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#04 恋ってなんだ?

俺はバイトを始めた 小さな個人経営のカフェだ いわゆるアットホームな職場だ おっすと入っていく俺と一緒な学生の赤い犬 本人曰く染めているようだ 地毛は茶色らしいがよくわからない 俺らは着替えて 客席に出る 夕方のカフェなので仕事終わりや学校終わりの人がたくさん来る コーヒーとパンくらいしかメニュー無い 1000円毎時なバイト代が出るがそのうえ混雑するし仕事量と金額が見合ってない 代々犬家系が務めている長い店だ 俺はドラゴンだけどね まあ17時から始まるけど部活が終わってから行っても間に合う まあ山七くんで飛ばせば行ける 俺は客から注文を受け取る


赤い犬が転んでこーひをぶちまけてしまった まあ相手が俺だったからいいけど まあホットコーヒーじゃあなかったからいいけど 俺はふけるところだけ拭いて 赤い犬を起こして 謝ってすぐに新しいコーヒーを取りに行った その後は順調に仕事を終えることができた おつーと言いながら帰る 山七くんに乗って帰路を急ぐ 途中までニケツしてとか赤い犬に言われたけど ダメと言った


土曜日 早くも次のテストの勉強を始める「俺勉強してるから遊びに行ってきていいよ」と家族に言う「たまには晴哉も」と言うことで歩きで駅まで向かう 今日はあいにくの雨だ きっとみんな台無しな姿になっているだろう 電車に座る 川越駅周辺の釣り堀に行く 養殖のサーモンが食えるらしい 鮭かな 俺らは快速に乗車し 次の川越駅に向かう「やっぱり鮎だな」 釣り堀でぼーっとしてる人が目に入る 部長だ 釣竿を立てて部長に会いに行く「部長」その声で振り向く 今日はどうしたんですか?と聞く「最近魚食ってないからさ」へえ 俺は家族ときました ほらあそこ「え?どれ?」ドラゴンなんていないよと言われて 俺は生まれたときにあそこの家族に引き取られたらしいんですよ まあどこかで俺の事拾ったかもしれないし「お兄ちゃん」元成が池を半周してやってきた「お兄ちゃん この人誰?」部長だよ「お茶部の?」まあいい 戻るぞ元成 俺を待っている間に5匹釣れたようだ 俺は釣るのをやめ 塩焼きにしてもらう 振り向くと缶コーヒーを片手に池をずーっと眺めている部長がいた「釣れるかなぁ」家族とご飯にする サーモン丼だ わさびが山盛りなのでとって食べる うっまぁ~い ぷはぁ ご飯最中にお義父さんがタバコを吸う「くさい!」元成が言う 食べ終わってゆっくり息をついて帰り支度をする 釣り堀には 先輩がまだいる 小さな子が入るような池があり 元成が入りたいと言う 川越駅から快速橋元口行きで帰る いまだに電化される気配がない 元成が前面展望する 


日曜日 夜通し勉強して5時間くらい爆睡を決め 部活に出る 朝食を食べメットを被り セロさんをまたいで集合場所に向かう 部長が大峠行くと言ってるのでこのメンツで行くとなると俺は心配だな 部員が勢ぞろいした 通行止めの標識を見るや否 一年生がこの先は進みたくないと言った 一年生はダットイチニコやセロさんを乗ってたが家に向けて帰ってしまった 四人で大峠の西ゲートを進む ゲートを手で押して開けて 降りて閉めなおす 先輩が先導する


月曜日 学校に山七で通学する 授業をしっかり聞いていたら部活の時間になった 部活に出発 すると騒ぎ声が聞こえる 一年が三年にこの前の文句を言っている「わかった これからは通行止めの道は通らないから」部活に出る「先輩聞いてよ」部活が終わり 三年はどこかに出発していった 俺はその後バイトに向かっていった 山七で出発 バイトについた「わーかった時給上げるから!」赤い犬が上長さんに金額と労働があってないと言うことで文句言ってたらしい 今日もバイトを頑張る 「時給は上がらないんだけどね」そんなぁ 今日は俺が中だ みんなが作業をする間俺は山七から蜂に乗り換えようか頑張る 


