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性転魔法使いのオブリージュ  作者: Kiruna
魔法高校編
9/45

「分かりましたわ!全てを弾くのです!【リペル!】」

私は蓮野さんにハンデを付けられたのに何もする事が出来ずに負けた。


少しだけ自信のあった『ウォーター・ウ(水壁)ォール』も、初期魔法の『リぺル(弾返)』を使われて負けた。


リぺル(弾返)』とは、自身についているものを弾く魔法だったはずだ。


とはいえ、『ウォーター・ウ(水壁)ォール』に手を突っ込めばその瞬間に手に水圧が掛かるという衝撃は抑えることはできない。


にもかかわらずに衝撃を抑え『ウォーター・ウ(水壁)ォール』に手が貫いて、そのまま至近距離で魔法を与えられて負けて気絶してしまった。


そんな私が目が覚めたのがついさっきなのだが・・・


目が覚めて最初に見た光景は、あの赤色の魔法少女が裸になっていた。


「えっ!?あ・・、蓮野さん!?」


赤色の魔法少女の事を呼ぼうとしたが名前がわからずに、結局近くにいた蓮野さんの名前を叫んだ。


「ん?ああ、やっと目が覚めたか・・・」


蓮野さんは赤色の魔法少女が裸でも、全くいつもどうりで・・


「目が覚めたかじゃありません!一体何をしているんですか!?」


何で先ほどまで魔法少女の服を着ていたのに今は、何故裸なのだろう。


普通では起こりえない事だから、蓮野さんが何かやったのだと思うけど、やっぱり元は男の人だから・・・


「真白さん!(わたくし)は、今、特訓中ですのよ!」


私の問いに答えてくれたのは、赤色の魔法少女だった。


特訓て一体、裸で何の特訓だっていうんですか?


蓮野さんの欲望塗れた特訓じゃ無いでしょうね?


「馬鹿が、何を顔を赤くしてやがる。『リぺル(弾返)』の練習してただけに決まってるだろうが・・」


「え?」


「今回、こいつがお前に勝つには『リぺル(弾返)』がうまく使えればよかったわけだ。でも、今はうまく使えない。だから練習するのは当たり前だろ・・・」


たしかに、赤色の魔法少女さんも『リぺル(弾返)』で私の『ウォーター・ス(水玉)プラッシュ』や、『ウォーター・ウ(水壁)ォール』を弾く事が出来たら、私に勝ち目が無かったかもしれない。


(わたくし)が、『リぺル(弾返)』の調整に失敗して、服を全部弾き飛ばしてしまったんですの」


あー、たしかに、授業で『リぺル(弾返)』を習った時に、よく見る光景なわけだが、ハッキリ言って私やこの赤色の魔法少女なら、そんなことにはならないと思うのだが、きっと、蓮野さんがやった『リぺル(弾返)』を使うには、相応のリスクがあるのだろう。


普通の『リぺル(弾返)』が使えるだけの熟練度では、初心者が『リぺル(弾返)』を使った時によくある服を全部弾き飛ばすという程度に・・・


というより、今は女の子とはいえ、男の人の蓮野さんが普通に女の子の裸を見るってどうなの?


おかしいよね?ダメだよね?


「なんだ?」


私が訝し目で蓮野さんを見てると、流石にそう聞いてきた。


「なんだではありません!男の蓮野さんが、マジマジと女の子の体を見るんじゃありません!」


「ん?女の口調なれって言うくせに、そこは男のままの価値観で考えろってのか?」


「っな!大体、今は女の口調して無いじゃ無いですか!」


「ん?ああ、ごめんなさい。これでよろしいでしょうか?」


今更、男の口調に戻っていた事に気付いたのか、やっと女の子の口調になる蓮野さん。


でも、そういう問題でもないと思うのだけど・・・


「ああ、あとこっちの姿で女の子の格好に慣れているから、今更、他の人の裸を見たところで興奮しないですね」


「っな、それは(わたくし)に魅力がないってことですの!?」


私が疑問に思っていると蓮野さんは話を続けて、それに驚く赤色の魔法少女。


「ああ、興奮しない。まだ女の子なったばかりの自分の体の方が興奮した」


「「・・・」」


その蓮野さんの言葉を聞いて、私と赤色の魔法少女さんは無言になった。


この人は、今、私達二人を敵に回した。


私は無言で近づいて、蓮野さんの両腕を掴む。


そして、赤色の魔法少女にアイコンタクトする。


「何をしやがる!」


蓮野さんは私の突然の行動に男の口調に戻るが関係ない。あの言葉は、私達を、いえ、女の人の全てを敵に回したのです。


だから、その報いを受けさせるのです。赤色の魔法少女さん!お願いします!


「分かりましたわ!全てを弾くのです!【リぺル(弾返)!】」


そして心が通じたのか赤色の魔法少女さんは、蓮野さんに触れて、先ほどまで特訓してたという『リぺル(弾返)』を発動する。


発動したと同時に、空中には黒色と白と水色の布切れが舞った。


って、え?


水色?


自分の体をみると、服を着ていなかった。


当然、蓮野さんも服を着ていない。


そして、元々服を着ていない赤色の魔法少女。


そんな3人が裸でくっ付き合ってるこの状況は・・、一体何なのだろう。


「何してるだよ!」


蓮野さんは力を出して、私の拘束を強引にといて、少し距離を置かれた。


そのまま仁王立ちでこちらを見る。


その姿をみると・・・


ヤバい!鼻血が出そう。


裸になった姿は昨日も少し見たけど、あそこは暗かったしそこまで見えなかった。


今は明るく、そして仁王立ちしている。


暗くても、魅力的だったのにさらに魅力的すぎて、女である私が見ても興奮してしまった。


赤色の魔法少女をみると、やはり見惚れているみたいでって!鼻血出てるじゃん!


あー、わかった気がした。


自分の体がこんな魅力的で、それに慣れたら他の人の裸をみても興奮する訳がない。


きっと初めて女の子になった時なんて、自分で胸を触ったりとか・・・


って、やば!私も鼻血が出てきた!


ああ、でも妄想が止まらない。


「なんで鼻血流しているんだ?まあ、いい、それよりも早く服を着るぞ」


【プロテクト・セット・スクー(変装・学校制服)ルユニフォーム】


そんな事を考えていると、蓮野さんは魔法を使って着替えてしまった。


魔法服は切れたり粉々になっても、基本的に魔力があれば再構築する事が出来る。


あー、もっとみていたかったな・・


って違う!


私も早く服を着ないと。


【【プロテクト・セット・スクー(変装・学校制服)ルユニフォーム】】


私と同時に、赤色の魔法少女も、学生服を着る魔法服を唱えて、着るのであった。


そうして、やっとの事で目が覚めてから、落ち着くのであった。


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