~淫魔 ミレーニア登場~
第Ⅱの迷宮 『不死の迷宮』 アンデット系オンリー
最下層Ⅹ階:変異モンスター『不快のリッチ』 弱点:讃美歌
初回攻略 限定アイテム 『瀕死のカラオケマイク」
第Ⅲの迷宮 『鱗の迷宮』 爬虫類系、魚人系
最下層Ⅹ階:変異モンスター『逆鱗の八頭大蛇』 弱点:酒
初回攻略 限定アイテム 『擬態の全身鱗スーツ』
第Ⅳの迷宮 『獣の迷宮』 獣人系オンリー
最下層Ⅹ階:変異モンスター『モムふわラビット』 弱点:マグレガーさんの肉パイ
初回攻略 限定アイテム 『手作りマスコット創作キット』
第Ⅴの迷宮 『機械の迷宮』 機械、メカ、ロボット
最下層Ⅷ階:変異モンスター『ブリキのドラゴン』 弱点:過酸化水素水と電極
初回攻略 限定アイテム 『古くなったメイド型アンドロイド』
第Ⅵの迷宮 『巨人の迷宮』 巨人族オンリー
最下層Ⅱ階:変異モンスター 『分離する巨人の体』 弱点:縫合針と縫合糸
初回攻略 限定アイテム 『圧縮された小さな巨人』
第Ⅶの迷宮 『魔族の迷宮』 魔族系、吸血鬼系
最下層Ⅷ階:変異モンスター『血アレルギーのヴァンパイアアロード』弱点:血液
◆
「ダメ、ダメ、ダメ、ダメ!!!!」
「この、あばずれサキュバス! リン様から離れろ!!!!」
最下層で出会った変異モンスターは、身長160ぐらいの、くるっと曲がったアモン型の角に緑のショートカット髪、青白い肌、赤い目、妖艶な唇、胸は小さいがスレンダーな体型、面積の少ない服装に背中に小さな悪魔の翼とお尻に長いハート型の尻尾を生やした淫魔サキュバスだった。
今、必死で走り逃げている途中だ。
ローブは剥がされ、パンツを引っ張られて半尻が出てる。脱がされないように両手でパンツを押さえる。
妖艶で大人びたサキュバスはケラケラと笑い飛びながらパンツの隙間から僕の半尻を見てる。
「かわいい、エルフの尻じゃ。もう我慢できん。なにせ300年以上も閉じ込められていたからな。まずは、1発じゃ」
「いやぁぁぁぁぁぁぁぁだぁぁぁぁぁぁぁ!!!!」
「リン様の貞操がぁぁぁぁぁぁ!!!!」
最下層変異ダンジョンの方眼紙のような何もない空間で、僕とサキュバスがグルグルと回っている。
「アドミス! ここのモンスターはヴァンパイアロードじゃなかったの? 変異してサキュバスになったとか?」画面の中で右往左往してるだけじゃなくて何か情報教えて、アドミス
「わ、わかりませんが、これだけは言えます。リン様、最大の危機です!」
「わ、わかってるよ!」
「これこれ、いつまでも逃げれると思うなよ。ほれ、魅了の粉じゃ。ふぅ~」
ピンク色の怪しい粉が体を包む、いい匂いだ。
「終わりじゃぁ~」
あ、ヤバいくしゃみが「へ、へ、へ、へっくしゅん、くしゅん、くしゅん」
「いや~ん、かわいいすぎる、くしゃみです。リン様」
なんだ?鼻がムズムズするだけで、他に何もないぞ
「な、なんだ?く、くしゃみ? バカな!魅了が効かぬだと!」あ、魅了耐性(副作用あり)のイヤリングだ。
「へっくしゅん」鼻水が
くしゃみの性か、普段、僕にしか見えていないアドミスの画面がステータス表示のように大きくスクリーンとして現れた。
「へん。300年以上使ってないから腐ったんじゃないか? ざまぁ~ヘボサキュバス!」
「なんだ?いきなり現れよって、この平面ババァ!メガネで隠してもわかるぞよ。盛ってるな?盛ってるだろ!かなり年くってるだろ!若い私が羨ましいか!」
「へっくしゅん」唾が
「はぁ?平面はお前よ!お前のような ぺったんまな板梅干し2個よりマシです!。若さだけか?あん!まだまだ、張りもツヤもあります! リン様に為に700年磨き続けてるわよ!!!」
「へっくしゅん」両方が
「てめぇは、どうせドス黒い梅干し付けてるんだろ?それに笑えるわぁ!700年? 自らババァって認めたなぁ!悔しかったら、ここに来いよ!直接相手したらぁ!」
「へっくしゅん」あ、オナラも出そう
「なんだと!まだまだピンクですぅ!300年以上閉じ込められていて、魅了だけあれば、ひょいひょいと男が着いてくると思って、自分磨きをしない、引きこもりサキュバスが!!!リン様に相手にされないで嘸悔しいことでしょうね」
「へっくしゅん」とまらん
『さっきから、くしゅん、くしゅん!うるさい!!!!』 ビックリした!ハモんなよ。
あ、くしゃみが止まった。
グルグルと走り逃げながら質問した。「あ、閉じ込められたってサキュバスさん、ここの最下層モンスターじゃないの?」
「なんだ?最下層モンスターじゃないぞよ。我は冒険者じゃ」
え?最下層変異モンスターのヴァンパイアロードどこ行ったの?