「お義母さん 今のバイクより乗り換えたいんだけど」いいんじゃない?テストの点数もいいし「わかった」1000キロ程度しか走ってないから大丈夫かな「お兄ちゃん あの黒いバイク好きだから乗り換えないで!」 黒じゃなくて青なんだけどまいっか でもなぁ これ以上高いのだと盗まれちゃう確率あがるからなぁ 新中古なバイクに乗り換えておきたいし「わかった ぼくも載せてね」「俺もいいよ」お義父さんも同意してくれた「じゃあ新車買ってあげる」俺は山七から蜂に種別変更だ「もうほしいバイク決まってるの?晴哉」一応これなんだ「じゃあ知り合いに聞いて負けてあげる」 税金が安くなるみたいだ 


健太郎さんをよんでラストランを行う「先輩どこ行きます?ETCも変えなきゃ」「じゃあトマト峠」え?山七で行くの?「やっぱやだった?」「冗談 有料道路乗りに行こ?」 海佐環状線の海佐中央ICから環状線に入る 神殿から橋元口を大きく回る高速道路で途中に8カ所休憩所がある ETCを付けているのでスルーレーンに入り 一つ目の海佐北JCTからCに入る Cは環状線のCycleのCだ 俺らは反時計回りで進んでいく 俺は約二年は同じバイクで過ごしてきた 愛着は一応ある でもほんとにこの子を放つのは心が痛い「どした?」「ううん 何でもない」「おっとふらついてるぞ」やっべ とりあえず休憩所寄るね 休憩所の上り坂を上がる 三層式の休憩所だ 上は反時計回り 中は内外回り 下は時計回り 「先輩に話してみ?なんでふらついてた?」「やっぱり山七を手放したくないけど 俺のお財布じゃあ払いきれないから手放すしかないけど」「うん」「新しいバイク乗っても山七のつもりで操作しちゃうかも」「まあ操作は慣れてこそバイクだから」俺はセロさんの時はどうだった?「しっかり運転できてたよ ダットイチニコを運転してる俺が言うことはないけど」よかった トイレとタバコ休憩を済ませラストランな山七に乗り 環状線を進んでいく 途中の料金所でここまでの運賃とこれからの運賃をETCで払い進んでいく あとは一周し降りてきた 最後は家の前に到着し家のガレージに勝手に止まった健太郎さんのバイクを引っ張り出して俺らは解散


蜂さんが届くまでさようならした山七の代わりにとても株君がやってきた 学校に到着 毎朝ツーリング部の人がバイク置き場にたまっている 俺がとても株君でやってくるとみんなが見てきた「あれ?山七は?」おさらばしたんだ 部長が言う「じゃあとても株君で山旅行いくか」もうクルマはできてるらしくナンバープレートの審査まちだってね 授業をしっかり聞き 体育の成績も上がり順調だ オール5でウキウキ 調子に乗らないようにする 部活の時間だが蜂さんのお迎えで今日の部活を欠席すると伝えた いってらっしゃいと言われ 土曜日はトマト峠行くから準備しててねと言われた 


メーカーにバイクを取りに行く 名前を伝え新車な蜂さんと合流し家に帰る モフッターにはあえて書きこま そういえば大地さんのアカウントは凍結されたらしい どこかで事故って死んだとか掲示板ではそうなっていた じゃあ自撮り兼新車報告をした 大地さんの安否を確認すべくモフッターの海を泳いだら被害報告しか上がってこなかった たとえばオフ会で大地さんの先に行った人のバイクを蹴ったり 女の子にセクハラしたり エンストしただけなのに煽ったり ひどいことしか書いてなかった 大地さん被害者の会が出来上がっているほどだ 俺は心配してるわけじゃなく どうしてるのかなと思った


バイトに行く 店の前に駐車する 赤い犬がもうついていて着替えている 俺は準備をし午後の点呼を受ける GWは繁忙期だからバイトな君たちは休みだよと言った 休暇手当出すよとの事 


