出立
※未成年飲酒の描写があります
※当作品は未成年飲酒を推奨するものではありません
「おい、じっさんお代わり」
「there isclub andbarmomentumof liquor」
「うるせぇよ」
明らかに未成年の見た目をした”少女”はガタイのいい男と談笑しながら次々と腹に収めていく。その腹にはまるで底などないかのように次々と酒が収まっていく、はずが酒を飲む少女を邪魔するものがいた。
「おいカエ17歳のガキが酒飲んでんじゃねえよ アホなるぞ」
「大丈夫だよ大丈夫、私にゃアルコールの免疫があるからな。」
「寧ろ酒が入ったほうが集中できるくらいだよ。」
"少女" こと酒野 花楓はニヤリと笑って言った。
「大体なぁカッコつけて言ってるけどそれアル中の言う事だぞ…… ところでお前金そんな持ってんのか?」
「は? なんだって?」
花楓は何を言っているのか!? というように目をひん剥いて驚いた
「75.5%ロンリコ151 コーラ割り 15杯 ¥37,500
ドーバー スピリッツ88% 700ml 12杯 \33,600
ドーバー ラム ダーク45% 900ml 10杯 \ 8,000
スピリタス 96% 500ml 15杯 \33,000
ってかよくこんなに飲めるよなのど爛れてんじゃね?52杯 \112,100 カネ当然持ってんだよな?」
にやりと人の悪い笑みを浮かべるじっさんことスミノフ
「は? いやいや何言ってんだ? 持ってるわけねーじゃん一銭も持ってない」
「ンな事ドヤ顔しながら話すなや ったくしゃーねーな今回はツケにしといてやる」
スミノフは頭をカリカリとかき呆れたように言った
「おおー ありがとうじっさん」
がしかし良い話には裏があるのが世の常
「ただし条件がある」
今回もその例から漏れず花楓にはその条件が重くのしかかるのであった
「んあ? んだよ」
「仕事だよ仕事 カネがないなら働け」
お金を持たぬものが働くのも世の常だがお金も持たぬ者の仕事など選択肢はない
「つまりは……まさかじっさん 私のカラダを狙って?!……」
「んなわけあるかボケが」
またもスミノフは呆れたと言うように頭をカリカリと掻いた
「だよねー じゃ仕事ってやっぱりいつものアレ?」
「よくわかってんじゃねぇかよ」
かくして花楓はいつものアノ仕事に向かうのであった。