満員通勤電車問題の抜本的解決について議論しよう
さてフェイスブックで、毎度おなじみの議論が載っていた。
満員の通勤電車で、男性に痴漢をしたと脅して金を騙し取る美人局が増えているという記事だ。
確かに痴漢も美人局も悪いし、スリも電車内器物破損の暴力者も悪い。
だがそれ以前に満員電車で通勤せざるを得ない労働環境そのものが悪い。満員電車をなくすことが大事なのだ。
1.住宅街と商工業街を区分しすぎない
朝、上り電車は満員で下り電車はガラ空き。夜、下り電車は満員で上り電車はガラ空き。
こんな風景をよく目にする。
住宅街と商工業街を分けすぎたことが原因だ。住宅街と商業街をある程度、混在させたらどうか。
巨大工場が立ち並ぶ工業地帯に住む、というのも健康に悪そうだが、作業場や小工場の側に住むくらいなら、公害問題は少ない。
通勤のために下り電車に乗る人が増えてくれば、満員電車問題は簡単に解決できそうだ。
2.勤め人より、自営業者を増 やす
今、個人商店は軒並みシャッター街になっているが、七十年代は八百屋、魚屋がたくさんあった。一方、サラリーマンは労働人口の三分の一くらいだった。
大量生産大量消費時代は、企業は大きくなればなほど、売上や利益が上がった。だが今は適正規模の企業の方が効率がよい。また大量生産しなくとも製造原価を落とせる製造技術も発達してきている。
時代を逆行させるというのではなく、新しい時代の個人商店や自営業を増やし、勤め人を減らしてはどうだろう。
毎日、通勤する人が減れば満員電車問題は解決する。
3.在宅勤務とシェアワーキング
そもそもPCがあれば、たいていの仕事は自宅でできる。
職場に通勤が必要なのは、接客業務や、工場勤務、建設現場労働だろう。しかも、これらの作業はある程度、機械化でき、その分、労働人口を減らせる。
在宅勤務者を増やせば、通勤時の満員電車は緩和できるだろう。
またシェアワーキングで週休五日制で週三交代でパート勤務する、というやり方がある。兼業農家が多い地域ではすでに昔からやっているだろうが、都内の戸建住宅街の庭面積を増やし、農地にする、というのはどうか。
4.首都移転、首都機能移転
そもそも、東京1局集中が諸悪の根源なのだ。
5.交通改革
満員電車の解決法として路線を増やす、というのがある。だが増やした路線もすぐに満員電車になる。東京1局集中を前提とした行政だから、路線を増やした分だけ人口も増えるという仕組みだ。
ところで一人乗り、無人機のヘリコプターを日本メーカーが開発した。ヘリコプターならタクシーより長距離飛ぶことができる。無人機なのでチャーター便より格安で運行できる。
毎日の通勤にヘリコプターというのは高価だが、出張用に電車を使わず、ヘリに乗れば、その分、通勤電車は空くのではないか。