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~炎壁の兵士~

「お帰りなさいませ。リン様」トナカイ姿の赤い鼻で出迎えてくれた。


「ぷ、あ、あぁ ただいま。ヴァトー」僕は、マドンガセルさんの執事もヴァトーと呼ぶことにし 同一リンクの執事もヴァトーに統一した。思いのほか喜んでくれた。




僕は、マドンガセルさんの古日本風でクリスマス使用の玉座に座らせてもらい、ヴァトーの入れたホットココアを ご馳走になっていた。砂糖ありありだ。


「リン様、中央で寝てる魔族様は・・・もしや」嬉しそうに聞いてきた。


ミレーニアは、吐きすぎて疲れて魔法陣の上で寝てしまってる。


「うん、異世界住人のミレーニアだよ」


「私は初めて、こちらの人を拝見いたしました」その一言の僕はハッとした。


「!、そうだよ!なんで?こっちの住人のミレーニアがここにいるの?」


「今回のヴァンパイアロードの攻略に関係があると思われます」


「説明して」


「はい、そのためには、リン様には得をする話と損をする話2つございます。どちらからお聞きになられますか?」



得な話・・・損な話・・・さて、どっち?






「そ、損な話かなぁ」


「かしこまりました。それは、ミレーニアに関係ある話でございます・・・」


ヴァンパイアロードを攻略した結果がミレーニアとパーティを組んだと判断されたのだ。その事によって『魔族の迷宮』のソロ報酬が無くなってしまったらしい。そして、通常の攻略報酬もミレーニアと山分け、アイテムもランダムで振り分けられる。レベルの低い者が高い冒険者と組んでダンジョン攻略をするのならわかるが、ソロで簡単に攻略できる僕にとっては確かに損な話だった。けど、あまり気にはしない。リタイヤせずに迷宮を攻略するのが目的だから


「続きまして、得になるお話です。ミレーニアがここにいる原因はやはり、パーティを組んだことでリン様の仲間と認められるここに転送されたのでしょう。偶然ですが、この例をとって、リン様の従者をリーダーに充て異世界の住人とパーティを組めば、ここにも来れるでしょう」


「なるほど、今まで異世界の住人は異世界の者同士でダンジョンを攻略してたから玉座に来れなかったのか、NCP扱いだな」


「はい、リン様の従者が現在、100名近くおりますので、異世界の住人5人付けて最大6人パーティでダンジョン攻略ができます」


「ジェムを得とくする率が格段に増えるね。なんとしても異世界の人たちと話し合い、協力を求めないと」


「・・・な、なんじゃ、ぼそぼそと眠れんぞ」ミレーニアが起きだした。

すると、インフォメーション表示が自動に開いた。『ミレーニアを友達申請いたしますか?』


「お!【フレンド登録】だ!」なるほど、現在ゲームをしている登録者は僕だけ、冒険者も封印でダンジョン攻略出来ない状態、従者は、もともと友達ではない。サンタアドミスが途中で止めた言葉はこれだったんだ。

(フレンド:友達申請して承諾されれば、ダンジョンに入る際、ヘルパーとして召喚できる。召喚する場合は、ゴールド、魔石、ジェムのどれかを先報酬として払うが、ダンジョンで習得したゴールド等、アイテムの分配には入らないので長時間攻略にかかるダンジョンには持ってこいの存在だ。持つべきものは友達だな。例:ゲーム登録者と従者3名 フレンド2名 6人パーティー フレンドのみダンジョンの報酬を貰えない。先払いの為)


友達申請をミレーニアに送った。どうなるのか?


不思議な事にミレーニアは、僕が友達になりたがっているのを感じたようだ。


「な、と、友達だと!セフレと言うことか。主」


「いや、いや、違う、純粋に冒険者としての友達契約だよ」少し説明した。




「なんじゃ、そう言うことか、いいぞ」


やった!!!! 初めての友達だぁ!!!と喜ぼうと思った矢先


「やった!!!! 下僕から解放されたじょ!!!! ざまぁ~! ププ」

ミレーニアの方が喜んでいたw



「よかったでございますね。リン様とお友達になれた事にミレーニア様が喜んでいらっしゃいます」


「・・・・」




ヴァトーの入れたホットココアを友達のミレーニアと飲みながら報酬をわけあった。


ゲーム登録者『魔族の迷宮』初回攻略限定アイテム【ヴァンパイアの棺桶】を貰った。



「ヴァトー、それじゃ、また別の迷宮か、僕のホームで会おう」


「かしこまりました。リン様の従者が来た際には、格別なお茶を用意させていただきます」


「・・・その格好さえしてなければなぁ」


「・・・・」


「トナカイの羊やら、我の仲間がきたら、美味しいもの頼むじょ」


「承知いたしました。ミレーニア様」


僕らの2人は、金色の中央魔法陣で最初の場所、サンタのアドミスが居る場所に転送した。








マドンガセルさんが創造している迷宮の入口 7本が全て金色の塔に変わっていた。


「おめでとうございます。リン様」


「ありが・・」


「あぁ!!!!! 年魔としまババぁ!!!!ここにったのか!!!」


マドンガセルさんの秘書に襲いかかる、止めなくては!


僕は、2人の間に割り込もうと・・・ミレーニアの右ストレート、アドミスのカウンターひじ打ちが間に入った僕にヒットした「ぐえぇ」





「・・・・」あ、何があった?ここはどこだ?


『あっ、やっと起きたかや』


「申し訳ありません。リン様、リンクするものですから体が反応してしまって」


「主、あれぐらい避けれるだろうに・・・それにしても、そっくりじゃなぁ、あのババぁとは一緒だが一緒ではないと、本当に不思議な世界なんじゃな。お主らの世界は」


「だ、大丈夫。回復薬飲むほどじゃないからw 僕ら世界が不思議じゃなくて、この異世界と簿妙に繋がっている状況の方が不思議だよ」


「主、これからどうするのじゃ?」


「次の目的のギルド総本部がある『ラシア』に行こうかと」


「主、よけれは その前に我らの城・・・」


突然、白い大理石のような広場中央の魔法陣から巨大な火柱が現れた。


「!!!!」な、なんだ!熱くはないが凄いぞ!


「リン様!王国うんえいファイアウォールの兵士達です!」


マジ!何でここに?   


炎が弱まると、10体ほどの兵士とその中央に機械式の馬に乗った騎士がいた。

兵士は、まるで立体のピクトグラムのように見えた。さまざまな大きさの円錐、三角錐、四角錐、多角錐の体で作られている人形だった。10体のピクトグラム兵だが様々な形をしてる。



魔力で動かしているのだろうか。



騎乗の騎士が大声を出した。


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