男を突き動かすのはいつだって〇〇
「お断りします。」
冗談じゃない、何故入学早々神楽先輩と実践なんてしないといけないんだ。
会った時から気づいていたが神楽先輩は魔法適性Lv5だろう恐らく。それに魔法適性Lv1が挑むなんて無謀過ぎる。チワワとライオンくらいの戦闘力に差がある。これはいじめだ、パワハラだ。
「そうです!正樹が入るなら入ってもいいかなーって思ってたけど私の正樹にそんな危ないことさせられません!」
凛、いつから俺はお前のものになったんだ。
「俺はやってもいいかなって思ってたんだけどダメか?正樹。中学卒業してから全然闘えてないからうずうずしてたんだ、暴れたい。」
悲報、仁は戦闘狂だった模様。お前割と大人しいタイプだと思ってたのにあれか、闘いになると性格が変わるタイプか。相手はお前の苦手な女だぞ。
「私もお姉ちゃんと久しぶりに闘いたい。今の私の力がどれくらいお姉ちゃんに通用するのか。」
あーあやめはそう言うパターンね。憧れの姉にどれだけ近づけてるかみたいな?
「でも俺は魔法適性Lv1ですよ。神楽先輩は多分Lv5ですよね?俺一人じゃ瞬殺ですよ瞬殺。」
もう一度言うがチワワとライオンくらいの差だ。俺はまだ死にたくない。
「問題ないぞ正樹、私1人に4人全員でかかってきてくれて構わない。それに…」
神楽先輩は俺の耳元で囁いた。
「お前達が勝てば私の体を好きにしてもいい」ボソッ
「やりましょう。そこまで言われて逃げ出す訳にはいかない。全力で闘いますよ。」
「正樹!?」
凛が驚いているが気にしない。神楽先輩のナイスバディを好き勝手できるのであれば俺は全力で闘う。神楽先輩の一言は俺をチワワから狼へとランクアップさせた。
「決まったみたいだね、では申請は出してあるから闘える所に移動しようか。」
完全に御門会長の掌の上で転がされてる感が否めないが仕方ない。男を突き動かすのはいつだって性欲だ。