#19 野球の合宿とビーモンダ語
この先、3月11日 1月1日 8月8日の話が紛れ込んでいるので、精神が安定している人、無関心な人はどうぞ続きを読んでください。トラウマがよみがえっても当書籍は責任を負いません。「ほな、読んでみるとするか」
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三月十日
冬の間になまった体を起こすため、服を着替え、軽装になる。明日ら三陸ドームで練習だ。荷物を持ち、朝食をする。「朝の優雅なティータイム」タバコに火をつけ、飲み物を煽る。俺はクソトカゲだけど、バッテリーの大和からは絶賛されている。俺は朝の日課なシャワーを浴びる。俺は一リットルの水を飲みながら優雅な朝のお風呂を楽しむ。その後は地下室にあるマシンを使い、自的なトレーヌングをする。
橋本駅までカバンをしょいながら出社する。「今日は出社が遅いみたいだね」家でゆっくりしてたから」俺は制服に着替え、3番4番ホームについた。俺はいつも通りマイクを持ち、一人で駅案内をする。ホームドアはついていたりする。なんかキハ150系と1000系列とドア位置がびみょーに違う。10時5分快速急行餅鍋温泉行 10時10分各駅停車橋元口行き 10時15分快速餅鍋温泉行 10時20分各駅停車海佐中央行き 10時25分快速八餅街道餅鍋温泉行 10時30分各駅停車橋元口行き 10時35分特急の通過 10時40分分各駅停車海佐中央行き
10時45分快速橋元口行き 10時50分各駅停車餅鍋温泉行き 10時55分海快速餅鍋温泉行
5分置き、60分1Cycleだ。優等、普通、優等、普通の順番。海快速は3番線から。「カナヘビ君。休憩」カラスな城取さんにマイクを渡し、俺は事務所に戻った。「お疲れ様です」俺は駅の事務室でティーパックにお湯を注ぐ。仕事用のコップもある。休憩のひと時を過ごす。流れで飯。
テレビで東北大震災の話がやってる。もう5年たったんだね。あの時は確か、海浜鉄道と、三陸リアス鉄道がそろって運休して、山田川鉄道も神殿から山田川まで運休してたな。日付変更線をまたいでいるので、一日遅い。
俺はやきゅーバットと、ヘルメットを持ち、山田川で大和と合流する。送迎バスに乗り、目をつむった。
「ねーカナちゃん。ちんちん見せて」なんでや。そういう大和も見せてよ。「カナちゃんがーーー」
ふと目を覚ます。俺は何事もなく目を覚ました。クイーンズホテルドーム前。送迎バスは玄関に横づけ。同室になったのは、もちろん大和、かめかめ、ぬこ。おれ。「おまいら、まず風呂入りや」それぞれお風呂に入る。「おいらと一緒に入る人―!」だれもいねーよ。ふふっ
お風呂に入った後は、遅い夕食が食べに行く。俺らはバイキングの料理を勝手に持ち出して机を囲んで食べる。「こら!」監督に怒られて、元に戻す。「ランニング30キロな」ご飯を食べる前に行ってよ!。俺らはご飯を食べ終わり、部屋に帰る。「酒のもーぜ」冷蔵庫の中はレッドが4本。足りなくなったらフロントまで。テイクフリー。隣のラックにはウィスキーとかいろいろ入っている。騒がしい夜が訪れる。「おいら、もう飲みすぎで倒れそう」「おまいら、飲みすぎやねん。黙って寝ろや」「いやいや、まだでしょ」隣の部屋から壁ドンされ、おとなしく寝る。「すんません」騒がしいので、さすがに誰も眠れなかった。テレビを付ける。「東日本からn年。震災を忘れない特集。(津波の映像)(家財が倒れたり、部屋のものが昨日の方向に飛ぶ映像)(駅前が液状化でマンホールが伸びてくる)(新幹線が脱線している)(窓ガラスが割れ、歩行者が慌てる)(電車が止まる)(避難所の映像)
義援金投入しよっか。「おいら10万」「わいは5000円、ほな、その10万って一か月の給料の半分やねん、考えて使えや」「見たくなかった」俺は後頭部をぼりぼり。「そろそろ寝るぞー眠剤は飲んだか―」
朝四時。「ハルト、俺が朝食作る」なんか大和が言ってる。俺らは7時におき、朝食にいく。「大和はん、寝言うるさいっちゅうねん」え?って大和は思っている。「おいら、腹ペコだよ」かめかめがお腹すいてると、俺らはのんびり朝食会場に向かう。
