表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
28/28

ボルクのムチャ依頼(突発)

えー、さりげなく載せます

「冒険者ギルドに行ってある依頼を受けてこい。話は通してある」


 試験の後、ゴウバさんとニジスさんを連れて迷宮に戻っていったボルクじいさんはあれから1週間して帰ってきた。戻ってきた時に、連れられてた二人はやつれていた。南無ーー。

 それから更に1週間経った今日。少しの間、姿の見えなかったじいさんは、朝食中に突然やって来てそう言った。俺達は直ぐ朝食を詰め込むとにギルドへ走った。


「相変わらず人が多いね」


 朝から込み合っているギルド内を見てカルーが呟く。空いてないし、しばらく待っていようか。


「おい……」

「キグルミ」


 ん? こっち見てひそひそ話している奴等、そっと一列が別れるといつもの受付嬢の前が空いた。


 いつもと変わらない笑みを浮かべて手招きしている。カルーにどうすると視線を送る。


「行った方がいいみたいだね」


 カウンターに行くと依頼書を出した。そうすると入れ換えるように別の紙が渡される。


「騎士団の修練場へ持っていってください」

「俺達、依頼受けにきたんですけど?」

「そこに行けば依頼の明細は分かります」


 カルーと顔を見合わせて、もう一度受付嬢を見る。受付嬢はいつもの笑顔ではあるが、目が『さっさと行けや、ボケ!』と言っているような気がする。


「そ、それじゃキロウ行こうか」


 そうしよう。受付嬢さんは忙しいからね。決してビビった訳ではない!


 騎士団はこの都市に迷宮を中心にして3つある。迷宮の正面に位置するようの第一騎士団。その横を固めるように第二、第三騎士団となっている。騎士団はそれぞれ大手の商会がバックに付いて見栄と権力の為に睨み合っている三竦み状態だ。


 そして俺達は第一騎士団の修練場に案内された。


「父上、お元気そうで」

「カルーも冒険者稼業はどうだ?」

「今日はそれで来ました」


 修練場の入り口で鼻の下に髭をたくわえたダンディーなオジサンとカルーが話し始めたけど……親父さん? そういえばイケメン度も似ている。親父さんの方がワイルドだけど。


「……そうか。あの人の依頼か。ニジスの隊に出ていた依頼の同行者だ! 呼んできてくれ!」


 兵士の1人が走って行き、ニジスさんを連れて戻ってきた。俺達を見ると片手を上げて挨拶してくる。


「ボルク師匠から聞いていると思うけど……」

「いや、全然?」

「ただ、依頼を受けろとだけしか……」


 ニジスさんはやっぱりって顔してる。


「僕らと一緒に近くの村に行って欲しいんだ」

「近くの村に?」

「そう、そこに魔物が集まって来ているらしくて、駆逐して欲しいそうなんだ」


 ギルドに元々貼り出されていたが、受けるものがいなくて騎士団に回された依頼だ。それに気がついたボルク師匠が俺達をねじ込んだらしい。


「それじゃ、直ぐに出発するけどいいか?」

「いいですよ」


 そうして騎士団の荷馬車に乗せられて村へ向かうことになった。村の場所を詳しく聞くと迷宮都市から3日かかると言われた。


 何事も無く進み、野営をするのに適した場所に荷馬車が止まる。ニジスさんが騎士団員を集めて点呼をとる。


「総勢20人異常はありません!」

「よし、準備にかかれ」


 それぞれテントはり料理の準備、見張りと別れて行動する。その中でポツンと俺とカルーは取り残される。


「ニジスさん手伝うことないかな?」


 てもちぶたさで突っ立てるのもなんだし聞いてみる。


「それなら、私達と狩りに行かない?」


 背後から聞こえた声に振り返ると、騎士の鎧を着た金髪の女性が立っていた。その視線はカルーを見て笑っている。


「姉さん?」

「久しぶりね。元気してた?」

「元気だよ。剣も上手くなったし」

「そう? なら、狩の後に手合わせしましょ」

「わかった」


 カルーは金髪の女性と連れだって木々の間に消える。俺は?


「それじゃ、キロウは燃えそうな枝を拾ってきてくれ」


 置いていかれた俺に申し訳なさそうにニジスが言った。 


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