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じいさんの訓練(昼)

 目を覚ますと、サーシャさんの顔があった。


「大丈夫ですか? だいぶうなされてましたよ」

「……嫌な夢を見ました」


 そう嫌な夢だ。じいさんに追いかけられて一撃必殺の拳と蹴りから逃げ回った事なんて悪夢以外の何者でもない!


 俺の額に手をあて、


「そうですか……」


 実験動物でも見る様な冷めた目でじーっと見ている。


「あの……サーシャさん?」

「体に異常もないし、瞳孔の萎縮も見られない。カルー様も異常はなかったし、あの薬は当たりですね」

「サーシャさん? あれ?」

「そう言う訳で、お願いします!」


 ……へ? 気がつくとサーシャさんの背後に筋肉ムキムキの男が2人立っていた。上半身裸で。


「サーシャさん? 嫌っ、やめて離して! ラメェェェ~!」


 ムキムキにホールドされて、連れ去られました。


「おー、やっと来たか」


 じいさんがカルーの剣を受けながら、こっちを見た。カルーの方が復活が早かったようだ。何か悔しい。

 ちょっと待て、カルーが真剣でやってるのはいいとしてじいさんが世界最強の剣士が3本剣を使うのと初対決した時に使ったナイフみたいなので受けてんですけど?


「三連斬!」


 袈裟斬りからの切り返しそして逆袈裟斬り。一呼吸で行われたそれをじいさんは軽く受ける。


「最初の袈裟斬りに力が入りすぎとる。総てをつなげて1つの技なんじゃから、力みを無くせ!」

「はい!」


 いつの間にか隣にいたサーシャさんに聞いてみる。


「あの人誰?」

「? ボルクさんが何か?」

「朝から人を追いかけ回した人?」

「そうですが?」

「……そうか。キグルミか」

「何処をどうしたらその結論になるのかわかりませんが、キグルミはあなたのギフトですよ?」

「影武者かドッペルゲンガーですか?」

「なぜ、そこまで真顔で言えるのかわかりません」


 完全に別人だろ! 俺は信じない。


 カルーの何度目かの攻撃を受け流し、ナイフを持った手と逆の手でぶん殴る。おー、思ったより飛ぶ。飛距離にして5m位飛んだ。


「あっ、本人じいさんだ」


 カルーがダウンしたのをサーシャさんが介抱している。手に持っているのが俺の飲まされた味覚破壊の薬品であるのには一切触れない。


「さあ、貴様の番だ」


 嬉しそうにこっち来ないで!


「お前はギフト持ちだから好きにかかってこい」

「いいのか? いいんだな。……『行くぞ!』」


 エコーバッドのキグルミによる超音波の先制攻撃! 卑怯? それ美味しいの?


「そんなもん、効くか!!!」


 鼓膜が破れる位の大声出したと思ったら、超音波がかき消された! ただの大声で? どんだけ規格外のじいさんだ?


「そんな撒き散らすだけの音が通じるか! 不意討ちにもなっとらん! それにボーッとしすぎじゃ!」


 気がつくと吹っ飛ばされていた。カルーより飛んだかもしれない。

 腹への一撃だったのか起きあがることができない。


「なんだ? もう終わりか? カルーよりもたんの」


 うるせえ……今から起きるっつーの!


「エコーバッドは物理攻撃に強くはないんじゃ。他に手を考えい」


 はっ! そうか。ならバロックウルフに着替えてーー


「遅いわ」


 着替えようとして吹っ飛ばされた。


「ちょっと、待て! 着替えるから!」

「そんなの待ってるアホはおらん!」

「ギャァァァ! グボッ!」


 エコーバッド姿で逃げ回り、さんざんぶっ飛ばされて終わった。いつかぶん殴る!


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