エピローグ
それは夢のようだった。
(いや、夢だったり、、、)
僕はぎゅ〜〜っと自分の頬をつねってみる。
(い、、、痛い、、、、)
僕がその痛さに喜んでいると、ナナミは
ナナミ「何してんの??」
と、何処か呆れ顔だった。
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僕はナナミに問いかける
「なんで!?なんでここにナナミがいるの!?」
と。
そしたらナナミは
ナナミ「うーーーん、分かんない」
なんて、すっとぼけて僕の質問をやり過ごす。
そして返す刀で
ナナミ「じゃあリオウは何でここに居るの??」
なんて逆に聞き返してきた。
僕「えっ、、、」
僕はドキリ、、と、する。
なんでここに居るかなんて、、そんなの
そんなの、、、決まっている、
ナナミは
ナナミ「んーーー??」
なんて、分かっているくせに意地悪そうに僕はそれを言わせようとする。
すると
どん!
と、急にナナミが僕を押し倒して僕の上に跨ってきた。
僕「うわっ」
僕はびっくりするが何も抵抗できない。
そして
ナナミ「もしかして、私に会いたかったの??」
なんて聞いてきた。
僕はドキドキしている。
ナナミの尻が僕の下腹部に当たっている。
ナナミの温かさを感じている、、。
ナナミの手は僕の胸の上で遊んでいる。
ナナミは目を輝かせて僕の答えを待っている。
僕は
僕「うん、会いたかった」
僕「会いたかったよ、ナナミ」
と、素直に答える。
その、答えが嬉しかったのか、ナナミはさらに体を近づけてくる。
ナナミの胸が僕の胸に当たっている。
ナナミの顔は僕のすぐ目の前にある。
鼻と、鼻が、触れ合う距離、、、
息遣いが、、、聞こえる。
そして、その位置で
ナナミ「もしかして、私の事好きなの?」
僕「好き」
ナナミ「結婚したい?」
僕「したい」
ナナミ「私が鬼でも?」
僕「うん」
それは二人で唇を重ねながらの会話
何度も何度も唇を重ねる
ナナミ「ん、、、、、」
二人で確かめ合う
「好き、、、、好きなんだ、、、」
「ナナミ、、、、、」
「僕は、、、ナナミが、、、」
「好きなんだ、、、、」
お互いに体を弄り合う。
ナナミは受け入れてくれる。
お互いの体液が欲しいと求め合う。
、、、、、、
、、、、、
、、、、
、、、、
、、、
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そして、その場所で焚き火をして二人で話をしている。
パチパチパチ、、と
木の焼ける音がする。
木の焼ける匂いがする。
ナナミ「これから、どうするの??」
ナナミが僕に尋ねてくる
僕「ん、、、と」
僕は考えて、あの時言えなかった言葉を言おうと
おほん、と大きく咳払いをして
ナナミに向き合う。
そして、
僕「ナナミが良ければ一緒に暮らしたい」
ナナミ「ん、良いよ」
え?
その、呆気ない返しに
僕は「えっ!?良いの!?」
僕は驚いてしまう。
いや、良いよって言ってくれる可能性も考えていたけれど
まさか即答だとは思わなかった
ナナミ「何で?嫌なの?」
ナナミが眉間にシワをグッと寄せる
目からは怒気が伝わってくる
僕「嫌じゃ、、、無いです、、、」
僕はその怒気に圧倒されて、小さく答えた。
でもナナミは
ナナミ「ん?」
ナナミ「嫌、じゃ、、、ない?」
その答えが気に入らなかったようで
さらに僕に詰め寄ってくる。
その顔は目の前にあった。
その、大きな瞳はとても綺麗だと思った。
、、、と、
僕は、そんな考えを横に置いておいて、さっきの答えを言い直す。
僕「え、、、と、あ、と」
僕「嬉しい、、、です」
ナナミ「宜しい」
ナナミはニッと笑って
また小さなキスをしてくれた
ナナミ「ここに、家を建てるの?」
僕「うん。見晴らしも良いし、誰も来なさそうだし」
僕「どう、かな?」
ナナミ「うん、良いんじゃないかな」
と、ナナミはにっこり微笑んでくれた。
そして、二人の生活が始まった。
お互い、自分の里を出ることで一緒に暮らす、という選択をした。
その生活は楽なものでは無いだろう。
けれど、僕は
それがベストな選択だったと、、、
ナナミの笑顔を見るたび、そう思うんだ、、、
いつも、、、、いつも、、、
終わり