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#18 さんがにちこうはん

1月3日


取り巻きは、夜1時に海佐中央駅で列車を待つ。なんでかっていうと、大和が応募したモックアップ寝台モニターに参加できるようだ。


Bソロが俺、Bツインが4人。いちゃつきやがって。キハ150系が入線する。ドアの前で身分証の確認をし、列車の中に入った。ほかにはいないようで、俺らが5人で乗車する。列車は車庫に入った。目の前にでかい車両が見え、俺らは中に入る。「えーっと、ソロのお客様ー」俺です。後こいつらはツインです。タバコ吸えますか?「はい、寝たばこをしなければ」


俺は室内に入る。あ、トイレ。洋式トイレだ。俺はじょばじょばをし、部屋に戻った。衣文かけもある。横になった。ホテルみたい。カーテンを閉め、アラームを設定し、眠りについた。


朝、目が覚める。クソトカゲな腕が見え、俺だと認識した。アイツらはどうせ、エッチしてそう。そうだ、明日はいやーなファンクラブだ。予定を考える。朝のティータイムはどこ行った。朝食のパンを食べる。飲み物が欲しいな。隣の車両には何があったかな。扉をあけ、通路に出ようとしたら、誰かが走って行った。足音的に大和。ちっちゃい癖して足音がうるさい。隣の車両には、ラウンジと自販機とごろ寝があった。コーラを買い、部屋に戻った。


外を見ると、同じ空気、同じ景色。俺はモフッターを確認。なんか異常なモフワーだ。なんか前回みんなで会った時の写真が結構リモフーされている。


そろそろ退出時間だ。リュックを背負って部屋を出る。気付いてなかったが、鍵が掛けられるようだ。変則的な廊下を歩く。出口は確かこっち。押しボタン式の扉だ。目の前に種別、おはようライナー 神殿 と書かれているのでつい写真を撮った。


「なーカナちゃん、シャワーあったけど浴びた?」いや、知らなかった。っていうかどこにあったの。「ラウンジの手前」いや知らねー。


俺は、車庫発海佐中央行きの回送に乗り、海佐中央から快速で家に帰る。「大和、明日はお互いがいやーなファンクラブだ」とたんに大和が顔をしかめる。見たことのないしかめかた。毎年あんじゃん。いいだろ?「いや、カナちゃんは今年が初めてなんだし、俺が顔をしかめるのは想定してるよな」わかってます。毎年ファンクラブになるとフェニックスのメンバーもうなってた。子供ならいいが、おっさんだと嫌だな。


家に帰る。明日さぼっちゃおーかな。コオロギを育てておつまみがてら食べる。おいc。四つ矢サイダーうめー。俺はもぐもぐする。そう言えばパンはどこ行った?


仕事は今日は休みだが部活なので、快速急行橋元口行きに乗り、橋元口駅で快速急行に乗り換え。球場行き。ぞろぞろと集まる。駅の中では、きっとファンクラブにこようとしてる家族やおっさんがいる。


駅の改札を通り、ドームに着く。俺はいつもに装具をし、大和と合流する。「いつも通りで」と俺はいう。やまちゃん、冬毛。筋肉質なやまちゃんの体はモッフモフ。キャッチボールをする。


いやーなファンクラブが始まった。子供に装具をバンバンされる。「痛い!」きゃー喋ったー!だって。大和の死球を喰らったみたいだ。まー、一回くらいしか当たったことはあるかな。


大和は豪速球を投げる。打ってみる?だって。「なー大和、ゆっくり投げろ。デットボールは客いなくなる」50キロ毎時な球が飛ぶ。子供は重たいバッドを斜めあさって方向に振る。2人して笑っちゃった。


大和と俺とかめかめで1発打ってみる。大和がピッチャー、かめかめはバッター、俺がキャッチャー。


子供たち見てろよ。かめかめがボールを振る。みんな一斉にボールをみる。「あ、誰か飛んでったボール持ってきて」かめかめのバットは折れ、ボールと一緒にきのうの方向に飛んでいった。


「なーやまちゃん、前より投球速くなった?」知らねーって言ってる。俺は大和のどんなボールを掴まなきゃいけない。まー大和の表情で大体どんなボールが飛んでくるか、わかる。デットボールは両目を3回パチパチ。多分無意識。