土曜日 部長が風邪ひいたらしく今日のドライブは中止なので みんなでお見舞いしに行く 俺たちは薬局で食い物を一通り買って3年の先輩と一緒にバイクの列を作り向かう 15分後 ちいさな一軒家の前でみんなはそれぞれ駐車する ドアフォンを鳴らす 冷えピタを貼った狼が出てくる「わぁ」それぞれ買い物したものを渡した 先輩が今から大野スカイラインに行くぞと言った それぞれバイクで大野スカイラインに向かった 特に誰が先導とかは決めてないのでテキトーに走って休憩所でタバコなり トイレなり 飲み物なり飲んでいく 今日は山上から下山するタイプのルートだ 俺は一番後ろをはする とても株だったりいろいろなバイクで山を下っている バイク勢とすれ違た 途中の料金所で先輩が8台分の普通自動二輪の料金を払った その後はそれぞれ帰宅だ


日曜日 おうちで勉強 元成が横で鱗をすりすりしている おうちにいるときは基本冬でも上裸だ 暖房が効いているし 冷房もよく効く 郵便受けに何か投かんされる音が聞こえた 郵便は何だとみる 「あなたの愛車を高額買取」はぁ?! 怒ってそのまま電話番号に電話して「何様のつもりだ」と通話した


俺は勉強の休みをするために久しぶりに長距離移動をすしようとする 「元成 お留守番してるんだぞ」「やだお兄ちゃんぼくも行く」じゃあお兄ちゃん行かない 「じゃあべんきょー教えて」「あ、仕事行かなきゃ」


派遣バイトをする 目的の工場に到着 ゴールデンウイークなのでいっぱい集まる 工場内のシフトが渡される 果物の仕分けみたい 配布された用具に着替え 果物の仕分けをする


やっと終わった 賃金を渡してもらい 帰りにガソリンを補給して帰る「もしもし」家族に通話した 家電にかけて元成が出た「お兄ちゃん気を付けて帰ってきてね」ちょっとツーリング 山田川港の近くをぐるぐる回りながら行く 仕事場で仲良くなった子とニケツする「トカゲ君ってどこに住んでるの?」「海佐中央駅の近く」「じゃあ地下鉄?」そこらへん とりあえず狐君を神殿駅まで送り 帰りはそのまま帰る「前にも合わなかったっけ?」え?初めて見た気がするんだけど「1080系のラストラン」もしかしてもなくそのキツネだった「お久しぶり」 そのあと神殿PAに止まり飲み物を買った 神殿SIC付きだ タバコを俺は吸い ぼーっと空を眺めた「突然だけど」え?「トカゲ君の事大好き」え?「いや俺好きとかわからないんだけど 男と女がくっつくのとかわからない」そっかって顔をされた「じゃあお友達になろう」さっきの意気込みはどこ行ったんだよ それから神殿駅まで何もお互いしゃべらなかった 「ありがとう トカゲ君」 キツネは改札口方面に歩いて言った しばらく駅前で明後日の方向を見る 人に好かれれるのよくわかんねー となると「もしもし光輝」 


「いつものカフェだね」恋愛相談したいんだけどと光輝に持ち掛けた「俺が好きな人から恋愛相談されるってどゆこと?」まあ聞いてや「光輝って男と男がくっつくとか女が男とくっつくのどう思う?」多様性の時代だから両方あり得るんじゃね?と返事「恋愛感情が全くないってのはどうなる?」それは聞いたとないなって「とりあえず晴哉 頭冷やしてこい」は?「男と女がくっつくのをまずは理解しような それを覚えたら同性愛とかも勉強しよう」まず一緒にいるとかの感覚がわからないから専門家の光輝に聞いたんだよ ま ちんぷんかんぷんになってもいいことない タバコを吸って帰る 「恋愛ってよくわかんねえ 俺が前に幼馴染が俺に恋を抱いてくれてありがとうとか言ったが 半分以上理解できなかった」


ただいま「遅かったね ご飯のあるから食べて」部屋にヘルメットと装具を外し置いた 「ごめん お腹すいてないんだ」どした晴哉 熱でもあるんか~?とお義父さんが言う 携帯のパケホに入っているからネットをブラウジング そのまま気づいたら寝ていた  身震いを一つ 布団に入りなおした そういえばシャワー浴びてないな お風呂に行く 鱗を整える液体と鬣を石鹸を使って洗う 最近は美容にアクセスをした 男子校で汗臭いのはわかる 気付かないだけで俺もきっと汗臭い  お風呂から出るまで気づかなかったシモのゴシゴシ ふー お風呂を出る 


