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Poesia

/1

作者: 路瀕存

まぐりごっどがないている。

まぐりごっどがないているから、

そこが現実なのだとしった。





以来、あなたの色に染まる

言葉は、だって、

だって、言葉は、ここにへばりついているのだから

それしかできないような言い草で

あたかも決められたような風貌で

爾来、あなたの色に染まる





ことばは魔法ではありません

魔法は、あなたのこころです





むらさきの天鵞絨を羽織ると

ほしくずをばら撒く

にわかに軽やかな足どりで

今宵どこに降らそうか

ああ、これが魔法なのだろう、と

なるほど得心がいくのです





くう、という行為に

いかな意味を添えようか





楽しみをくいものにするやつらがいる

哀しみをくいものにするやつらがいる

くえないやつらは、くいものにかまけ


そいつらは誰だ

にんげんだ





きっと、そうなのです

慌てたそぶりをみせることは、すこしもなくて、





たぶんまだ、知らないのだと思うのです

あの、傾いたあかりのゆき先を

凍える針葉樹のすき間は、さながらうつけたゆびさきで

こうこうと、ひかりは、ゆらめきながら

かよわく凍える大地にこぼれて、おちて、


光の軍勢は、けれど、どこへゆくのだろう


およそ、だからなのでしょう、

かなしむこともせずに、できずに、

呆けたまま、

どこかへ、ゆく、その行為を

見届けることとしたのです。


夜更けすぎ、

ゆびさきが白むころまでずっと、

こぼれた残像を眺めるばかりでした。

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