黒色聖母こと魔法少女ハル
俺は面倒な魔法少女達から逃げれた事に安心した。
しかしそれがすぐに間違いだと気づいた。
あいつら、まだまだだな。
俺が逃げた方向とは逆の方向にまだ一匹の魔物が残っているのを感じ取った。
その魔物は地下の通路を通り隣の駅に向かっており、それを止めるものはいなかった。
今、そいつの事に気づいて止められるのは俺だけだった。
結局こうなるのか・・
俺は仕方なく詠唱し始めた。
【私は願う、過去、未来、そして今を築く。唯、自分の時間を過ごすために、この力を使う事を】
そして、俺は魔法少女に変身した。
普通の私服が落ち着いた黒く見えるドレスのような服に変わり、短かった髪はさらさらなロングストレートになり、胸には脂肪がなかったのに脂肪がついて邪魔になり、腕や腿の筋肉は細くなり、身長は平均的な男性の高さから若干縮み、しかし女性としては高い身長になった。
全く男とは思えない姿になってしまった。
そう、俺は男から女に性転換した。
「この姿になりたくないのに・・」
俺から発せられる声も、低かったはずなのに、女のように高くなり、それがまた気分を複雑にする。
しかし、こうなってしまったのだから仕方がない。
俺は、すこし曖昧になった魔力探知で、魔物の位置を確認して、魔物の近くに時空間を通して魔力を流し込み魔法を唱える。
【トランジション】
そして、視界は一気に変化して、周りは暗くなり、目の前には魔物が現れた。
俺は『トランジション』の魔法により、魔物の前に瞬間転移したのである。
「グラァーーー!」
そんな様子に驚いたのか魔物は叫んだ
まあ、いきなり目の前に何か現れたら、驚くだろうな。
そんな魔物に慈悲もなく、俺は魔法を唱える。
「劣化しろ・・【タイムアウト】」
そしてそれを受けた魔物は、徐々に動かなくなり、最後には粉になって崩れて消滅した。
「まったく・・、こんなことのためだけに・・」
と、愚痴を言ってると途中でその愚痴に対して返事をしてくる人がいた。
「こんなことをするのが魔法少女ですよ」
その声は後ろから聞こえてきて、一体、いつの間に現れたのだろうか。魔力探知したときには感じられなかったのだが。
そして、そんなことができるのは・・
「魔法ババアか・・」
魔法少女ならぬ魔法ババア、こいつは魔法少女になってから25年くらいなって尚も魔法が使える。歳は30くらいだろうか。
とはいえ、魔力の影響か見た目は18歳といってもいいくらいの若さである。
「だれがババアですか!それよりもまた貴方は魔法少女を生んだのですね。誰の為でなく、自分の為に・・」
学園長はババアといわれることが嫌いらしく、学園長の事が気に入らない俺は学園長の事をあえて魔法ババアと呼んでいる。
それにしても、
「魔法少女を産み出して喜ばれるならまだしも、呆れられるとはな」
魔法少女はそう簡単に産まれるものでも、産み出せるものでもない。だから感謝こそされ、呆れられることではないのだ。
この世界には、魔物というものが昔から存在していて、ちょくちょく人々がいるところに現れては、襲い掛かる。
最近では化学も発達してきているが、魔物には何故か魔力を宿していない攻撃を受け付けない。
つまり、唯の銃や爆弾などが全く効かないのだ。
だからこそ対抗できるのが魔法少女になってくる。
そんな魔法少女を産み出してるのに、この学園長ときたら・・
「世界の為になら褒めましょう、讃えましょう。しかし、貴方は自分の為になのでしょう?」
まったく、よくわかってるじゃないか。
「ああ、自分の為だな。けれど、それで世界が救われてるのも事実だ。だから問題ない筈だ」
確かに俺としては、自分が楽をするために、何かから逃れるために魔法少女を産み出している。
けれども、魔法少女が増えて魔物に対する力が増えているのもまた事実なのだ。
だから、魔法少女を産み出す事に何かを言われる筋合いは無いはずだ。
「確かに世界は救われています。ですけれども、学園内では貴方が産み出した魔法少女と、他の魔法少女で諍いが起きているのです」
学園長は俺の言葉を肯定するが、その後に問題点をあげてきた。
俺の産み出した魔法少女と、他の魔法少女の諍い。
ああ、なるほど。
俺が生み出した魔法少女同士は仲間意識を持ち団結して、それはやがて学園内で一つの勢力のとなる。
それは最初は小さかったかもしれない。だが、徐々に増え続け、そして今日も一人増え、これからも増え続けるだろう。
いずれは学園の中で一番大きい勢力になるのも、時間の問題だろう。
