね
当然改ざんされた方の内容になっております。
普通は絶対に出来ないらしいんだけど流石神様の称号効果だわ。
問題なかったぜ!
◎肉体操作:自他共に肉体に関してなら生死に関する事以外なら
何でも出来る。
ただし好感度次第で効果が出なかったり
負の作用が出るので注意。
こんな感じ!
この結果を見たマルスの「あー本当だったんだ…」って言う一言に
心の中で謝っといた。もうちょい安定したら打ち明けるから待ってて!
あとはー、ビンゴ大会に出したお酒を冒険者達がギルドで飲んでたら
ドワーフに見つかり一波乱あったね。
「おい!その酒はなんじゃ!どこで手に入れた!?」
「え?ビンゴの景品でもらったっす。」
「ちょっと飲ませろください!!」
「「「「えぇ~」」」」
「頼む!その酒からはかいだ事のない芳香と酒精を感じるのじゃ!
ここで呑まねばドワーフとして死んでも死に切れん!!
金ならいくらでも払うから!この通り!」
「ん~じゃあ一口だけだぞ?」
「恩に着る!!どれ…ゴクン……うーまーいーぞー!!」
「「「「美味いよなぁ」」」」
「この酒…ブランデーと言うのか?はどこかで買えんのか!?」
「ふん、約束があるから詳しくは教えられないが、
商人ギルドにでも聞いてみろ。」
「早速行ってみるのじゃ!でもその前にもう一口!」
「「「「ダメ」」」」
「そこを何とかぁ!」
「おい聞いたな?商人ギルドだ!」
『おう!』
「あ!お主ら抜け駆けか!?まて!ワシも行くぅ!!」
ってなことがあったらしく商人ギルドに問い合わせが殺到、
当然一般の職員には訳が分からない、それで話がマルスの所へ。
出品者を言わないよう頼んでたからバレてないバレてないと
最初は知らんぷりしてたんだけど、最終的にマルスに泣きつかれて仕方なく
本数限定で売ったりしたのでまた金が溜まった。
(限定100本、一本卸値で20万z。即完売)
あれ?俺もうこれで生活していけ…るけど
まぁこれがしたいわけでもないから生活に困ったらたまに出す位で良いか。
他には~…娼館行こうとしたら安定のエレナさん襲来イベントがあったり、
グレースにお肉のお礼と言われてキスされそうになったのを全力で回避
したり…あぁ、早く可愛い獣人の尻尾モフりてぇなぁ…
あ、もちろん孤島にはちょくちょく行ってよつばを遊ばせたり、
他の子達にニンジン上げたり、ウサギ団子の中で眠ったりと幸せ満喫
してたりはしたぞ!
まぁそれが楽しすぎてレベル上げとか一切やんなかったけど。
仕方ないね。龍見学は長い目で見ようね。
ここひと月であった主な事と言ったらこれ位か?
さーて今日は何をしましょうかねぇ~。
~~~~~
「コトブキ!決まったぞ!」
「ん?マルス何が決まったのさ?」
「みゅみゅ-?」
「おーおーよつばちゃまは今日もかわゆいなぁ、って仕事だ仕事!」
「お、まじか!詳しく!」
「うむ、相手は宰相様で、時間は明日の夜だ、場所は宰相様の邸宅だな。
前情報もワシの髪の毛と共に確認させてあるから大丈夫だろう。
報酬は一応魔道具の閲覧許可を希望してあるが難しいかもしれぬ。」
「やっぱり国家機密を見せるっていうのは難しいんだね。
まぁそこから王様に繋がれば問題ないんだしお金で支払うって言うなら
それでも構わないよ。」
「そう言ってもらえると助かる。ちなみに今の所の予定としては、
増毛と出来れば肥満の解消との事だったが大丈夫か?」
「宰相様がどんな人かにもよるけど印象最悪とかじゃ無ければ大丈夫!
肥満は度合いにもよるけど、最初の10kgまでは一律1000万z
以降1kgで100万zかな?
それから最初全員に健康診断をおまけしようと思ってるんだ、
治すかどうかは本人次第だけど、自分の体の事知ってるか知らないかじゃ
大違いだしね!」
「少し高い気がするがまぁ問題ないだろ。
それから健康診断は良いアイデアかもしれんな、
宰相様は温和な方なので印象最悪なんて事もなかろうし。
だが何故その値段にしたんだ?」
「努力と時間をお金で買うんだからこれ位でも大丈夫かなと、
痛くもないし変な副作用もないし減らす所も選べるんだからね!
それに何かしらおまけ的な要素で減らしたりした時、実はあれの
値段は1000万zでした!って後から知ったら得した気持ちになれる
でしょ?」
「なるほど、確かにそれは良いかもしれんな。良しではそれで行こう。
それから、相手は宰相様なんだがどのような格好で行くつもりだ?」
「ん~、上から白衣でも着とこうかな、
後はこないだ見せてもらった認識疎外の眼鏡付けていけば
問題ないでしょ!」
「いや、今回は認識疎外は無しだ。身元のはっきりしない者に
国家機密を見せるバカはどこにも居ないからな。よって偽名なんかも
今回と最低でも王様までは無しだな、それ以降は王様か宰相様の許可
もらって好きにしたら良い。」
「なん…だとぉ…!?ドクターKKの鮮烈デビューが…」
「なんだそれ…」
「正体は誰も知らないが、その男に治せぬ体調不良無し!
西に病人あれば颯爽と現れ治療をし、東に禿あれば颯爽と現れ増毛する!
高額な代金と引き換えに完璧な幸福をお約束!
人呼んで、ドクターKK!!
{あんた、このままいくと死んじゃうよ?}(決め台詞)」
「うわかっこわるぅ~い…」
「え?!」
「え?!」
「みゅ?」
「やめとけコトブキ。悪い事は言わん。やめとけ…」
「え…あ、はい。。。」
「どうしてもって言うならドクターKKのみ採用しろ、変な決め台詞
とか前振りとか一切止めとくんだぞ。
じゃないと将来絶対後悔する日が来るからな!」
「はぁ~い…」モフモフ
「みゅふ~♪」パタパタ
「やれやれ・・・」
そんなこんなで俺の初仕事の日がやって来るのだった・・・!
お読みいただきありがとうございます!
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更新はなるべく週1とか言ってますけどどうも3日も空くとソワソワしてくるんですよね…
あ~早く!早く!って変な焦りが出てきますw
ちなみにかっこの種類ですが、「あ」は一人「「あ」」だと二人『あ』だと不特定多数のつもりで書いてます。




