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もふもふとつるつる  作者: よこしばうら
新古今和歌集
26/31

#205-26 薬は飲んだかい?

俺はまず左右を見て、誰も来てないことを確認し、カバンに入れたブルーを片手に、出発


「メッセージ無し、着歴なし」


海佐中央駅から来た電車に乗り、元口駅方面に向かった。


「この電車は快速、山田川行です」少し揺られ、上田駅で下車。


そのままとある建物に入り、ヤクをもらう。


今日はいつも見るヤクじゃなく、桃色の錠剤だ。


「これなに?」


「やまちゃんならいける」


口に4錠くらい放り込み、飲み物を受け取り、しばらく時間を待つ。


視界が変わってきた。


「やまちゃん、大丈夫?」


目の前で誰かがけんかを始めた。


俺にこぶしが飛んできた。


「ひょいひょい」


腕を掴み、関節ひねり昨日の方向に向けた。


俺は壁に腰をかけた。


「やまちゃん反射神経すごいわ」


ま、野球やってたからかも。


腕試しで俺をぼこぼこにしないで。


「いらっしゃーい」


あ、まじかよ。


「大和、ここにいたんか」


聞き覚えのある声に身を隠し、誰かの陰に隠れた。


「あれ?見間違えかな」


「やまちゃんなにかくれてるの、友達でしょ」


なんでしってるんだよ。 


ハルトと晴哉がいた。


「とりあえず、これ飲んでみ?」


ハルトたちに飲ませた。


ハルトはしっかり飲んだが、晴哉は飲むふりをした。


ハルトはそのまま眠りそうだったので、おぶって仮眠スぺースに運んだ。


「大和、ハルトって大和の倍の体重じゃないの?よく持てるね」


俺はライブの闇に溶ける。


とっとといれー 男女兼用のトイレでクソする。


トイレでのんびり。


ハイになってきた!


トイレから出ると、ヤッホィと言い、ライブに溶け込んでいった。


しばし時間が経過。


ハルトの横で丸くなる


晴哉はいつの間に居なくなっていた。


「はい、やまちゃん」


ハイボールを飲む。


俺はやまちゃんよりれされさに、してた方がいいかな。


「やまちゃんってなんでやまちゃんなの?」


えーっとね、ニホンって大和の国って言われたじゃん。そこに好意を持ってさ、やまちゃんにしたわけよ。


「本名ね、やまちゃん」


「ちょっとー」


テレビがずっと音楽を大音量で流している。サイケっぽい。


「、大和」


「ーー」


「やーまと!」


ふぇ?


「帰るよ」


うん。


帰り道、いまだに起きないハルトを背負い、俺らの海佐に帰る。


俺はのんびり晴哉と駅に向かう。


上田駅。駅員に俺が背負ってることをいい、切符を2枚発券してもらい、電車に乗り込んだ。


海佐中央で降りるけど、普通列車に乗り、海佐中央まで戻った。


ハルト、そろそろ起きて。ジャンプしたら起きた。「おはよ」


「大和、ここどこ?」


海佐中央駅北口広場。


背中からハルトを降ろした。


駅前に光輝が待っている。


「じゃ、また学校で」


「きみ、なんていうの?」


大和です、ども。


俺は駅前の細道を歩き、家に帰る。


ガチャ。親と呼べるかわからないものが、家にいるのは確かだ。持ち出せるものをカバンにしまう


「まって、ハルト」


ハルトの後を追いかけた。


ハルトが眠い顔をして俺を迎える。


「しばらくハルトんちに泊めて」


「わかった。だけど覚醒剤は置いてきた?」


「もちろん」


ハルトんちに着く。


「ただいまー」


「おじゃましまーす」


いらっしゃーいだって。幸せな匂いがハルトの部屋の方から漂う。


「ここが俺の部屋」


やっぱり男の子の部屋は服が散らかってる。リュックを置き、ハルトの横に座り、コーラを飲む。


落ちてた服の匂いをかぐ。


「なんか恥ずかしいんだけど」


なんか、男の子の匂いって好きなんだけど。


あ、好きなだけで恋愛とは無関係なんだよな


「大和、トイレ行ってくんね」


俺はそのうちに布団で横になった。


ーー


ーーー


ーーーー


むに、


「ひぇ」


尻尾を揉まれ、再起動を果たす。


「じゃーご飯食べに行こうか」


階段を降り、リビングルームに到着。


たぬきたちが俺を見る。ども、大和です。


「ああ、大和君ね。ハルトからよく話を聞かせてもらってるよ」


ハルト、何しゃべってんだよ。


俺は出された食事を食べる。こんなに優しい食事


「幸せの食事、初めて」


泣きながらご飯を食べ、食事を終える。


ハルトの部屋に戻り、床に布団を敷いてもらい、眠りにつく。


ー大丈夫


ー俺ならやれる。


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