俺の産み出した魔法少女ばかりが増える理由、それは俺が今までの常識をひっくり返すほどのイレギュラーな存在だからだ。
何故ならば、俺は魔法少女を大したデメリットなく産み出せる。
他の人は大きなデメリットを払い、やっとの思いで一人の魔法少女を生み出す。最悪の場合、そのデメリットで魔法が使えなくなり普通の人になってしまうこともある。
そんなデメリットがある中、他の普通の魔法少女が新たに魔法少女を沢山産み出すわけもなく、デメリットの無い俺が産み出した、魔法少女のみが増え続ける結果となっているのだ。
結果、俺が生み出した魔法少女の勢力のみが大きくなる。
そして小さな勢力を飲み込み、学園内は俺の産み出した魔法少女のみが生活しやすいところとなり、他の魔法少女は大変な思いをするだろう。
だからこそ、学園長はそれを止めるべくこうやって俺に会いに来た。
だが、
「んなこと知るか!俺には関係ない!あんたが学園長なんだから、あんたがなんとかするべきだ!」
そう、たとえ俺が生み出した魔法少女であれども、学園内で起きていることなのだから、学園長がなんとかするべきだ。
俺は産み出しただけであって、その後の行動については何も指示していない。
何か指示しているのなら、それをやめさせればいいかもしれないが、何も指示していないのに、俺にどうしろというんだ。
「そうです。私が学園長です。だからこそ、この問題をどうにかするべく、彼女達の魔法の母ともいえる貴方に話をしに来たのです」
学園長は俺の言葉を微笑みながら受け止めて、そう返してきた。
俺が産み出したから、彼達の保護者とでも思っているのだろうか?
確かに普通なら、『産み出した者』が『産み出された者』にいろいろ教えていくのが普通だ。その結果、保護者といっても過言ではないのかもしれない。
だがしかし、
「確かに俺がそいつらを産み出したかもしれない。けれどもそれ以降接していないんだ。そんな俺がいきなり現れていきなり大人しくしろといって聞くと思ってるのか?」
例えるならば、子を捨てた親が突然目の前に現れたとしよう。
そんな親が、言う事を聞けといってきたら・・・
俺だったら言うことを聞かないし、最悪、今まで何をしてきたんだと突き放す。
「それは、貴方の責任でしょう?」
学園長は俺の言葉に、的確な答えを返してくる。
ああ、わかってるさ。
それは俺がいけないのは、わかっている。
けれど・・・・
「例え、俺があいつらに何か言うことがあっても、それは、『好きに行動しろ。ただしその行動で起きるツケは自分で払え』だ。」
俺は気を取り直してそう返す。
「では、貴方はどうなのです?魔法少女をたくさん産み出して出来たツケを払わずに何をしているんです?自分が楽をする為に魔法少女を産み出したのでしょう?その魔法少女が問題を起こしているのだから、それは貴方のツケでしょう?」
だが、学園長はまたしても的確な答えを俺に突き付けてきた。
「うぐっ!」
俺はその言葉に黙ってしまう。
自分が放った言葉をブーメランで返されると何も言えなくなる。
「さて、この問題を貴方はどうするのですか?」
学園長は俺に微笑みながら近づいてそう聞いてくる。
この問題とは、俺の産み出した魔法少女が団結して勢力となり、他の魔法少女を下に見ていることだろう。
その中には、恐らくイジメなども含まれているのかもしれない。
そんな問題が起きてるからこそ、学園長が俺の元にきた。
この解決策は・・
「学園で魔法大会を開いて、優勝者を学生頭にして、そいつに指示をさせればいい」
大会の優勝者は一番強いということになる。
そして一番強いのなら他の魔法少女も従うに違いない。
何よりもそいつが指示するのだから、何か問題が起きればそいつの責任になる。
そしたら、俺は自由の身だ。
「そうですね。それは私も考えておりました。なので貴方も賛同したということを広めることにして開催しましょう」
やはり、同じようなことも学園長は考えていたみたいだ。
自分の発言力だけじゃ心もとないから、俺に言わせたということだろうか。
はたして、俺の発言力に力があるかわからないが、学園長が満足しているのならそれで問題ない。
俺にとっても悪い話ではなさそうだし・・
「ところでそれに優勝した学生頭の指示には貴方も従うんですよね?黒色聖母さん」
学園長は微笑みながら、俺の嫌いな異名と共にそう聞いてくる。
「その異名で呼ぶな!」
俺が嫌いだと知っていてあえてその異名で呼ぶとは!
