健真の日常
最近、僕の周りが少し騒がしくなった気がする。というのはなぜかこの頃葉山さんが絡んでくるからだ。別に嫌いじゃないからいいけど、ただでさえ騒がしいのにこれ以上騒がしくなるのは少し困る。
「まぁ、面白いからいいけどね」
あの時のことを思い出すと今でも笑いそうになる。ま、そんなことはおいといて、
「なぁ健真、お前最近葉山莉奈と仲いいな」
「え、そうかな?」
こちらは新庄直樹、僕の周りでいつも騒ぐ嵐の現況兼悪友1だ。
「そりゃ、健真はイケメンだからな」
こちらが瀬川徹、悪友2だ。
「もう、付き合っちまえよ!お前ら」
「そうだな、君たちならきっとお似合いだろうな、このイケメンが!」
「いや、なんでそうなるのさ」
「お前きずかねぇのか!?葉山はお前のこと好きなんだろ!?」
「そ、そうかなあ?」
「ふん、イケメンのくせに鈍感とは貴様何様のつもりだ!?」
うーんだが、僕は別に葉山さんは・・・・
「あんなに可愛いのになぜ付き合わんのだ!?」
「いや、だって・・・ねえ」
「何が、ねぇ、だ!はっ倒すぞ!」
「まて!まさかお前ほかに好きな人がいるとかそういうオチか?」
う、相変わらず徹は鋭いなあ・・・・・
確かに僕には今好きな人がいる・・・・・
「なるほどな、図星か」
「お前すげーな徹」
「で、いったい誰なのかな?イケメン君」
「え、言わなきゃダメ?」
「あたりまえだ、さぁ、何もかも白状しろ!」
この状況はまずい、早く逃げなきゃ!
「じゃあ、僕部活があるからこれで!」
サラバ!
「あ!こら逃げやがった、追いかけるぞ!」
「いや、待て!尾行だ」
「なんで?」
「やつの様子を探ろうじゃないか」
はぁ、危ないところだった。
まったく、こういうコイバナとかになると奴らすぐ人が変わるから・・・
「はぁ」
「どうしたの?大きなため息ついて」
「え?わあ!吹雪先輩!」
「ため息すると幸せが逃げるよ」
ドクンと心臓が跳ね上がる音がする。あの笑顔を見せつけられれば誰だってそうなると思うが・・・
そう、この人が僕の好きな人、城ケ崎吹雪先輩。僕の一つ上の三年生だ。
「じゃあ、練習はじめよっか」
そしてここは僕の所属している部活、テニス部。部員数は八人と少人数だが、割と楽しくやっている。
吹雪先輩はテニス部の女子部長を務めている。実力も全国ベスト8という実力者。
後輩からの信頼も厚く、おまけに容姿まで整っており何よりも優しい。僕がそんな先輩を好きにならないわけがない。
まぁ、先輩を思っている人は僕だけじゃなく他にもたくさんいると思うが。
僕にとっては1日で放課後の部活が一番の楽しみかな。
「健真君、最後に少し打とう?」
「え?いいですけどなんで僕?」
「だってこの中で一番打ち合えるの健真君だけなんだもん」
「僕より大野木部長のほうが打てますよ?」
「ふふ、将来有望な後輩を鍛えておくのも部長の務めだろ」
「わかりました。そういうことなら打ちましょう」
「よろしくね」
「はぁ疲れた、やっぱ先輩は強いや」
部活を終えた僕は帰る支度をして校門を出るところだが、校門に怪しい影が2つ・・・・
「よう、今帰りかい?イケメン君」
「待ってたぜぇ、健真」
やはり悪友×2だった。
「なるほどな、まさか年上だったとは」
「え?なんのこと」
「しらばっくれるなよ?イケメン。すでに調べはついてるぞ」
「ま、まさか見てたのか!?」
「態度だけで丸わかりだったぜ!まぁ、今後何かあったら俺らにも相談しろよ」
ま、なんだかんだ言って頼れる奴らなんだよな。
「そしてもし付き合うことができたら吹雪先輩のパンツの一つや二つは見せてくれ!」
「やっぱ、君らには相談しない」
これからも僕の周りは騒がしそうだ