「ねぇねぇ、まずは話合いましょうよ?サキュバスさん!」
「1発やった後ならな。ゲヘヘヘヘ。エルフなんて初じゅあ~しかも初物、匂いで分かるぞよ」 尻を嗅ぐのは やめろ!!!
「やめろ!発情サキュバスが!!!いい加減、顔をどけなさい!その手を離しなさい。いや、もっと下げなさい!」 こら!アドミス!
「そうか、そうか、下げてやるぞよ。それこそが我の使命!ほれ、今度こそ魅了の粉を・・・」
いやぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!! ふりだしかよ。
魅了されないようにしなくては、くしゃみは懲り懲りだ。
魅了?、魅了?、魅了!、あっ!
パンツが下がるのは仕方なしに片方の手でアイテムボックスから『女王様の鞭』を取り出した。
(女王様の鞭~ 皆、仕事しなさい~ 従者50名達成アイテム 何度か叩くと癖となり下僕と化す 所持数2 現実ゲーム内 仕事をサボっている従者に愛の鞭をあえて仕事をさせる)
コウモリの翼のスキルを身につけた僕は、残ったもう片方の手も離しパンツを脱ぎずて上空へと滑空した。 引っ張るものがなくなったサキュバスが転んでたw
「女王様Whip!」鞭を振るい、サキュバスの乳房先端に当たってしまう。
「イタッ! 何てところに鞭打つのじゃ!先端は優しくしろ!この露出エルフ!」たまたま、そこに当たっただけだよ。
「なんで!正面にスクリーンを移動したのに、リン様のお大事息子の竿様と玉玉様が見れないじゃない」
僕の股間の前にアドミスのスクリーンが光ってる。何気にアドミス変態化してないか?下半身丸出しだが、一応お股に挟んで隠してるぞ。僕もいい歳だ。恥ずかしがっている場合ではない。内股で頑張る。
「おのれ、うろちょろと、このエルフ、いきなり脱いで、鞭を振るうとは、お主、変態側だったか!」
「違います!!!!!」そう言いながらも鞭を振るう メモするな、録画するな!アドミス!
再びサキュバスにヒットした。内股のせいで下半身に力が入らないから鞭の威力が半減してる。
「ぐぬぬ。攻めるのは好きじゃが、責められるのは苦手じゃ、一旦逃げなくては」
「どこに逃げる!何もない変異ダンジョンでは、隠れる場所さえもないぞ」
逃げるサキュバスの お尻に鞭が当たる。
「やめろ」バシ!「やめて」バシ!「やめてください」バシ!
「う、羨まし・・・」がらないの!
バシ!「ごめんなさい」バシ!「言うこと聞きますから」バシ!「お願い、やめて」
鞭を手に戻す。「あれ、本当にやめるのかや?」
バシッッッッ!!!!
「あぁ~。もう、お主の下僕にでも何にでもなりまする。魔王様ごめんなさい。だから、もっと~与えておくれ~」
「だ、ダメだ。これ以上は、本当に ご褒美になってしまう」
「そ、ぞんな!!!!」本当にショックを受けるなよ。
「ご褒美、私も欲しいです」話続かないからね。アドミス
パンツを握り絞めるサキュバスからパンツを奪いローブを羽織った。
「サキュバス話をしよう。まずは、名前を聞かせてくれないか?」
「・・・しかたなし、逆らえん」
このサキュバスはミレーニアといい、340年ほど昔に このダンジョンに挑んだ魔族系ソロ冒険者だった。(パーティを組むと何故だか拗れるため仕方なしにソロ冒険者になったらしい)このダンジョン攻略中に運悪く変異が起きてしまった。その時点でダンジョンを出ればよかったのだが、そのまま攻略を続け最下層の変異ヴァンパイアロードに捕まってしまい強い魔力で体を乗っ取られてしまったというのだ。変異モンスターの『リッチ』や『巨人』も言葉を発したが、このサキュバスは変異モンスターのようで違って見えたのは そのせいか。
「乗っ取られた?」
「そうじゃ、たまたま相性がよかったのだろう。魔族系の吸血鬼モンスターと純粋なる魔族系サキュバスの我だったせいか、パンパイアロードの巨大な魔力が我に入り込み、見事に体を持っていかれたわ。恥すことじゃ」ヴァンパイアの間違いね。あえて、ツッコミはいれないよ。
「300年以上乗っ取られて・・・」
「いや、体は我でも、意識はパンパイアロードだったからの。封印されてた感じじゃから、なんも感じなかったじょ。寝てるのと一緒じゃ。1度、パンパイアロードの魔力が弱まったりした時があってじゃな 意識が戻ったから脱出しようとしたが出口が見つからんかった。そして、また魔力が強まり寝てしまった。あっという間じゃったが、お主の童貞男の匂いを感じた瞬間、欲情してな我の血が甦り、淫魔サキュバスの力が目覚めパンパイアロードの魔力を抑えてこんでしまったわい。童貞男を見た我の妖力の勝ちじゃな。がははは。たが300年も年を取ったはずなのに、お主たちの言う変異ダンジョンのせいかパンパイアのせいか、全く年をとらん。がははは」
・・・ポジティブ エロ 力 童貞言うな!