だから俺は学園長の事が気に入らないんだ!
「ああ、申し訳ありませんね。蓮野 春さん。まさか自分から提案しておいて、自分だけは指示に従わないなんてことは無いですよね?」
微笑みながら俺に問いかけてくる。その微笑みの裏には黒いものを感じるが・・
「ああ・・、もう、それでいいよ・・」
これ以上、反論しても何かしらで返されそうだし、誰が優勝してもそいつは俺に興味なんてもってないから、何も指示してこないだろう。うん。問題ない。
「ちゃんとその言葉、映像を記憶しましたからね。では、話を進めておきます」
そう言って、学園長は段々透明になっていきやがて消えた。
どうやら何かしらの魔法を使って透写していたみたいだな。
それにしても、ああ・・・明日が憂鬱だな・・
女になりたくなかったのに・・・
学園長が見ているのなら、俺が出張る必要なかったじゃないか・・
そんなことを考えつつ、女になった時は、学園の寮に戻ると決めていたので、久々に学園の寮に戻ることにした。
学園の寮の前を意識しつつ、時空間を通し、そこに魔力を流し込み魔法を唱える。
【トランジション】
そうして俺は、『トランジション』で学園の寮の前に一瞬で飛び、その後、すぐに自分の部屋に向かうのであった。
いつもは、学園の外にある自宅に帰るのだが、女になってしまった時は、仕方なく学園の寮に泊まる。
その理由は、学園には女にとっての日常生活がしやすい環境が整っているからだ。
それが何がというと、月の物に関係したりする。なぜそんな環境が学園に整ってるかだが、それはこの学園だからこその理由がある。
この学園は、日本の中では魔法を扱っている唯一の学園だ。
そして、魔法を上手く扱うことができるのは基本的に若い女性に限る。
だからこそ、魔法学園は基本的に女子生徒が多くなり、そういった環境が整っているわけだ。
中には男でも魔力を少し扱えて在籍している人も居るが、やはり女に比べて弱く、人数も少ない。
ちなみに俺の自宅には、女の為の環境はあまり整っていない。
なぜならば、俺が女になることに否定的だから・・
先ほどの魔物を倒した場所から、寮の自室に『トランジション』しなかった理由は、簡単にはできないからだ。
寮と外で魔法の結界が常時張られており、外部からの侵入を防いでいるのだ。
無理に通ろうとすれば通れるかもしれないが、その分の魔力を消費する。
だから一度、寮の前に飛び、そこから歩いて結界の中に、寮の中に入っていく。
寮の中を歩いている途中で、寮の生徒に何やら見られているようだが、俺は気にせずそのまま自室に向かう。
そして自室につくと同時に、
【ディサーマーメント】
纏っていた魔法服を解除して、素っ裸になる。
それは誰もが目を張るような女性の姿。
しかし俺は見飽きているので、まったく気にせずに部屋を歩いて、シャワールームに向かう。
魔法学園の寮には一部屋ごとにシャワーやトイレがついていて、俺としてはものすごく有難い設備環境になっている。
シャワーから適温なお湯を出して、頭からかぶる。
そして、この洗い流される感覚、その気持ちは、男になっても女になっても変わらない。
ただ、頭を洗う時に無駄に長い髪の毛、体を洗う時に邪魔する胸の脂肪、男以上に敏感な股、それが良い気持ちに邪魔をする。
これが女になることが嫌な1つの理由。
体を洗いシャワーのお湯を止めて、
【リぺル】
体に付いている液体を弾き飛ばす。ただし、髪の毛についている水分は適度に保つように心がけて。
この魔法があるおかげで、長い髪を乾かすといった行為がものすごく楽になる。
もし魔法がなければ、長い時間をかけて乾かすことになるのだろう。そして・・
【ウィンドコール】
【ヒート】