ニホン流の朝食のようだ。「やったー!」俺らは10分で完食し部屋に戻る。10時から三陸ドームでトレーヌング。と監督が言ってる。
俺らは部屋でそれぞれユニホームに着替え、聞いてみたいことを言う。「ファンクラブ嫌いな人ー」全員手をあげた。やっぱりね。ホテルに荷物を置き、ドームへ向かう。いつの間にかマネージャーの権限が失われ、キャッチャーになってる。今年のドラフト会議では何も言われなかった。おっさんは雇われない。昨日の送迎バスに乗り、ドームに移動。
見たことがあるが、チーム名は忘れた。そのチームが、すでに練習を始めている。俺らは皆で練習をする。大和とキャッチボール。なんか速度上がったな。165かな。しばし、やきゅーに熱中する。大和なんて素振りしてバット投げてるし。「やべっ、そっちに飛んでったー」人だかりがよける。監督から怒られる大和。
俺は昼休憩をする。それぞれ、ご飯を食べる。「なんでこういう施設は食べればいいだけの食べ物しか出てこないの? カナちゃん」まて大和、スパゲッティがあるぞ。「わーい」
午後はたまたまそこにいた海浜フェニックスがいたので、上層部同士の相談で一試合開催することになった。なぜか客もいるし、カメラも動いている。「おーカナちゃん」俺の知っている人が周りに集まってきた。
試合が始まる。やまちゃんがボールを投げる。「カナちゃん、アイツのこと教えて」いや、八百長になっちゃうよ。「ホームランを打つ野郎」それだけ伝えた。
俺は大和のボールをすべて受け止めた。両眼を三回ぱちぱち。く、くるぞ、デッドボールが!「やまと!」俺がいう。ハッとしたよう。その後はフツーに豪速球が飛ぶ。
後攻。大和は3回目の打つ。「やーまと!やーまと!」いろんな方から声援が聞こえる。
みんなが「おー!」と言う。そして「ホームランボールにご注意ください」と放送が流れた。
やっぱり大和はこうでなきゃ。俺らが試合を終え、送迎バスでホテルに戻る。「やっぱり、こうでなきゃ」もう、飽きた。俺は夕食を食い、酒盛りを始めた。「後世に忘れないように」だって、「かめかめはん、わいにもウィスキーついでもらへん?」「自分でやれ」「つれないなぁ」「じゃー大和」「やだ」仕方なく俺が注いであげ、アイスピックで氷を砕く。「はいよ、ロックね」「カナヘビ君、ありがと」
「さて、消灯するよ」 スマホの明かりが部屋を照らす。「まぶしいねん。ぬこはん」「誰のいびき?」「大和はん」
今日は練習休み。「ねー元春の温泉行こう?」「大和はん、あそこはニホン国憲法が適用されない禁足地やん」大和が上着を脱ぐ。「なーいこ?」「わかった、背中の絵を見せられちゃ、わいも黙ってられへんな。ほないくかな」
三陸ドームから三陸上田から元春。二回乗り継いだ。元春駅前。「元春自治領」と言う看板があり、この先は元春自治領の憲法が通用するようだ。昔から独自の言語、領土、憲法、法律が通ってるようだ。「大麻カフェだって」「もう、行かないよ」「おら、大麻吸ってみたいねん」「だめだよ、ニホンに帰れなくなっちゃう」
「あ、あった。元春公衆銭湯」あちらこちらに絵がある鍵渡し前で、100円を渡し、入る。俺らはお風呂に漬かり、伸びを一つ。明日の事を考え、憂鬱気分。「カナちゃん、元気出して」大和が言う。何も考えてないようなレッサーパンダ。
風呂上がりに飲み物を買おうとする。100円玉が入らない。店員さんに来てもらったが、100ルーツと言うお金と交換してもらい払った。
俺らはそれぞれ100ルーツと交換し、飲み物を飲む。どれも、見たことのない言語だ。「これはコーヒー牛乳、牛乳、あといろいろ。元春訛りな人がそういう。「ほな、牛乳を一つ頼もうとするか、ほな100ルーツ」店員さんがはてなを浮かべている。「じゃあ、牛乳を一つ」と俺が翻訳する。百円をルーツにかえてもらい、払った。
道を歩く。元春駅に到着。元春駅の駅名標の下にビーモンダと書いてある。ビーが元モンダが春、多分そう。駅の停車駅案内に元春語、ビーモンダ語が書いてある。この言葉を解読しようとするのは1年以上かかりそうなので、あきらめて列車に乗る。
ビーモンダの歩き方という物が、ホテルの図書室に置いてある。隣には辞書らしき物が置かれている。とても分厚い。
ーーーわからない物は後回し。
ーーー今は手につくものから始めよう。