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性転魔法使いのオブリージュ  作者: Kiruna
魔法高校編
31/45

転移したその先は (ミユキ視点)

私は夢現つと時間が過ぎていくのを感じた。


学園長先生の話を聞いてからそんな状態になりそれが続いたまま、私は学園長先生についていき黒い霧に入った。


その先には、今では使われてない廃墟があった。


「でゅふふ!ここまでくればぁ〜、安心だ〜ねぇ〜」


学園長先生らしき人はそう言った後に黒い霧に包まれた。


その黒い霧が晴れるとそこにいたのは、太った男の人だった。


え?学園長先生じゃない?


驚いて言葉に出そうとしたが、声に出ることはなかった。


何だろうこの感覚。


身体も思い通りに動かないし、考えもあまりまとまらない。


「さぁ〜てぇ〜、まずは!そこぉ〜の〜水色の()、おなまえぇ〜は、なにかなぁ〜」


太った男の人が私に向かって名前を聞いてきた。


私は教えるものかと思ったが・・


「真白 美雪です」


勝手に言葉を発してしまった。


「まし〜ろちゃ〜んでしゅね!良い名前で〜しゅね!」


私の名前に満足したのか次に、私と一緒にいた虹輝天女レインボー・ヘブンリーメイデンにも同じように聞いていた。


そして、太った男の後ろに隠れていて見えなかった学園長先生にもそれを聞いていた。


学園長先生まで、こんなよくわからないことになってるなんて!


学園長先生は学園最強とまでいわれていて、この人が負けたら他の誰も勝てないといわれている。そんな人までもが私と同じように操られているなんて・・・


「むふふふ!みんなぁ〜良い名前でしゅね!とこぉ〜ろで!さっきの黒いぁ〜女の子は誰なのでしゅか?」


本題とばかりに、今まで以上に大きい声で聞いてきた。


こんな人に教えたくない!けれどもそんな思いとは逆に教えてしまう私。


ほかにもいろいろ聞かれて答えてしまった。


「むふふふ!男なのにぃ〜女の子にぃ〜なってしまうのでしゅね!良い!良いでしゅよ!更に気にぃ〜入ったぁ〜。早く欲しいでしゅ!」


蓮野さんが自身の魔力を一定以上使うと男から女の子に変身する事を話すと、太った男は今まで以上に喜んだ。


蓮野さん!こいつ、変態です!絶対につかまってはダメです!


自分が捕まってる事を棚に上げてそんな事を思ったが、それだけに気持ち悪いほど、この男ははしゃいでいたのだ。


「さぁ〜てぇ、これからがぁ〜本当のぉ〜お楽しみでしゅよ!でゅふふふっ!」


一通り話して落ち着いた頃に男はそんな事を言って私達の体を変な目で見てきた。


ああ・・、やっぱりくるのですか・・


「まず〜はぁ、ボキュと一緒にぃ〜お風呂に入ろうか!」


男はそう言って廃墟の中でもまだ配備されていそうな部屋を指差した。


おそらくあそこにお風呂があるのだと思う。


絶対に嫌だ!


私はせめてもの抵抗として心の中で叫んだ。


そして、それが叶ったのか・・


「それは契約違反に入ります」


と私は棒読みで答えていた。


契約違反?何のことだろう。


「えぇ〜、いいじゃぁ〜ないか!」


男は私の言葉に不満とばかりに、こちらに近寄ってくる。


「むふふふ!従ってぇ〜くれないならぁ、無理やりだよぉ〜」


そして、男は私に触れてきて服を脱がそうとしてくる。


嫌!


私が嫌だと心の中で発した瞬間に、私の周りに黒い霧が現れた。


「これ以上の契約違反をすると、強制的に解除になります」


また、私の口が勝手に動いてそんな事を言った。


「むぅ〜、なんだよぉ〜、それくらぁ〜いいいじゃ〜ないかぁ!」


男は仕方なく私から離れた。


何かよくわからないけど最悪の事態は間逃れたみたいだ。


「お話中、申し訳ありません。ここに接触してこようとする者がいます」


男がいろいろと文句を言っている中、学園長先生が男に向かってそう言った。


「なっ!なんだってぇ〜、まだ〜魔力がぁ、溜まってぇ〜ないよお」


男は慌てたように、そう返した。


「では私達が迎撃しますので、安全な場所でお隠れください」


慌てた男に向かって無機質な学園長先生の声がそう返す。


男はなるほど!とばかりにこの場を離れていった。


それと同時に、目の前の空間が揺らいだ。


そして、そこから四人の少女が現れたのだった。


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