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落ちて異世界  作者: yuyuyu
1/2

プロローグ 前


「あ~あ、どこだよここ?」

 


 確か、家で刀の素振りしてたはずなんだがなぁ。俺は今見知らぬ森の中に気がついたらいた。よ~く  思いだせ、俺!今日一日で何か変わった事は・・・・・駄目だ、そもそも俺起きてすぐ素振りしに庭  にいったから何もおかしい事してねえ!え?何で刀の素振りしてんのが日常になってるのかって?そ  りゃまあ、ちょっと特殊な家系に生まれたからねぇ。詳しい事話すと長くなるから話さないけど。



 は!そうだ!刀は!?



 辺りを見回すとすぐ近くに三本の刀が落ちていた。


 

 よかった。全部あるよ。流石に知らない場所で自分の獲物が無いと心細いし。



 俺は、刺刀、脇差、打刀の三本を腰の帯に指す。



 取り合えず歩いてみるか。あても無く歩く事にした。



 

 ―――――二時間後―――――




 木木木木木木木木木ばっかじゃねーか!何だよここドンだけ歩いてると思ってんの!?いい加減飽き  たわ!!



 はぁ、どうすっかな~。行けども行けども木ばっか。いい加減飽きてきたってんだよ。



 辛抱強く歩いていると、



 おお!あそこになんかあるぞ!急いで何かが見えた場所に向かう。



 すると現れたのは巨大な遺跡だった。



 何だこりゃ?何か見えてきたと思ったら何だぁ?でけー遺跡だなあ。



 こんなわけの分からない所に居るってのに、何か心をくすぐるものがある。



 入ってみたいな~中に何があるんだろ~な~でも勝手に入ったら怒られるかな?いやでも注意書きの

 用なのもないし、ひょっとしてこの遺跡の第一発見者って俺?人がこの遺跡に来た跡も無いし。そう

 思うと俺の中に感動が湧き上がってきた。



 え!まじで俺が発見者!?すっげ!地球にまだこんな遺跡があるなんて!じゃあ入ってみてもいいよ  ね!ね!



 柄にも無くテンションが上がってしまった俺は一回深呼吸して自分を落ち着ける事にした。



 す~は~す~は~、よし大丈夫!いくぞお。俺は遺跡の中に足を踏み入れた。



 どうやら遺跡は地下に繋がってるらしく奥に進むと地下に続く階段が現れた。



 どうしよう。俺は今迷子状態、そんなわけで俺が今持っているのは三本の刀しかもっていない。そん

 な状態で地下室に入ろうものなら暗くて一寸先も見えない。ここであきらめるか?いや、でもこんな

 発見めったに無い事だし、ひょっとしたらこの遺跡からここが何処か何か手がかりになるようなもの

 があるかもしれない。



 うんうん、唸って俺が出した結論はちょっと行って、暗くて何も見えなかったら諦めよう、だった。

 俺は意を決して階段を下りる。うん?何時暗くなってもおかしくないのに階段は明るいままだ。何で

 ?光はここまで来てないはずなのに。は!まさか遺跡を作ってる石に何か秘密が!おお!またテンシ  ョン上がってきた!やっぱ知らない事知るって面白いね!と、そんな事はおいといてこれなら光の心  配しなくてすむ。



 俺はさらに下に進んでいく。すると階段が終わり少し開けた場所に着いた。その壁には壁画のような

 ものが書かれていた。



 ほお~生の壁画なんて初めてみたな。お!この壁画は何だ?



 奥の方にある壁画には刀、剣、杖、籠手、鎚、槍、弓の七つの武器が書かれていた。



 ???何だこの壁画?街みたいのがあって、その周りに七つの武器が守る様に書かれている。珍しい

 壁画もあったもんだな。俺はその壁画をじっくり眺める。武器を見つめていると、ん?刀の絵だけ三  本書かれてるぞ?う~んそれにこの三本の刀俺の持ってるのに似てる気が、絵に書かれてるのも刺刀

 、脇差、打刀のようにみえる。ま、気にしすぎか。



 俺は今度はその隣の壁画に目を向ける。すると、杖から炎を出して≪ナニカ≫を焼いている絵が描い  てあった。何だこれ?魔法かなにかか?まさかな、異世界じゃあるまいし。にしても、この焼かれて  る生物はなんだ?こんな生き物見た事ねぇ。まあ壁画だから空想上の生き物描いたって問題無いわな

 。



 

 俺は一通りの壁画を見終わった。そこできずいた事がある。七つの武器を描いてあった壁画以外には

 どの壁画も武器が一つ出ていて、≪ナニカ≫を攻撃してる絵だった。



 何かの物語のために建てられた遺跡なのか?俺はさらに遺跡の奥に進む。



 しばらく行くと鉄でだきたような分厚い扉が現れた。



 この奥に何があるんだ?俺は鉄の扉のとってを掴んで引いてみる。



 んぎぎぎぎぎぎ!!



 駄目だ、開かねえ。はぁ、と溜息をついて扉に手をつくとぎぃぃ、という音と共に扉が開いた。あ、

 そっち方向なのね。俺は中に入る。すると100mほど手前に5メートルはある人の形をした岩でで  きた人形のようなものが座っていた。



 何かゲームとかにでてきそう感じだな。ゴーレムだよな。動いてないけど。何かRPG見たくなって  きたな。そんな事を考えながらゴーレムに近ずく。すると、ビィーという音が鳴り響いた。



 何だ?警報機?急に現代っぽくなったな!?



 『侵入者発見!直ちに排除します』



 なにやらゴーレムの辺りから聞こえてくる合成音声。



 ゴゴゴゴゴゴ



 ええええええええ!!!!!ゴーレムが動き出したよ!え!ここ地球じゃないの!?



 混乱している俺にゴーレムは近ずいてきて、俺に向けて拳を振る!



 「うおお!」



 俺は慌ててしゃがんで避ける。



 次に左足からの蹴りが飛んでくる。



 「ちぃ!」



 俺はバックステップで距離をとると同時に脇差と打刀を抜く。




 「ふぅー」



 息をはき、気持ちを落ち着ける。よし行くか!



 「はぁ!」



 俺はゴーレムとの距離を詰め、打刀を相手の首元に向け振るう。



 「ガキィン!」



 しかしそれはゴーレムの腕によって防がれる。



 俺はすかさず脇差も首目掛けて振るがそれも防がれる。



 「まだだ!」



 俺はムーンサルトの要領で回転し、ゴーレムの顎を蹴る。



 「いっ!」



 しかしダメージを喰らったのは俺のほうだった。そりゃそうだ。



 「ふっ!」



 俺はまた突っ込み、今度は突きによる連撃を喰らわす。



 ガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガ



 ゴーレムの蹴りが飛んできたので体をそらす事で避ける。



 「これでもだめか。なら」



 俺は脇差と打刀を鞘に戻す。



 ゴーレムから距離をとり体の力を抜く。



 ゴーレムが迫りくる。



 俺はまだ動かない。



 ゴーレムが拳を振り上げる。今だ!



 俺はゴーレムが拳を振りかぶった瞬間、体中に力を込めて地面を踏み砕く!



 ドゴン!



 という音と共に地面が割れ俺の姿が消える。



 

 次に俺が現れたのはゴーレムより後ろ、最初にゴーレムが居た位置に打刀を抜き身のまま持っていた

 。



 打刀を鞘に戻す。



 チン!



 鞘に戻した瞬間ゴーレムの首がとれ、ゴーレムが崩れ落ちた。

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