第6話【勇気】
その声に小さくコクンとうなずいた。
私はそのままその子を近くの公園まで連れて行ってブランコの座らせた。
あたりは街灯で照らされていて明るかった
「有り難う私の名前は綾香…よろしくね…」
小さな声でお礼を言われちょっと恥ずかしかったでも私は話を進めた。
「あ、あのぉ…何でこんな夜中に一人であんな所歩いてるの?お母さんとかは心配しないのぉ?」
と初対面で緊張しながらきいてる私も一人で真夜中に町外れの道を徘徊していたけど、私はもう生きる事が辛くて…嫌になってたわけでこの子とは綾香さんとは訳が違うと思ったから。
「私には…両親がいないの小さい頃に事故で…そのせいで私も目が見えなくなった…だから」
私ははっとしてすぐに言葉を切り返した
「ごめん…悪い事聞いちゃったね私はね学校で虐められてるの…」
詳しい事は言わなかった。というより恥ずかしくてそんな事いえなかったでも綾香はそんな私を受け入れたんだ。
「虐められてる…いいよ全部いっちゃって全部私が聞いてあげるからさそうすれば少しは…ね」
半信半疑だったまさか初対面の人にこんな子といわれるなんて思わなかった。
そしたら涙がせきを切ったかのように溢れてきた。
何でだろ…なにか心の引っ掛かりが取れたみたいに安心しきったのかな多分。
そして私は全部話した。
花瓶が置かれていたことも殴られたり蹴られたり給食にゴミ入れられたり、味噌汁には牛乳入れられて残飯をかけられたり、カッターで全身を切られたり通りかかる事に悪口をいわれて人間として扱われていなかった事も全部全部話した。
綾香もそれを全部受け止めてくれて一緒に泣いてくれた。
とてもすっきりしたし嬉しかった。
そして最後に私に「頑張れ陽菜絶対負けないよ絶対頑張れるよ」
っていってくれた。
この言葉はすっごく私の心に響いて生きていく気力が生まれた。
生きてればいい事が絶対ある、そんな感じがした、とっても勇気付けられて虐めになんか負けないって思わせてくれた。
この小説は半分はフィクションですが半分は現実で起こったノンフィクションです