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歌の話

遁走曲〝フーガ〟

作者: 甘味処 雨

今日も僕は駆け抜ける

あの子のために駆け抜ける


暗くて青い草原を

月光に照らされて


力の限りに駆け抜ける

心の限りに駆け抜ける


赴くままに走りながら

ナイフ軽く持ちながら


あの子のために走るのさ

心の中には遁走曲が流れてる

僕の心に火をつけるそれが僕の遁走曲

あなたの笑顔を守るため

これはあなたの遁走曲

貴女はきっと泣くだろう

〝人を殺さないで〟

と泣くだろう

君はとても優しいから

優しくて可愛くて純粋だから


だから君には隠すんだ

僕ごと君から隠すんだ


君きっと泣いて怒るだろう

〝嘘つき〟といって嘆くだろう


ごめんごめんよ愛しい人よ

でも僕は幸せなんだ


君が僕に泣いてくれるから

僕は君のために走るのさ


誰かのために生きるというのは

本当 本当に幸せなんだと僕は叫ぶ


草の原に響くのは

獣の声と僕の声

そして君の声なのさ


国のためでなく

君のために生きれることを僕は本当に

誇らしい


今日も今日とて僕は歌う

これはあなたの遁走曲


これは私の遁走曲


野を越え山越え谷越えて


それでもまだ足りなくて


叫びながら歌いながら駆け抜ける


僕は死ぬまで歌うのさ


僕は死んでも歌うのさ


〝これはあなたの遁走曲〟


〝これは私の遁走曲〟







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