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~聖地 マドリカる・パレード~

翌朝、寝不足気味だ。


「よう、主、おはようじゃ」めちゃめちゃ血色が良くないですか?魔王の娘ミレーニアさん。


「顔色が優れんぞ。・・・・さては、興奮して眠れなかったのじゃな?」


「あんだけ!ビシバシ鞭の音が響いて寝れるかぁ!」


「がははははは」


警備の兵隊が皆壁を向いている。視線合わせたくないのね。


「いかんぞ。リン殿、体調管理を怠っては」


「あ、ビスタさん おはようございます。お体大丈夫ですか?」


「わははは、何を心配しておる。ミレーニア様の鞭はご褒美ですぞ」


あー、また1人犠牲者が・・・・





食事を済ませて支度を整えると、僕とミレーニアは会議室へと訪れた。


「すまんな、汚い場所で」


「いえ、すみません。貴重なお時間を頂きまして」


「良いのじゃ、下僕は我に時間を合わせればよいのじゃ」


「その通りです。ミレーニア様」あーあ。


ビスタさんから出来るだけの現状を聞く事にしたが、まずは死んだとされていたミレーニアが生きていたこと、結果 僕が助けた事になってしまった話しをした。

驚いているビスタさん。そして、「もしかしたら、そのように封印された冒険者が、まだ居るかもしれない」と気づかせてくれた。



「戦争?」


「そうです。今、オルティアの世界は二つに裂け戦争をしております」


なんという事だ、異世界の人達と協力して帝国から独立しようと思っていたのに簡単に話しが纏まりそうにないぞこれは・・・・


やはり、原因は100年前のダンジョン封印が発端だ。最初の内は、協力し合ってなんとか、ダンジョンの封印を壊そうとしたらしいが、ダメだった。そこはわかる。そして、ダンジョンを諦めたので次は、隣国で保管されている魔石を奪おうと争いが始まったのだ。ただでさえ高価な魔石、どんなにお金を詰まれようが、魔石がなくなっては国を維持できない。魔石を奪う為に魔石を使う不毛な戦争が起こったのだ。まるで石油と奪う為に戦争をしてるみたいだ。ダンジョンが開かない限り魔石は手に入らない。世界各地で行われた魔石の奪い合い。ある魔力を込めた新しい兵器が非道すぎて今は小康状態にあるという。


「その、兵器を作ったのが人族です」


《※このオルティアには妖力の使える、魔族、獣族、森族エルフ と 妖力の使えない、人族ヒューマン、巨人族(一つ目サイクロプス)、小人族ドアーフやコリガン、鱗族に分けられる。主に この7種族を人と呼ぶ。その他あり 後ほど登場》


「人族は、世界の中心であるラシアの街に兵器を落としました。不幸中の幸いと申しましょうか、周りのダンジョンが消えたこととギルドが機能していなかったためにラシアの街はゴーストタウン化しておりまして、死者はごくわずかと言われてますが・・・・たぶん嘘でしょう・・・・その兵器を各国に落とすと脅しを掛け、魔石を奪っております。今、対抗しているのが魔族と鱗族で、静観してるのがリン様の森族です」不謹慎だが、エルフで登録しておいて良かった。



「ますます、父上の居る ローツェ城へ行かないとじゃ」


「そうだね」


「早馬をローツェ城へと向けております。2、3日で大魔王、魔王様にミレーニア様のご健在が報告されるでしょう」


魔紙伝ましでんは使わんのか?」


「は、はい。お恥ずかしい話ですが、魔石は高額な為、非常事態でなければ魔紙伝は使えません」  《※魔紙伝:FAX》


「あの、ビスタさん」


「主、余計なことするでない」


「・・・・・ごめん。ミレーニア」僕はビスタさんに魔石を渡そうとしたのをミレーニアに悟られてしまった。


「ん~、うらやましい。ミレーニア様、自分も叱ってください!踏んでください」


「えーい、うっとしいわ!今はそんな気分じゃないわ!」ゲシゲシ!





「ミレーニア様、本当にもう、お出になられるのですか?もう一晩、もう一晩、とどまってはいかないのですか?」


「ビスタよ。我と離れるのも修行だじょ」・・・修行ねぇ


「は、はい!」・・・いわゆる放置プレーね。


「ビスタさん、食事と寝床ありがとうございました」


「うむ、リン殿 帝国と戦う時は言ってくれ、それまで今まで以上に鍛えておく」どっちを?


「よろしくお願いいたします・・・行こう、ミレーニア」


「うむ、行くか」


魔族の兵隊はミレーニアに びくびくしていたが、気持ちよく追い出してくれたw





味飯さん 聖地:ダンジョン数8を攻略して


ローツェ城のある城下町ンレソの街から1番近いダンジョン


マドリカる・パレードさんの聖地:ダンジョン数3にたどり着いた。



聖地に入ると、ここの秘書が迎えてくれた。


「・・・・・アドミス?」僕は一瞬、凍り付いてしまった。ミレーニアも同じだった。


「ようこそ、お越しいただきました。リン様。マドリカる・パレード様の秘書を務めております。・・・・・・・・・・・のアドミスです」なんだって?


「あーはぁぁっぁぁっぁ!!!ババァ、よく聞こえんじょ!はっきり、大声で、しっかりと主の目を見て言ってみるのじゃ!!がははっははっは!!!」


「くぅ・・わ、わ、私はマドリカる・パレード様の秘書を秘書を務めております。・・・あ、あなたの、ま、魔女っ子アイドルのア、アドミスです」真っ赤だw


「がはっははっははっははっはは!!!!!よくぞ、よくぞ。言うた!褒めて遣わす!魔女っ子ババァ~!!!」


ボッカ! あーあ、アドミスの拳骨が飛んだ。 マドリカる・パレードさんは、魔女っ子好きなんだなぁ・・・ジェムアイテムでアドミスも見た目を変更させたな・・・そうなると、執事のヴァトーは?・・・


「痛い、痛い、ちとは遠慮するにが普通じゃろ?」


「はぁ?サキュバカに遠慮する秘書はオルティアにはいません!」


「はいはい、終わりですよ・・・・アドミス、案内して」wwwうずくまって、頭さすってるよwww


「かしこまりました。見ての通りマドリカる・パレード様のダンジョンは3塔になります。階層は、10、10、7になります。もの凄く、可愛らしいダンジョンなので、楽しんで攻略できると思います」


「おー、痛っ 我はこのダンジョンは初めてじゃ寝てる間にできたのじゃな」


「地下10階、10階、7階か・・・早くても4日だな」


「サクッと攻略するじょ。主」


「よし、行こう」


「・・・・お気をつけてくださいませ。リン様」・・・プッ





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