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性転魔法使いのオブリージュ  作者: Kiruna
魔法高校編
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魔法大会残り6人 『黒曜剣士』 対 『藍色癒姫』(ミユキ視点)

私こと真白 美雪は、大会に勝ち進み、四日目にして、魔法を教えてくれた蓮野さんと戦うことになった。


蓮野さんはというと、三日目に紅天寺さんとの戦いで無茶をして勝った事に、私は私自身に怒りを感じた。


それは、私の過去の記憶の中に、大切な人をモンスターに襲われて失ってしまった。その時に私は何もできなかったというものからきていた。


蓮野さんは、なんであんなに無茶をしてまで、勝とうとするのだろう。


そこまで、男のままでいたいのかな。


そして、私達が優勝できると思ってないからなのかな。


私達は、学園長先生よりも少しだけ蓮野さんを信じてる。だからこそ、もし優勝したら、学園長先生に何を言われても蓮野さんの行く道を押してあげるのだと思う。男のままでいたいなら、その道を作ってあげる。


それが、強くしてもらったお礼になるのだから。


これ以上、蓮野さんが無茶をしなくていい方法は、私が蓮野さんに勝つことだ。


それも、無理に私に勝つような事をしないほど圧倒的に。


その後で蓮野さんの意思を受け継げば良い。


さて、どうやったら圧倒的に勝てるかな。


蓮野さんは戦いのプロで、圧倒的に魔力的に負けていても、戦いでは勝ってしまう。


見ていた感じだと、魔力を無力化と魔力の吸収をして、魔力の少なさをカバーしているように見える。


相手が魔法を放つまでは、あくまでも小さい魔法しか発動してないから、そう思える。


となれば、吸収や無力化できない魔法を使えば、蓮野さんはほぼ無力なのではないか?


そして、それでも勝とうとしてくるのが蓮野さんだろう。


ならば、逆にそこを着けば、それ以上の無茶をさせないかもしれない。


そして三日目の夜は、蓮野さんに対する作戦を考えているうちに眠ってしまった。


四日目の朝、慌てて起きたけど、ほぼ作戦はきまっていて、慌てて起きる必要ないなと損した気分になった。


そんな訳で、蓮野さんとの対決だが、作戦道理に決まりすぎてしまった。


ただ、蓮野さんの顔に、私の事を心配するようなのが見えて、少し驚いた。


蓮野さんはどこまでも自分が好きなように動く、それを邪魔するものは身内であれど排除するものだと思っていた。


しかし、私の事を見たその顔は私の事を心配してくれている顔で、少し、いえ、かなり嬉しかった。


けど、その後に案の定、男の時の姿での全力全開の魔法を使ってきて、私はそれを水の分身で避けた。


それと同時に、私は、


「さすがは蓮野さんです。あなたのおかげで強くなりました。だから、あとは任せてください」


と言って、攻撃して蓮野さんを気絶させた。


こうして、男の蓮野さんと私の対決は私の勝ちで決まったのであった。


周りでは、師匠を超えたとかそんなこと言っているけれどもそんな事ない。女の蓮野さんにだったら手も足も出ていなかっただろう。


男の時にだって戦い方を間違えれば負けていたに違いないだろうし、今回のは単に相性の良さだ。


回復に長けていたから蓮野さんは魔力を吸い取れずに、自身の少ない魔力で戦うしか無くなってしまった。


もし、攻撃に長けている人が戦ったなら、魔法を吸い取られて、緊迫した戦いになっただろう。


そうして、大会の四日目が終わり五日目を迎えた。


残りは勝ち進んできた二人と、シードの二人の計四人だ。


私はその中のシードの人と戦うわけだが、大会のトーナメント表には名前が隠されていて、誰が出てくるか分からない。


とはいえ、ここまで大胆なシードにされている以上、かなりの有名人で違いないだろう。


会場に進み出て、ここに何度立ったか、定位置についた。


対戦相手は見えない。


けど、伝わってくる。


会場の外側から近づいてくる魔力。


それはどんどん近づいてきて、とうとう見えるようになった。


その人の顔は、私も知っている人で有名人だった。


少し挨拶をして、お互いに詠唱して変身する。


【私は願う、過去、未来、そして今を築く。この力で沢山の命を救う事を!】


私は淡い水色の魔法少女に、


【私は願う、過去、未来、そして今を築く。全力の力で敵を屠る事を!】


対戦相手は、青色の魔法少女へと。


その色は私よりも濃い青で、呼び名は『純粋青(ピュアブルー)』と呼ばれ、その名の通り水の魔法がかなり得意だ。


同じ水を得意とする私にとって、憧れのような存在でもあるが、負けるわけにはいかない。


勝ちに行こう。


そうして、学園長の言葉と共に数字の魔法が空中に現れて、それがゼロになって私と青色の魔法少女の対戦が始まった。

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