ホームランになりそうなボールも大体わかる。ちょっと疲れたな、ってときも分かる。俺は、こんな大和と友達になれてよかった。


子供がボールちょーだいと言う。じゃー投げて、と言うので大和はバットを構える。あ、これはデッドボールかも。きっと少年野球な子がボールを投げる。「うぁ」大和が体を動かす。だいたい肋骨当たりに当たりそうなのは分かってた。腕を上げてボールをキャッチ。


「なーなー」大和のしっぽを掴む。こら、子供に意地悪しない!「次は俺」二人は顔を見上げる。ハルトが立ってる。「じゃー投げて」ハルトはゆっくりしたボールを投げる。大和はそれを打ち、ライトゾーンに打った。


俺は、とっとといやーなファンクラブの時間を過ぎることを願うが、時間はゆーっくり流れていく。おっさんから質問攻めにあう。なんだよ。金玉ボールに当てよっか?あ、俺キャッチャー


大和も呆れてる。ほかのメンツも呆れてる。みんなで昨日の方向を見る。監督が、しっかりせいと、お言葉をする。


なんか上層部が、俺らがいなくなることを嫌だと思い、勝手にバードフェニックス移籍が無くなった。なにせ会社の構成員が減るから。


「やーまと、ぼーるちょーだい」


俺が声かける。仕方なくおっさんに持たせる。「準備できてるんで、投げていいですよ」


なんか速い球が飛んできた。少年野球の大和みたい。「お兄さん、もしかしてやきゅーやってる?」


「あ、大和君とカナヘビ君じゃん」誰?「誰だっけ」あー富田レッドのあおそんなやつもいたな―って思った。


「じゃー、俺打つんで」と大和が言うので、俺は後ろでキャッチするね。蒼君が投げる。大和がー「なんで?」と俺らは交互に顔を見合わせた。「なんでじゃねーよ」蒼君が、これこれ、大和はこうじゃなくちゃと言う。やっぱり、昔から知ってた人だった。


しばし、おっさんたちの話を聞きながら、時間が過ぎていくのを一心に思いながらいる。


「来てくれてありがとう~(マジ棒読み)」俺らはため息を付きながら帰路につく。


「皆さん今日はユニホームのまま、帰りましょう。地域貢献です。」どこからともなく、えーって声が聞こえる。「えーじゃない!」俺らはバックを背負い、快速急行橋元口行きに乗車、橋元口駅から海佐中央を通り過ぎ、元口駅からそれぞれ駅から降りて、それぞれの家に向かった。なぜ元口からだって?元口から海佐中央方面は海佐運輸区だから。たしか、海佐ストーンズだっけ?


「ふー」ま、ユニホーム来てると人だかりできるよな。川口駅で下車し、歩いて帰る。


1月4日


「えっちしよ」ユニホームをまとった大和がいう。「まて、まずユニホーム脱げ」「そしたらいいの?」う、そうだな。大和がパンツだけになる。「スリットからちんちんだして」俺は、にょきって出す。「おしり、入れていい?」まて、浣腸してない!まて、入れるな、大和のおおきなウィンナーがおしりに入る。う、俺出そう!ふー、


アラームで現世に引っ張り出される。パンツは…びしょびしょ。やべー友達で果ててしまった。仕事行かなきゃ。


朝のティータイムを過ごす。あの夢はなんや、俺は大和に顔合わせることができなくなった。まーどうにかなるっしょ。


朝連のために、橋本駅まで移動する。だーれだ「ん、大和」せーかい。大和かよ。春季練習が毎日ある。まだ、冬だよ。冬季練習かな。もーちょっと休ませてよ、冬眠したいんだ。トカゲだからね。みんなに言われる。ニホントカゲなカナヘビ君って。


めんdな朝連が終わり、俺は橋本で、1番線と2番線の案内を行う。2番線と3番線は1本の線路しかなく、通り抜けができるが、片方のドアは基本閉まってる。海快速が来る。南新津から海浜鉄道になる。こっちから南新津まで行く方法は1時間に一本しかないので、橋本駅行きの各駅停車を裁くほかない。


「まもなく山田川行が発車します」「あーそっちは回送だよー」戸田駅に回送される各駅停車。停車駅は西山田川だけ。発車メロディを流す。いや、ブザー。


「まもなく海快速八雲行きが発車いたします。北熱海球場に行きは次の南新津駅でお乗り換えください」


「カナヘビ君、交代です」「後は任せた」俺は休憩をすべく、事務所に戻った。


ーーー起きて、カナヘビ君。


ーーー君ならキャッチャーで食っていける


誰かがそう言った。



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