学校のイベント日だ ふと後ろに人の気配がする「トカゲ君もやきゅーやろ?な?いいだろ?」玉と棒を持ってカキーンとかいつぶりだよ 流れで一年もいない部活をすることになった まずはボールを投げることから始まる前に基礎体力作りだ 海佐西駅から海佐中央 それで一周して学校に戻ってくる え? ときどきバイクのすれ違う音とか いろんな音が果てしなく流れていく 俺は、、、いったい何がしたいんだ?茶道部だって辞めたし ツーリングクラブもまともに行ってないし やきゅーなんて続くわけない 


とりあえず棒を振る機会があった 北向き南向き どっちかわからないが打ちやすい方に立つ 斜め向こうのたぬきとライオンであろう人がなんか仲良くしている まあどうでもいいが よそ見していたら体に先輩の直球が入る「やめて」 俺はただやきゅーやろ?って言われて来ただけなのに 


学校のバイク置き場のハンドルのところに紙が挟まっていた「ん?」あとでイタリア料理店で 地図が挟まっている 地図通りに行ってみると知らないたぬきが店の前で待っている「あ、晴哉 俺2年のハルト みんなからハルって呼ばれている 突然呼び出してしまったな まあ今日は俺がおごるから」俺は太陽って呼ばれてると伝えた 4人掛け席のソファー席に座る「相談なんだけど」恋愛話でも聞かされるの? なあ晴哉 俺何人の男女に告られても返事の一言すらいえなかったんだぜ どうすればいい?とのことだ おれと同じような悩みを抱えている人は確かにいた 「俺も幼馴染に告白されてよくわからないと返事したよ」 大丈夫 俺だけじゃない ハルも同じだ たぬたぬはため息をつくと呼び鈴を鳴らした 「ご注文をどうぞ」「一番搾りとコーラとボロネーゼを」「俺って身長高いでしょ? だからちっちゃい子よく告白しに来るんだよ だから俺は17年くらい悩んでたの 突然みんな告白してくるから まあ仲が良かった子も 俺のわからないの一言でみんな散っちゃったからなぁ」たぬたぬの言ってることは確かにわかる

「俺の幼馴染も 派遣先で出会った子も なんでか同性の俺に告白してくるから困っちゃって 同種だったらうなずけたもしれない」たぬたぬって飲酒禁止年齢じゃ 口をたぬたぬのふっさふさの手で覆われる 「黙っていればいいの」 ハルトから思い出話を一時間ほど聞かされた 俺も同じ感じなのはわかってうなずくことはいっぱいあった 「お兄ちゃん 休みなのにどこ行ってるの お出かけ準備してるから早く帰ってきて」だれ?と聞かれた 弟だよと言った 「じゃあこの辺で」


家につくと イタリア料理店に行こうとか言うのでアンジェロ岩で待ち合わせな?とか言いそうになったが 口の中で消火した 車に乗って10分 さっき来たイタリア料理店についた 駐車場に止めて俺らは店内に入った ハルトがスープを取りに来ていた 元成がカルボナーラ食べよと言っている 「わかったから服引っ張らない」ハルトが あれ?太陽君じゃんと言った「お兄ちゃん この人だれ?」性的少数者とか マイノリティ仲間とかさすがに言えない「ちょっとさっきまで太陽君と相談してたんだ 学校の事とか」お義父さんが言う「たぬき君 酒臭くない?」先輩だよと言った 顔つきは小学生くらいだけどね 「家族が心配するから早く帰ったら?」とお義父さんが突っ込む


あれからと言うもの 同じ性的少数者の集まりに積極的にハルトと参加した ツーリングクラブの部長ややきゅークラブ 同じ3年の仲間とか バイト来てとかいう赤い犬とか いろんな人に心配される セロさんは使わないと思ったし オフロードの集まりとか参加しなくなった 性的少数者の集まりに毎週参加する そのうちセロさんを売却し 残ったお金を蜂といろんなことに回した


なあ 俺ってどうすればいいの?


君の生きやすいことを探せばいいと思うよ?

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