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古代文明の遺物「カップラーメン」を再現したら、聖女と間違われました  作者: 神楽坂ミコト


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プロローグ:人生に必要なのは、麺とスープと情熱だ

私、莉奈りなの前世は、ちょっと変わった歴史学徒だった。

研究テーマは「失われた古代文明の食文化」。すなわち、21世紀日本の食について。


ゼミの仲間が土器や古文書に夢中になる中、私は当時の文献―――ネットの海に漂う無数のレシピサイトやレビューブログ―――を読み解き、古代の味の再現に情熱を燃やしていた。特に、ジャンクフードの王様「ラーメン」には目がなかった。


そんな私が、トラックに轢かれるというあまりにもテンプレな最期を遂げ、記憶を持ったまま転生したのがこの世界。


魔法は存在する。モンスターも跋扈している。だがしかし、致命的に欠けているものがあった。


―――「旨味うまみ」である。


この世界の食事は、硬い黒パン、味のしない豆のスープ、塩で雑に焼いただけの干し肉。以上。

人々は生きるためにそれを口に運び、誰もそこに喜びを見出さない。


転生して15年。もう限界だった。

私は、ただ、あの味が恋しい。鶏ガラと豚骨を煮込んだ濃厚なスープ。小麦の香りがする、コシのある麺。口の中でとろけるチャーシュー。


……食べたい。ラーメンが、食べたい!


幸い、私には知識がある。古代文明の叡智レシピがある。

やってやろうじゃないの。この何もない世界で、ゼロから、いえ、マイナスから、私のソウルフードを、カップラーメンを再現してみせる!


それが、後に私が「麺聖女」と呼ばれることになる、全ての始まりだった。

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