~森のG~
(ゲーム【迷宮創造】は7年前から3年前まで運営はアスカが行っていたが、3年前ビックホーンと言う会社に名前が変わってしまった。)
ハウトさん は運営のアバターの1人だと言う。配信される前からアスカのPCで生まれ700年前 突如異世界に来てしまった。異世界に来たと言ってもやることはかわらずに王国を守ることだった。炎の壁に守られていて異世界の住人は寄り付くことはできないのでもっぱら城で待機してたとのことだ。ハウトさん が驚いたのは、僕 ゲーム登録者がコミュニケーションをとれることだという。現実ゲーム世界ではゲーム登録者が異世界の住人とコミュニケーションをとるのは不可能だと言う。当たり前だ。ゲーム上ではNCPとしてしか動かない。僕のスマホでゲームを見たが全くの別物だが、流れは合っていた。だから、新たなチートと疑っている。
「お前は、本当にチートではないのだな?」
100%チートとは言い切れないが、不正はしてない。
「はい。はっきりと言います。僕は転生者です」
「それを、チートと呼ばないのか?」
「・・・・」
「まぁいい。話を続けよう」
僕の話を入れつつ、ハウトさん と話を続けた。
340年たった頃、大角と呼ばれる者たちがアスカにやって来ての国を明け渡せと迫ったそうだ。もちろんアスカの国は断ったが大角の戦力には敵わなかった。そして、帝国に変わったのだが、アスカの騎士たちは王女を密かに匿い260年に渡って帝国の中で戦っていたらしいのだが、100前 とうとう王女が帝国に捕らわれてしまったのだ。そして。帝国内戦は終戦し、ダンジョンの最終管理者の王女の力を利用してダンジョンにを封印した。ピスケスが言うには、ゲームの我々は年を取らない。いや、正確には、7年の年取ってるらしいが見た目は変わらない。・・・・僕、7年 年取ったの?・・・・31・・・おっさんじゃん。30過ぎると魔法が使えるって本当だったんだ・・・泣くぞ。
「リン殿、このままダンジョン攻略を続けるのか?」
「それもありますが、まずは、この異世界の人たちに受け入れられないと・・・攻略に専念するのは その後です。魔法陣を使えは世界を回るのは簡単ですが僕は、この異世界をちゃんと知って話をしたいです」
「そうか」
「なぁなぁ、長い話は その辺にして主 我の国に来ないか? お礼もしたいしな」ベロっと舌を出さないでミレーニア
「わ、私もミレーニア様と同行をしたい!」
ミレーニアは突然立ち上がってハウトさんは膝枕から落ちた。
そして、土下座の格好でミレーニアを見上げていたw
「いいか、下僕!我は友達のリンがお願いするから、膝枕をしてやったのじゃ、もっとして欲しいのなら、我の為だけに働け!」
「お、王女よりもですか?」
「当たり前じゃ!下僕ぅぅぅぅ!!!!」2つあった内の魅了の鞭がうなる。
バッチン! おー、本物が使うと威力万倍だなぁ 魅了耐性SSS探そう。
「貴方様に身を捧げます」あーあ、完全に落ちたよ。ま、仕向けたの僕ですけどね。
「で、主。こ奴 どのようにする? 裸か? 吊るすか? それとも3P?4P?」
「やめてください。どれも、却下です。」
「私しは構いませんが」エロサンタの格好で言わないの!
