09話:後日談
アオイは、翌日、リヒトに見送られ、家を出た。いつもよりも、一時間早い。なぜなら、ヴァル子に会うと言う用事があったからである。昨日の最後の援護は、ヴァル子のものだと言うことは分かっていたからだ。
アオイは、学園の生物学研究所特別講師室棟にあるヴァル子の部屋の前までやって来た。普段通らない道なので、不安があったが、大して問題はなかった。
「ヴァル子、いるか?」
ノックを……、と言うより、インターフォンを押して、呼びかける。1、2秒待つが返事はない。しかし、インターフォンが鳴ったということは、室内に居るということだ。室内にいる人間にAR投射する関係上、人間がいないときは、インターフォン自体作動しない。
「オートロックか」
アオイは、鍵を見てそう言った。カードの差込口があり、それとパスワード入力用のタッチパネルがある。
「このくらいなら何とかなるな」
そう言って、アオイは、タッチパネルに右手を翳した。すると、ビーとビープ音が鳴る。しかし、それは予想の範囲内だ。そのまま、パネルの横の蓋を開け、差込口にリーダーを突っ込む。すると自動的にパスワードを解析する。それと同時に、偽カード情報を送り込み、カードが入った状態だと機械に誤認させる。
「これでよし」
暫くして、ピーと音を立てて、ガチャリとロックが外れた。このときに、アオイは、さりげなく、パスワードをメモし、さらに、カードの誤情報を予備で持っていた空のカードにコピーした。これで、この部屋の合鍵は出来上がりだ。
ズカズカと部屋に上がりこんだアオイは、そこで、上着を脱ぎかけて半裸で力尽きているヴァル子を見つけた。この写真を撮って、男子生徒に売りつけたらいくらになるだろうか、などと考えながら、ヴァル子のデコをパンと叩く。
「おはようさん、ヴァル子。しっかりしろよ」
デコを叩かれたヴァル子は「あうぅ」と気の抜ける声を洩らした。そして、欠伸をしながら言った。
「ふぁ~、何よ、アオヨ」
寝ぼけ眼で、目を擦りながら、よろよろと立ち上がった。その際に、上に被る程度に羽織っていたシャツも落下し、完全に下着姿になっていた。
「しっかりしろ!」
もう一発デコに叩き込むアオイ。「へぅ」と情け無い声がヴァル子から上がる。そして、やっと半開きだった目が開く。
「んあ?……。…………。………………ああ、アオイ君!」
暫く間を空けてから、ようやくポンと手を叩いた。脳がまだ動いていなかったようだ。そして、今もまだ、動き出して間もないようだ。下着姿なのに気づいていない。
「ふぁぅあ。眠いわ……」
そして、ボリボリと頭と股を掻く辺り、アオイを男として認識していないと言うことだろう。
「何の用?」
眠いのか、語調が少しキツいし、トーンも低い、その上、言葉数も少ない。普通なら怒っていると感じるような雰囲気だ。
「ああ、昨日の礼を言いに来ただけだ。つーか服ぐらい着ろ」
アオイはぶっきらぼうに言うと、ぐしゃぐしゃに脱ぎ捨てられ所々鉄臭い服を掴み顔を顰める。とてもじゃないが今日も着るのは無理がある。
勝手にタンスの引き出しを開けるアオイ。ヴァル子も特に咎めることは無い。アオイが開けたのは下着の棚だった。紫や黒といった大人っぽい下着が雑にたたまれて放り込んである。
アオイは無言で閉めた。そして、別の段を開けて、ストッキングを見つける。黒のストッキングしか無いようだ。まあ、尤も、数種類あるようで、無地の黒と線入りと薄く花の模様が入っているものがある。無地の黒をヴァル子に投げ渡す。
次の段には、ハンカチ類などだった。シャツやスーツはどこか、と考えたとき、そう言えば、たたんでタンスに入れるものではないな、と思ったアオイは、クローゼットを見つける。
アオイの思ったとおり、クローゼットには、ワイシャツがかけてあり、他にもスーツがかけてあった。ハンガーから外し、それをヴァル子に渡す。
ヴァル子は、それを着始める。着るのにさほど時間は要さなかった。せいぜい2分ほどだっただろう。
「あぁ~」
ヴァル子が少し溜息を洩らした。アオイは、ヴァル子のスーツ姿を見て、ふむ、と顎に手を当てる。
「少しきつそうだな」
アオイの言葉の通り、スーツはぴっちりとしており、体の線が浮き上がってきている。いや、プロポーションはよいので、別に問題は無いのだろうが。
「まあ、あまり問題ないんだけどね……」
気にしていないようなのでいいだろう。そう思いアオイは、ひとまず、間を置いて、本題に入る。
「昨日は助かった。ありがとな」
アオイの言葉に、ヴァル子は「あ~」と声を上げてから、照れたように顔を逸らし、アオイに言った。
