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さいこう!

 俺、いつも通り喋れてるよな。顔ひきつってないよな。まさか明子がここまでブスだったなんて思わなかった。

 いや違うな。初めて見る同い年くらいの顔が明子だったから、これぐらいが普通なのかもしれない。

 そんなことを考えていたら学校へ着いた。


「おはよう!中村君!」 「もう目が見えるの?」 「わからないことがあったら私たちに聞いてね?」


 いや、やっぱこれくらいの顔が普通だよな!。というか可愛い子が何人かいるな。明子、すまん。お前はちゃんとブスだったわ。


「ありがとうみんな。今まで声しかきいたことなくて、まだ声と名前が一致してないんだけど…。仲良くしてほしいな。」


 我ながら100点の返しだな。にしても、やっぱ女子に囲まれるって悪くないな!


「今日の昼ご飯一緒に食べようよ!」


 俺を囲んでいた女子の何人かが誘ってきた。


「うちも一緒に食べたい!」 「うちも!」 「私も!」


 こんなにモテモテだと顔がにやけてしまいそうだ。だがしかしここは


「ごめんねみんな。今日は明子と一緒に食べる約束をしているんだ。」


 実はそんな約束はしていない。ここは、イジメられているブスな明子とでも一緒に昼飯を一緒に食べる俺を演じよう。


「ていうかさ、初めて瀬川さんの顔を見た時どう思った?」


 女子がニヤニヤしながら聞いてきた。


「どうも思わないよ。」


嘘である。どうも思わないどころか、俺の中のブサイクランキング暫定一位である。


「ブサイクだと思わなかったのぉ?」


 また女子がニヤニヤしながら聞いてくる。


「思わなかったよ。素敵な顔じゃないか。」


これは言いすぎだったろうか。明子の顔をフォローしようと必死すぎて、素敵とまで言ってしまった。

 というか気が付いたら明子どっか行っちゃったよ。まぁいいか。この子たちと話している方が楽しいし!。

 これからの学校生活が楽しみだな!


まだ雄太視点が続きます

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