◆
とりあえず、ハウトさん には いつでも連絡が取れるようにドロップアイテム『壊れたカップルのロケットペンダント』を渡した。
(壊れたカップルペンダント~2周年時6月13日にログインすると貰えるアイテム。6月12は恋人の日 片方のペンダントのチャーム部分が壊れていていつも開いた状態になってる。妖力又は魔力を注ぐと相手と連絡がとれるがチャームが閉じていると連絡が着かない。なので、壊れたほうを相手に渡す強制的に連絡が着く。逆に壊れてない方は、開けない限り拒否できる。 ゲーム内、勝手に送りつけて2チャットができる迷惑アイテム)
「主と2人旅じゃな。楽しくなりそうじゃ。がははは」・・・品がないよ
「襲わないでね。ミレーニア」
「さて?なんのこと? 主ぃぃ~、そう言いながら期待してるじゅあろ! さーぁ脱げ!青カンじゃぁ!!!!」
「いやぁぁぁぁぁぁぁ」猛ダッシュで逃げよう。
◆
「・・・・・・・」
「いかがなされました。フォーマルハウト・ピスケス・アウストリヌス様」
「リン殿は、本当に帝国から独立できるのだろうか?」
「さぁ、わかりません。ですが、何かしらの力が この【迷宮創造】に働いているのは確かです」
「私は、ミレーニア様、王女イリョス様の為に帝国へと戻る」
「秘書よ、お前も運営側と言う事を忘れるでないぞ」
「解っております。聖十八❘ 星騎士の一等星南魚座(フォーマルハウト・ピスケス・アウストリヌス)様」
遠くでミレーニアの悲鳴が聞こえた。
「ミレーニア様!」
「フォーマルハウト・ピスケス・アウストリヌス様、リン様がご一緒です。大丈夫ですよ」
「い、いや。リン殿が襲っていたら?」
「それは、絶対にありません!さっさと、お帰りくださいませ!ハウス!」
ハウトは渋々とピクトグラム兵と共にマドンガセルの聖地を後にした。
「あ、煙が上がっていますわ」クスクスと笑った。
◆
『いやぁぁぁぁぁぁぁ』逃げる逃げる逃げる。
僕とミレーニアは必死で飛んで逃げていた。
登録者ダンジョン聖地に行くには魔法陣を使うのが普通だが、異世界の住人たちは魔法陣が使えない為 馬車や徒歩、又はドロップしたマジックアイテムなどを使い聖地へと行く
だが、100年使われていない聖地への道だ。マドンガセルさんの聖地から一般道に出る為には、この森を抜けなくてはならない。
森には様々な生き物がいる。ネズミのような生き物、イノシシのような生き物、シカのような生き物 そして昆虫のような生き物
今まさに、蜚蠊のような生き物から逃げている真っ最中だ。
「な、な、な、デカ、デカ、デカい」
「虫は貴重な食料の1つじゃがな、あの虫だけは無理じゃ!」
「僕だって、Gは嫌いですよ」
「なんじゃ?ジーって?」
「ゴ、ゴ、ゴキブリのGです」
「知らんがな!主の国の略語なぞ!」
「確かに!」
そう、この世界の言葉の共通語は日本語なんだ。もともと種族によって言葉は違うが、ダンジョン攻略するためには日本語が分からないとならなかった。世界中に広がるダンジョン 必然的に共通語になっていったのだ。余談だがお金も共通だ。ダンジョンで得たゴールドを溶かして加工する。インフレ防止だ。そしてゴールド以上に価値があるのが、魔石だ・・・・が、今は余裕がない!
『いやぁぁぁぁぁぁぁ!!!』
「主!他のアイテムは、ないのか?」
さっき、炎系のアイテムを使ったが威力があり過ぎて森を焼いてしまった。
それに、大量のGをまとめて倒さなといけない。
森がうっそうとしていて、飛ぶのが難しい。上空も枝が多すぎてダメだ。
アイテム、アイテム・・・・あ、簡単じゃないか!
奴らは僕らを食べようとしてるのだから、食べ物をあたえればG用の毒餌を
「創造!」僕はマジックボックスの中のアイテム同士をくっつけて新たなアイテムを創造した。
「これでも、食べてろ!」ニンニク、タマネギ、モンスター挽肉、パン、牛乳、毒草、麻痺草、臭草、香辛料などを混ぜた巨大な肉玉を出した。
案の定、Gはその肉玉に群がった。みるみるうちに肉玉が黒く覆われていく。
「うぁ~引くわ」
「主!今のうちに、さっさと森を抜けようぞ」
「りょ、了解」
僕とミレーニアは、今以上全力で飛んでいった。
◆