「別にいいわよ。あのまま放って置いたらこの辺まで無くなってたしね」
そう言って、ヴァル子は立つ。そして、暫くして、ふと気づく。
「そう言えばアオイ君てば、どうやって入ったの?」
今さながらのことに、アオイは、苦笑いしながら、入ってきた方法を説明することにした。
「別に、ハッキングで部屋の鍵を開けて入っただけだ」
そう言ったアオイに対して、ヴァル子は、思わず笑いが洩れだした。懐かしい二人と姿が重なったからだ。
「ふふっ、そう言うところは両親にそっくりね。行動力は母親似、機械好きは父親似ね」
そう言ったが、アオイは、きょとんと首を傾げた。アオイは、自分の両親を知らないのだ。いや、覚えていないだけか。
「まあ、いいわ。ありがとね……」
服とかのことだ。それに対して、アオイも、礼を言う。
「こちらこそ、ありがとうな」
これは、昨日の件に対する例ではなく、いい下着姿を見せてもらったと言うお礼だったする。
「じゃあ、俺は教室に行くから」
そう言ってアオイは、生物学研究所特別講師室棟から去り、一般講義室へと移動したのだった。
一般講義室に入ると、既にレアが来ていた。レアの隣の席に腰を掛ける。するとレアがアオイを見て、ニッコリと微笑んだ。
「おはよう、アオイ」
挨拶をしてくるレアにアオイは、「よう」と軽く手を上げて笑い返した。
「おはよ、レア」
可愛らしい少女のように愛くるしい少年であるレアに、アオイ以外の男子は、割りと本気でレアを狙っている節がある。
「今朝、迎えに行ったらリヒトさんがもう行ったって言うから来ちゃったけど、早く行った割には遅かったね?」
何をしたいたんだい?と聞きたいようなレアに、アオイは、「ああ」と頷いてから、レアにどこに行っていたかを説明する。
「少しヴァル子に会いに行っていた」
アオイの返答に、レアはこくんと首を傾げた。そんな様子に、講義室内の男子が、カメラを構えたが、写真を撮る間はなかったと言う。
「ヴァル子って……誰だい?」
レアの疑問も当然だろう。この大学内で「ヴァル子」などと言う呼称を用いているのはアオイだけなのだから。
「えーっと、ルシルフ・何ちゃら・ヴァルヴァディアだ」
そうアオイが言うと、「え?」と声を洩らす。洩らしたのはレアだけではなく、講義室内中の男女ともにだった。
「ルシルフ先生に会ってたのかい?」
レアが皆の意見の代弁だとでも言うべき質問をした。その質問に、アオイは、面倒くさそうに、答えた。
「まあな。昨日、街で会ったときにリヒトが世話になってな」
軽い嘘をつくアオイ。このくらいの嘘なら構わないだろう、とアオイは嘘をついたのだ。まあ、ヴァル子との関係性はアオイもよく分かっていないし、燈火やシャリエのことを言う必要性も無い、それにそれを行ったらリヒトの正体も明かさなくてはならないので、つくべき嘘だっただろう。
「そうだったのかい」
レアが納得した、と言う様子で頷いた。講義室内の生徒達は、これ以上聞き出せないだろう、と興味を失ったのか、各々の作業へ戻った。
そこに、イルシリアが入ってきた。今日も紅色の髪がよく映える。イルシリアは、教壇に立つと、アオイに話しかけてきた。
「あら、今日も前の方の席なのね、アオ」
イルシリアの言葉に、アオイが、やれやれと、肩を竦めた。そして、堂々とイルシリアに向って言う。
「寝るのに場所は関係ないからな」
講師に向って言う台詞ではない。そう誰もが思った。ふと、アオイがそこで、気づく。ヴァル子の部屋に小型端末を置いてきた事に気づいた。別に使うわけではないのだが、何気なくヴァル子の下着姿を録画しておいて、そのまま置いてきたらしい。
「あら、どうかした?アオ」
イルシリアの疑問の声に、アオイは、言うべきか、言わぬべきか迷ってから、別に言っても構わないか、と言う。
「いや、オリフォをヴァル子の部屋に置いてきたらしい」
アオイがそう言ったのと同じくらいのタイミングで、ドアからスッとピチピチスーツ姿のヴァル子が侵入してくる。
「ああ、ヴァル子。悪いな」
ヴァル子の手に握られた端末を見て、アオイは、そう言った。イルシリアは、ヴァル子に気づいていなかったようで、ぎょっとした。何人か、講義室内の生徒でも気づいていない人がいて、ぎょっとしていた。
「人の部屋に不法侵入した上に、盗撮紛いのことをするところとか、ホントにアオヨにそっくりね!」
どうやらヴァル子に、盗撮がバレたらしい。
「紛いじゃなく盗撮だが?」
アオイは、堂々とそう言った。そんなアオイの様子に、ヴァル子は悩ましげに顔を顰めた。