俺の魔法で風が生まれて、風は暖められ、その風は俺の髪梳いていく。
あっという間に、長い髪全体が梳かれて、とても楽だ。
この件に関しては魔法があって良かったと思うところだ。
そして裸のまま部屋にあるベットまで向かい、そして寝転ぶ。
あーー、精神的に疲れた・・・
そうして、寝るのであった。
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私は、私の幻影とハルさんの話を、もう一つの視界みたいなもので見ていた。
やっとあの問題児を、そして未来の希望をなんとかできる案件が整った訳ですね。
ハルさんは、男性なのに魔法を上手く扱える世界的に珍しい人物です。
この世界では、男性は魔法を扱えず、女性だけが扱える言われていますが、実際は違います。元々、男女関係なく魔法を扱えるほどの魔力量をもつ人物はほぼいません。稀に生まれつきか成長過程で自然に魔力量が多くなり魔法使いになる人がいますが、それも、ほとんどが女性で男性は滅多にいないのです。例え、いたとしても男性は魔力の扱い方が、女性ほどスムーズじゃないみたいで魔法を使うというまでいけないことが多いのです。
また、魔力の受け渡しで魔法使いになる人もいます。これも女性だけの特権で男性には受け渡す事の意味が無りません。何故ならば受け渡される魔力は受け渡された人の子宮に蓄えられて、その後、変換されてその人の魔力に生まれ変わるのです。子宮のない男性に魔力を受け渡したところで意味がないのです。
ハルさんは人として産まれた時から魔力は膨大にありましたが、上手く扱うことができなかったようです。それが、ある事件をキッカケで魔法を扱えるようになりました。それが、女性に性転換するという事でした。
しかしその性転換は完璧ではなく、魔法を発動してから三日が経過すると元の男性に戻ります。以降、魔法を使えば女性になり、魔法を使わなければ男性に戻ると言う事がハルさんの普通になりました。
女性になったハルさんは、男性の時の最大魔法許容量の30倍程という桁違いの魔力量の持ち主になります。
女性から男性に戻る時に、その時の許容量の超えた魔力は何処かに消費されて消え去ります。
さて、ここで不思議な事が起こっています。男性から女性になると男性の時の最大の魔法許容量の30倍の魔力量になり、女性から男性に戻る時は男性の時の許容最大量の魔力量を持って戻るのです。
つまりいくら魔法を使っても短時間で最大値に回復します。これは世界の常識を壊したのです。
魔力を多く持つ者が、魔力の少ない人に魔力を受け渡すと、魔力の少ない人が魔法を使えるまでに魔力量が増えます。
その代わりに受け渡した人は許容量最大量の半分以上を消費します。
その時に消費した魔力は半年以上の月日をかけてやっと回復するのです。
魔力量の多さは魔法使いにとって、とても大切なものです。
魔力量によって使える魔法が変化したり、学校の評価も変わってきますし、同じ魔法を発動しても威力が変わったりします。
威力が弱いと魔物が出た時に苦労する事になるますし、殺されてしまう事も多くなるります。
だからこそ魔力の受け渡しは頻繁に行われないのです。
しかし、ハルさんは半年でなく三日で魔力が全回復するのです。ですから頻繁に魔力の受け渡しができますし、実際に多くの魔法少女を産み出しています。
ハルさんが魔力を受け渡しても男性のままでいる事があります。何故、許容量の最大の半分の魔力を消費しているのに男性のままでいるのかが不思議です。
ハルさんが普通の魔法を男性のまま発動すると、魔法の消費量により直ぐに女性に性転換してしまいます。それが、何故か他人に魔力を受け渡す時だけは性転換しないのです。
