裏切り
『お前、、、
ホントに付き合ってるとでも思ったの?
笑) 馬鹿じゃねぇの?
俺全然楽しくなかったし
電話やメールもチョーつまらなかった』
イキナリ何を言い出すの?
私ゎ付き合って1ヶ月 になった頃
彼に突然衝撃的な真実を聞かされた。
『何で急に…
人が変わったみたい…』
私ゎ涙を浮かべながら
その真実が嘘であるよう信じた。
『お前ってホント馬鹿だよな
素直に一途になるし
信じまくりだし
人を疑うことないから
騙しやすいんだよ』
こんな人、私の知ってる優しくて面白い翔[ショウ]じゃない!
何があったのさ…
『俺、彼女いるし!』
その一言が止めの一発となった。
私ゎ悔しかった。
こんな人を大好きになってしまったんだ…
『別れるってこっちから
願い下げだよ!』
私ゎ彼がくれたブレスレットを外し
彼に投げつけた。
そして、直ぐ様その場を立ち去った。
それから1年が経った。
あれ以来彼氏どころか男の人を信じるなんて
家族と一人の先輩以外信じられなかった。
『悠華[ユウカ]、そろそろ行くぞ。』
いつものように先輩の声が聞こえる。
『大[ヒロ]先輩今日ゎ早くないですか?』
『ちょっと気分転換♪』
大先輩ゎそう言って私の前を歩いてる。
大先輩ゎ私が〝男性不信症〟であることを
唯一知っている人。
家族に話せなくて
その時部活の先輩である大先輩が
相談に乗ってくれた。
それ以来、私ゎ唯一男性で大先輩としか話さなくなった。
あの時もし誰にも相談せずに抱え込んでたら…
自殺していた…
だけど、大先輩と言う救世主が現れた。
家族同然に大切な人です。
『悠華、大先輩とどんな関係なのさぁ?』
教室に行くと真っ先に夏蓮[カレン]が尋ねてきた。
『えっ?』
『だって、悠華って男の子と話さないのに
やたら大先輩と仲良しじゃん?
朝も一緒に登校してるしさぁ!
どぉなのさぁ!!』
夏蓮ゎしつこく私に迫ってくる。
『んー、助けてくれた先輩!』
『何じゃ、そりゃぁー』
私ゎ真剣に答えたのに
バカにされて流された。