「開き直らないで……。あ~もう、アオイ君と話しているとアオヨと話しているみたいで頭が痛くなってくるわ……。オリフォ、届けたからね」
そう言って、頭を抑えながらヴァル子は、講義室を去った。その後ろ姿の写真を撮ろうとする生徒も見えたが、睨むように振り返ったヴァル子に驚き、シャッターチャンスを逃した。
「何だったの?まあ、いいわね」
パンパンと手を叩き注目を集めるイルシリア。そして、何やら言うことがあるらしく、視線が集まったのを確認してから言った。
「え~、特に緊急で言わなくてはならないことじゃないんだけれど、近々、魔法王国から『氷帝大賢者』がいらっしゃるそうなので、まあ、会うことは無いでしょうけど、国の恥にならないように気をつけなさい。特にアオ」
アオイは名指しで注意された。そんなアオイはと言うと、どこか、ボーっとしてしまっていた。
「……」
アオイは、頭のどこかに、引っかかる何かを感じていた。ボーっとそれを感じていた。だから思い出そうとする。
「どうかしたのかい?様子が変だよ」
レアの言葉も耳から通り抜け、全く頭に入っていない。昔の記憶はすっぽりと抜け落ちている。しかし、どこかに、その残滓がある。アオイは、それを必死に探り集める。
蒼髪の女性。金髪の男性。茶髪の少女。グルグルと頭の中で回るかつての残滓。それにより、脳が焼きつくように痛む。
そして、アオイは、気を失った。
氷……。そう、氷。その氷は暖かかった。アオイは、そう感じたことを覚えていた。普通は冷たい氷が、やけに暖かく感じたのだ。
「うわぁ……」
それはいつのことだったのだろう。少なくとも8歳よりも前、そんな頃のアオイの記憶だ。
「凄いです、ね……」
覚えたての稚拙な敬語を使って、アオイは、「誰か」に感想を伝えた。その感想に対して、相手が何を言ったのかは覚えていない。だが、
「えへへ」
アオイが笑っていたので、気分を害した、と言うことは無いのだろう。流石のアオイでも、相手が気分を害している様子を見て悦に浸るような子供だったとは思えない。
「ぼ、ぼくも……、いつか……」
誰かに、何かを約束した気がする。アオイは、そんな風に思った。誰にした約束だったのかは、一切思い出せないが、何か、大事な約束をした気がした。
「だから、また……、いつか、……あいましょう!」
そんな風に言って、その人物と分かれたのだろう。アオイは、その相手が思い出せなかった。とても大事だったはずなのに……。
その頃、機械帝城・ララリースでは、ある問題が起こっていた。若くして病床になった帝王、ラオラ・ララリースの病状が悪化していたのだ。ラオラが病に伏したのは、今から6年ほど前だっただろう。彼は、威張って偉そうに見せてはいたが、実は虚弱で、病弱だった。兄と同じくらいには、だ。
二十歳後半で、兄の代わりに帝位を継ぎ、帝王となってから十数年。娘が産まれ、その後、彼は病気を患った。医療も機械と同様に発達しているこの国ですら、未だ原因不明の病は多数ある。
そんな中の一つを煩ってしまったラオラの寿命は、もって後数年だと言う。だからこそ、既にララオ・ララリースが帝位を継いでいるのだ。
最近は、大分調子がよく、公務の様子を見に来たりもしていた。しかし、再び悪化したこの状況では、それすら難しいだろう。
ララオも、お抱えの優秀な技師を連れてくるなど、父を一刻も早く安心させようと頑張ってはいるが、それでもラオラは、安心する様子がなく、よく小言を洩らしている。
「ああ、兄さんが健在ならばなぁ」
ラオラは、最近、よくこんなことを言うようになった。そのたびに、妻のネーナが、宥めている。そんな様子を、ララナは、ぼんやりと眺めていた。しかし、ふとした拍子に口を開いてみる。
「お母様、お父様のお兄様とはどのようなお方だったのでしょうか」
ララナが知っていることと言えば、勘当同然の勢いで、ラオラにより城から追い出されたと言う話くらいだった。
「あの方は……」
ネーナは、少し困ったような顔をした。まさか、お母様と不倫関係にあったのでは、などと考えてしまった。しかし、ネーナが口を開いたことで、それらの関係がはっきりする。
「大変優秀だったのですよ……」
僅かにのほほんとした口調で、ネーナが言った。いつものその口調が、何故か、今日のララナには、少しどんよりした声に聞こえた。
「特に機械工学の面で言えば、国内トップクラスの成績を出せたのでしょうね……。まあ、よくある話ですが、禁断の恋に手を出して、追放されてしまったのですが……」
禁断の恋。その単語に、ララナは、先ほど、一瞬自分の脳裏を過ぎった妄想のことか、と思ってぎょっとした。
