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性転魔法使いのオブリージュ  作者: Kiruna
魔法高校編
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特訓中!コンバージ・モード獲得!

(わたくし)は、黒色聖母(こくしょくせいぼ)様に言われて魔力の圧縮という、パンを捏ねるような魔力操作を行う事になりました。


今回のは、外に発動するもので無くて、あくまでも自身の中で発動するものです。


つまり、魔法の初期に習う、魔法に対する防御力を上げるための操作と同じかもしれないですわ。


それは、魔法を受ける場所に、自身にある魔力をより多くの密集させるといったものだが、(わたくし)にはよく分かりませんでしたわ。


ただ、痛くなりたくないと思っていたら自然にできていた感じです。


だから、今回も頭の中でパンを捏ねるイメージをしていれば出来るかもしれないですわ。


私の中には、生まれつきの魔力が存在している。私自身には感じ取れることはまだないけど、でも、それが生まれつきの魔法使いの弊害と言われているから仕方ないですわ。


元々あるものだから、それに鈍感になります。例えば、普通の人でも何もしていない時に血が流れていることが感じ取るのが難しいようにですわね。


血管などに手を当てると流れていることは実感出来るかも知れないが、魔力にはそれがありません。


だから、今まで(わたくし)には魔力を感じ取ることができなかったのです。


その代わり、イメージだけでも他に人よりも、魔法の成功率が上がりましたわ。


魔力を感じ取れないことに情けないと思った時もありましたけど、今はこのイメージ力を一番に考えていますわ。


日々、イメージで魔法を放つ練習をして、『ファイアー・ボ(火玉)ール』だけは、上級ランクにも負けないほどの自信がついたのです。


今回はその『ファイアー・ボ(火玉)ール』がうまく使えずに負けてしまいましたが、それでもイメージはできていたと思いますわ。


だから私の中に眠る物を、捏ねるイメージも出来るはずですわ。


そう自分に自信づけて、目を瞑ります。


息を止めて、集中しますが、魔力がどれか分かりません。


けどそこにあるのは確かなんです。


だからどれか分からないですけど、私にあるもの全てを捏ねるようにイメージしました。


すると、頭の中に流れる声が響いてきて、それをそのまま口にしました。


(わたくし)に眠る魔の力よ。今、この時だけ、(しゅう)()をお与え下さいですわ】


そして、私は光に包ました。


真っ赤だった魔法服は、学生服みたいに守るべき場所は黒く、それ以外は赤くなり、髪の毛のグルグルも更に巻き数が多くなりました。


「・・・、まさかそこまでいくとは思っていなかった・・・」


「何が起きたの?」


黒色聖母(こくしょくせいぼ)様は呆れたように、美雪さんは何が起きているか分からなくて愕然とこちらをみています。


私にもこの状況がなんなのかわかりませんわ。


私の中にある物を、全て捏ねるイメージをして頭の中に響いてくる声をそのまま発したら、この様になりました。


それを伝えてみました。


「なんか、頭の中に響いてくるって、私が初めて魔力を受け渡された時みたい」


美雪さんがそう仰られました。美雪さんは、魔力を受け渡されて魔法使いになったらしくて、その時に頭の中に声が響いてきて、それをそのまま発したら魔法使いになったみたいです。


私は、生まれつきだったからそんな声は聞いたことがありませんでした。


魔法服を着る時の声はあくまでも自分で考えたもので、ただ学園から渡された端末機の変身ワードをそれにしただけでした。服の格好も学園から指定されたもので、特別性など一切なかったのです。


と、なるとこの姿が私の唯一の魔法服になるのですね。


でも、黒色があると、魔法を発動する時に効率が悪くなるってきいていたのですが・・・


「とりあえず、先ほどのイメージを持ちながら魔法を放ってみて下さい」


「わ、分かりましたわ!」


(わたくし)黒色聖母(こくしょくせいぼ)様の言葉に従って、そのまま(わたくし)の中にある物を捏ねるイメージします。


それをそのまま手の先に移動させ、それを使って得意なあの魔法の特大サイズを発動させるイメージを持って魔法を使いました。


【ファイアー・ボ(火玉)ール!】


そして、発動した瞬間に目を開けると、そこにあったのは、今まで最も大きく放った『ファイアー・ボ(火玉)ール』の3倍程の大きさのものでした。


「え?」


私が驚きと共に、そのまま『ファイアー・ボ(火玉)ール』は壁に向かっていきぶつかって、大爆発を起こしたのです。


「どうやら、できたみたいだな。それに魔力が集まっているとこだけ、魔法服の色が赤に変色するみたいだな。なんとも効率的な魔法服なんだかなぁ・・」


黒色聖母(こくしょくせいぼ)様はそんな事を言って、こちらをまだ呆れた表情で見てきました。


「まあ、そのまま服の外のものを全て弾くイメージで『リぺル(弾返)』でも発動してみろ」


「はい!」


あくまでも、服の外でですわね!


美雪さんが気絶してる時にやってみたときは、うまくできなく服を弾いてしまったのですけれど、この服を着てるときならできる気がしますわ。


なんというか、服が私の一部である気がしますの。


だから絶対に成功させてみますわ。


リぺル(弾返)!】


そして、私はリペルを発動しました。


すると、服は切れることが無かったけれど、途中で息が苦しくなってきましたわ。


「っ・・!・・・・・・!」


黒色聖母(こくしょくせいぼ)様が何か言ってるけど私には聞こえなかった。


どんどん息が苦しくなってきましたわ。


すると、黒色聖母(こくしょくせいぼ)様がこちらにむかって何かしているのが見えました。


【マジック・(魔食)イート!】


それと同時に、(わたくし)の発動している魔法が消失し、息苦しさもなくなりました。


「確かに全てと言ったが、まさか空気や音までも弾くバカがいるとはな」


呆れてそんな事を言ってきました。


息苦しさを感じたのと、黒色聖母(こくしょくせいぼ)様の声が聞こえなかった理由はそれですのね。


それにしても、息苦しさは無くなったのですが、まだ疲れを感じますわ。


そう思ってると、(わたくし)の周囲が光り出しました。


そして、(わたくし)はいつも着ている魔法服に戻っていました。


「どうやら、魔力がなくなると普通の魔法服に戻るみたいだな」


そうですのね。確かに発した言葉の中には、今だけって言ってましたし、解けても不思議はないですわ。


そのまま考えていると、体が重くなってそのまま気絶してしまったのでありました。

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