この異世界の魔族は魔法が使えるわけでなく超能力が使える者達を魔族と呼ぶそうだ。(長寿種族)ミレーニアが飛んでいるのも超能力の1つ 淫魔族は自分の発するフェロモンを汗と一緒に出す。その汗を粉状にして使うとより魅力の密度が増す。
超能力は僕が使う魔法に似ていて魔力の容量が大きくほど巨大な超能力が使えるようだ。その1番の実力者が魔王なのだろう。この世界では魔力と呼ばず妖力と呼んでるらしい。
ミレーニアの話によると、魔王の住む場所はここから差ほど離れておらず、魔王はダンジョンギルド11代表の1人とのことだ。名をセフィーロと言うらしい。魔王に会いたいw
ダンジョンが登場した700年前魔力は存在しなかったが、迷宮が登場し魔石の魔力の多様性に異世界の住人は驚いた。その1つで魔族は魔石を使い自らの妖力を能力以上に上げられることを知ったとのことだ。
「困ったなぁ」
「どうしました。リン様」
「いや、ミレーニアとパンパイアロードが同化してしまったってことは、攻略出来ないでリタイヤするしかない?」あ、僕までw
「サキュバカは、殺して。バンパイアロードを復活させましょう」もう、誰が誰だか解らないよw
「な、なんだ? サキュバカだと? バカって言った方が馬鹿なんだぞ!」
『子供か!』僕とアドミスは同時にツッコミを入れてしまった。
それから、ミレーニアに僕たちの素性を明かした。ダンジョンを攻略したいこと、王国と決別して独立すること、異世界に永住したい事を話した。
「信じられないのじゃ、だが、突如現れた迷宮のことなど我は何も知らんぞよ。ましてや!後、50年で消滅するなど、本当ならオルティア全世界の問題じゃぞ」
「何も知らないとの事です。リン様、そろそろ、お首を跳ねる準備を」
『待て!待て!まてぇぇ!』 僕とミレーニアは必死で拒否した。
ミレーニアは、思いだしように僕に助けを求めた。
「・・・そうじゃ!お主の体液を我にくれぬか?」
バチーン!鞭がうなる 「やるか!」
「やはり、殺すしか・・・」
「す、すまぬ。体液だけど、そっちじゃない。血液、お主の血じゃ」
「血? あぁ、最下層ヴァンパイアロードの弱点ね」
「そ、そうじゃ、パンパイアロードじゃぁ、今、我がこ奴を封印してる状況じゃ。多少、我もダメージを食らうと思うが、お主の血を飲んでパンパイアロードを内側から滅してやろうぞ」もう、ツッコめねーよ!ミレーニア!
「なるほど、やってみる価値はあるかも」聞かなかった振りしてやるw
「真性包・・・神聖なるリン様の血液を・・・ぐぬぬ。髪の毛1本でなんとか」シンセイホウって聞こえた?ねぇ?アドミス?
「そうとなれば、いただきま~す」
!ミレーニアが僕の首元に牙を向けた。
「リン様!あぶ・・」
ドス! 鞭の柄で腹を一括した
「ぐえぇ、鞭の先もいいが、柄も格別じゃなぁ・・・」
涎を垂らしながら笑むミレーニア
「油断ねぇな」鞭を左右にパチンと引っ張り威嚇してみる。
「じょ、冗談じゃ、主を噛んだりはせん。血を口に注いでくれ」(チッ、もう少しで逆に下僕にできたのに・・・)
「何か言ってますよ。リン様」
「・・・・」
僕は、シンドバットの短刀で手の平を軽く切りつけ、膝をついてるミレーニアの口に血を流しこんだ。
ゴキュ、ゴキュっと喉を鳴らしながら、虚ろな表情で血液を飲むミレーニア
口から垂れる血が妙にエロい 服を着てよかったw
指で垂れた血を拭い、長い舌で妖艶になめた。
「すごい、なんじゃ!この甘美な血は・・・・う、うぅぅ」
うげぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇっ・・・突然、ミレーニアが嘔吐した。
とっさに その場を離れる。「だ、大丈夫?」
「う、旨い。旨すぎるが、胃が拒絶反応を・・・」
うげぇぇぇぇぇ・・・・
後ろに回り背中を指すってあげた。
「主、き、気持ちえぇ」
うげぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇっ・・・
すると嘔吐ブツがダンジョンに吸収され金色の魔法陣が現れ、僕とミレーニアのマジックボックスにゴールド、魔石(特大)ドロップアイテムが収納された。
そして、その格好のまま、7回目のマドンガセルさんの玉座の間にミレーニアと転送された。
「サキュバカ ミレーニア、私がいないからと言ってリン様に触れるなよ!」
吐きながらも中指を立てるミレーニアだった。
困ったもんだ。