「本当のことを言うと、出て行くと言ったのは、彼が手を出した女性の方で、彼女が出て行くなら自分も出て行く、と彼は、彼女と彼女の師を連れ、城をでたのです……」
城を出たときに彼女を連れて行ったのなら、自分の妄想はやはり妄想か、とホッと息をついたララナ。
「ラオラ様は、今でもそのことを悔いていて、そして、帰ってきてくれたら、と思っているのです。しかし、経緯は分かりませんが、二人は身罷っているのです」
身罷るとは、死んでいると言うことだ。そのことを聞いたララナは、目を見開いた。そして聞く。
「暗殺されたのですか?」
皇帝一族ともなれば、ありえないことではないだろう。しかし、ネーナは首を横に振る。否定しているのだ。
「とてもではありませんが、暗殺できるほど甘い鍛え方をしてはいないと思いますよ……」
その発言に、ララナは目をパチクリとさせた。そして、そう言えば師匠も一緒に行ったとかどうとか、と言うのを思い出す。
(と言うことは、お抱えの剣術指南の人とかだったのかもしれないわね)
などとララナは推察した。そんなララナの推察など知らないネーナは、話を続ける。
「だから、ラオラ様の言うようなことは起こりえないのです……」
そう言うと、ララナは、一つ疑問に思ったことを聞いてみた。聞いていたら覚える尤もな疑問。
「お二人には子供はいなかったのですか?」
そんな優秀な人物の息子か娘ともなれば、きっと自分よりも遥かに皇帝に相応しいはずだ、とララナは思った。
「子供、ですか……」
その質問にネーナは意味深に笑みを浮かべるだけだった。
(子供……、ふふっ、子供、ね。あの子もあの方と同じで堅実だから……。もっと甘えて下さってもいいんですけどね……。まあ、今は、ララナに任せておきましょうか……)
そんな風に内心で思って、ネーナは、ララナとの話を終え、一人、帝城の奥にある自分達の部屋へと帰っていくのだった。
一方、帝国内に潜むナナとギルは、と言うと。二人は、現在、任務を遂行するために、最後の準備を行っていた。もうじき、実行するのだ。ナナは、自分の前に並べた道具達を見て、「う~ん」と声を洩らした。
「どうかしたのか、ナナ?」
ギルは、ナナの様子に声をかけた。ナナは、それに対して、「何でもありません」といつもの鉄面皮で返す。
「いつもの道具がきちんと揃っているじゃないか」
何か文句でもあるのか?とでも言いたげにギルは肩を竦める。ギルは、バーっと道具を見てやる。
「ああ、きちんと研いでおけよ。いくら牽制用とは言え、役立たずじゃ意味がないからな」
そう言って、星型の鉄の塊の先っぽを見てから言った。その他にも、槍の先端のような鉄の塊や塗り分けられた玉を見ていく。これらは、彼女らの仕事道具なのだ。これらがなくては、仕事にならない。
「とうとう6日後ですね……」
ナナがボソリと言った。それに対して、ギルが珍しくハットを取って、息をつきながら言う。
「ああ、そうだな」
静かに頷くギル。そして、天井を仰ぎ見た。そこには染み一つない天井があるだけだった。
「しかし、失敗する可能性を考えなくてはな……」
それは、何故か。ギルでも予期していなかった人物がいると分かったからだ。ヴァル子。ヴァルヴァディア公爵がいるのだ。
「負けたときは、負けたとき」
ナナはそう言うと、道具をしまう、準備万端を意味する行動。そして、ナナは今日もクレープ屋へと働きに行くのだった。
「ホント、あいつは『メーヤ』とは別の意味でしっかりしてやがる」
ギルは、そう言うと、ハットを取ったことで露になっている銀髪をソッと撫でる。ギル自身にとっても珍しい、女性らしい行動。これは不安になっているから心を落ち着かせるためにするギルの癖だ。
「なあ、アニキ。ホントに大丈夫なんだろうか……」
故郷にいる、自分の兄に聞こえるはずのない問いかけをするギル。そして、1、2秒の沈黙。
「よし」
決意をしたようにギルは頷いた。覚悟を、決めたのだ。戦う覚悟を。任務のために尽力する覚悟を。
「アニキ、私は、決めた。もし、いつかの約束が果たせなくなったとしたら、ゴメンな」
聞こえているはずないのだが、一応言う。心に溜まっている思いを吐き出したのだ。そして、その約束とは……。暗隠王国における貴族特権、婚姻の自由に由来しているのだが、その話に関しては、割愛しよう。また、いつか、語る時があるかもしれない。
「さて、私も準備を整えよう」
機械帝国編・終了
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