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恋のハート(雲)  作者: 涼風凛
2/2

突然のお酒

「あれ?藍田さん」

「山本さん今晩わ」

この近くにお住まいなんですか?今日の夕飯?

山本さんが私の持つ買い物袋を指さし 訪ねてきた

山本さんは、トップセールスの西条さんと同じ班で最近働くことになった方で

背の高いスタイルの良い人だなぁーと

いつも眺めていた人でした。

「偉いねぇ、自炊するんだ」


「自炊って程でも‥‥‥」


「お酒って飲める」

「あ‥はい‥」

「ちょっと一緒に焼き鳥食べない」


大好きです 大好きです

こんな感じ 憧れてた

仕事帰りの女子会

ウキウキしながら歩き始める事5分

「ここよ入ろう」


え~

大人になった気分 そうよね自分のお給料でストレス発散お疲れのの乾杯


これよ これよ これなのよ 何故か心が嬉しくてたまらない自分に満足感

「生ビールで良い」

「はい」

お疲れ様乾杯カーン

「藍田さんと飲めるとは」「私達営業の人って本社の人とは仲良く出来ないじゃん」

「何でですか?」

「何か色々妬む人沢山いるじゃない」

「そうなんですか?」

「あの人支社の人と仲良しだけど何か良いことあるのかしらね」見たいな

「ふぅーん」

「私何かと仲良くしてくれる方が私は有難いですけどね笑」

「そう」

「じゃ たまに また来ようね」

「はい‥お願いします。」


砂肝の塩、ねぎまのたれ、つくねたれ

ボンジリ ささ身の梅しそ巻きが運ばれて来た

おぉー

美味しそう


ねぎまたれを一口食べ 最高!美味しい 生ビールも冷えてて凄く美味しいわ

今日最高じゃん

幸せ 幸せ 良かった

誘われるまま着いて来ちゃって

「藍田さんは、良いなぁ~可愛くて」

か か か 可愛い

「え?そんな事言われた事ないですよありがとうございます。」クッスと笑み


「そこだよね」うふふと微笑んだ

「何が?ですか?」初めて食べるボンジリを口に入れながら

モゴモゴと答え 生ビールをまたコクゴク飲みほしてる私に山本さんは優しく微笑みながら

「普通はさ、返しが、そ ん な 事ないですよぉーじゃん」



「あ!そう言えば良かったですね?

でも‥本当に言われた事ないので可愛いなんか本当に言われた事無いんですよ」クッスと笑む


つくねを一口食べ終え流し込むようにまたもや生ビールを飲み干す。


「良いわ気に入ったわ」机を叩き

「私達似てるかも」

「ありのままの自分を出す。」そうかな?山本さんと似てる?の話に戸惑い今日の自分の大胆行動にも不思議さを感じる

初めて営業のお仕事の方に声を掛けられ

こんなにすんなりお店に行く自分に驚き これも家に帰っても1人の寂しさなのかな?

しかも私は田舎育ちの素朴な女

山本さんは、都会のイケてるスタイルの良い方

こんな人だから営業が出来るんだよな?っと

少し遠くから憧れてた方だった人からのお誘いだったからかも知れない

砂肝に手を伸ばし

「美味しいですね!ここの焼き鳥」

ふたたびメニューに手を延ばし 次何食べようかな

と 考えてると


いらっしゃい店主の声と同時に店の中に入って来たのが

青山部長とアイドル扱いのイケメン君


「あれ?」こちらに気が付き会釈してきた

こちらにどうぞ


店主の誘導で

私達の席の 3つ 先の 個室に 案内されて

2人で入って行った。


何? 何? 何? 私の憧れの時間に

何で 何で 何で

こんな偶然有るわけ


初めての仕事帰りの 女子会なのに〰️

生ビール 焼き鳥 満喫 なのに〰️


まぁーいいっか


飲もうっと


「聞いてる?藍田さん、私ねこの前お客様に提案したら他社の保証に加入すると言われたのよ 何で?他社の提案に加入なわけ?ねぇー何でだと思う?私の提案が駄目なのかな?それとも自社の商品が駄目なのかな?」生ビール2杯目なのに、山本さん出来上がっちゃってる?

営業の仕事も大変なんだなぁーって思いながらも今のこの快感のしあわせを楽しむかのように

さぁー

何 食べようかな?の私の持ってるメニューをいきなり山本さんは引っ張って

「聞いてる?」

「聞いてますよ 椎茸焼き頼みましょうか?」

ニコ


手招きして 何でも頼めポーズの山本さん

「焼き椎茸下さーい」


うひひひ 幸せ 生ビール上手いわ

至福(しふく) の時だわ 快感


焼き上がりの椎茸お待ち わぁー美味しいわ

2杯目の生ビールも最高 大人って良いなぁー

明日もガンバンベェー

わかるわ わかるわ この快感 男の人達が飲んで帰りたい気持ち

本当に最高だわ


「ねぇーさっき青山部長入って来なかった?」山本さんはもぅー3倍目の生ビールも無くなるグラスを飲み干しながら聞いて来た

あぁー椎茸の美味しさに満喫しながら指を指し

「あっちの奥の方の個室で飲んでますよ」


「誰と」


「アイドル君が一緒でしたよ」


「え~ あの子と?あの子可愛いよね?藍田さん毎日一緒に仕事出来て良いね」


出た ここにも居たわ

「あ‥はい‥」

つくねたれ美味しいまた頼んじゃお

生ビールも もぅー1杯頼んじゃお

以外と私って飲めるなぁー なんて自分を誉めちゃってるが

今何故か山本さんの顔は二つにも三つにも見える「藍田さんお酒強いね」山本さんの声が遠く聞こえてきた

その言葉を最後に私の記憶が無く

目覚めたら 今は自分の部屋のベッド


痛たたたた あれ? 昨日焼き鳥食べて飲んで

それからどうした

頭痛い

まずいぞ


遅刻しちゃうぞ


お局様の甲高い声

まぁー いいか


有給有るし 今日は休んじゃおっと


後で 電話しちゃお


頭痛いよー 頭に手を置いて

ベットに横たわろうとした瞬間


ディズニーランドエレクトリカルパレードの着信音


何よ 誰よ


大江戸支社?


「はい‥もしもし」

「まずいですよ、二日酔いで休みあり得ませんよ」

「誰?」

「早く出勤してください。」

「上手く誤魔化して置きますから」

「誰?」

「今日は休みます。」


「待ってまーす。」


何なの?有給は 好きな時に休んで良いでしょう


うぜぇーわ


頭痛いんだよ 泣


もぅー やだ と言いながらも シャワー室に移動


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