流石に魔法少女を産み出して、その後直ぐにまた産み出そうとすると女性に性転換するようですが、男性のまま一日程の期間を置くとまた産み出す事が可能みたいです。
男の時のハルさんの中にある魔力は、一体どうなっているのでしょうか・・・
そのような疑問も男性ありますが、それはわからないので置いておきます。
今の問題は、魔法少女が多くなる事は世界を守る力が強くなる事だからいい事なのですが、一人から魔法少女が沢山産まれると、その派閥が大きくなり小さい派閥を飲み込むといった問題が起きます。
いえ、実際に起きているのです。
それにより学校の雰囲気は最悪になり、イジメと思わしき事が行われています。
まだそこまで酷いものでなく私自身がその人達を咎める事が出来ませんが、いずれ酷くなりそのイジメで自殺する子だってでてきてもおかしくない状況です。
貴重な魔法少女に自殺で死んでほしくありません。
何か対策を打たなければなりません。
この状況をどうにかするには、その状況の魔法の母であるハルさんにどうにかしてもらわなければなりません。
しかしハルさんは、自分の産んだ魔法少女に全く興味なく殆ど接点を持ってません。
だからハルさんから産まれた魔法少女達は自由に動く事ができます。
例え悪い事をしてもハルさんという母同然の人は叱らないのだからそれを続けます。
だからこそ、ここまでの作戦を練って、やっとの思いで先程の約束を取り付けたのです。
魔法大会で優勝した人が学校の基準となって、いろいろと命令できる。
ハルさんは、周りから興味持たれてないと思い込み、関係なさそうにしていたがそんなことはありません。
ハルさんは、たくさんの魔法少女を産み、大きな魔力を持っていて、魔法少女になった姿は見め麗しく、尚且つ、女性から見てカッコイイ。
そんな人が皆の興味を惹かないわけがありません。
学校にはほぼ通っていないが、沢山の魔法少女を産み出して、今回のように魔物討伐をしていることから、噂が噂を呼びハルさんは学園で有名になっています。
だから優勝した人はハルさんに何かを命令するに違いありません。
もしハルさんから生まれた魔法少女が優勝しても、さすがに優勝したというのだからそのときは他の勢力も認めることでしょう。
さて、ハルさんは自身が皆の興味を持っている対象というに気付くでしょうか。
皆がハルさんに興味津々で優勝したらどんな命令をされるかわからないこの状況で、もしハルさんが気付いたとしたら、ハルさん自身が大会に出場して優勝しにくるかもしに来るかもしれません。
なので、私はルールに面白いものを作りました。
これでハルさん対策はバッチリです。
驚いたハルさんの顔が楽しみです。
もし、それでも大会に出たいと言ってきたら、その時はその時に考えましょう。
何れにしてもハルさんの件は、前に進んだ事に変わりないのですから。
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魔法大会開催のお知らせ
魔法によりお互いを競い合う大会を開催します。
特別な服を着てもらい、物理的ダメージが精神的ダメージに変換されます。
精神的ダメージを許容量以上与えられたものは気絶します。
勝敗は、気絶した者の負けとなります。
優勝決定戦で引き分けた場合は再度試合を行います。
優勝者にはこの学校の命令権を得ます。
ある程度の命令を生徒にすることができ、もしそれに聞かなかったものは学校から罰が下ります。
ただし、常識に背かない程度の命令にしてください。
最後に出場条件は魔法が発動することが出来て、国への身分登録に女性となっている人のみです。
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