第5話【出会い】
変な意地張って本当のことをいえなかった自分がバカバカしかった。
「とにかく今日は帰りなさいゆっくり休んで……ね」
「はい…」
うつむいたまま返事をしてかばんを手に下げ学校を後にした。
手足にはカッター出来られた生々しい傷が十数ヶ所残されていた。
悲しむと怒りが込み上げてきて、このままだと気がどうかなっちゃうかもしれないって思うくらい耐える限界に近づいていた。
家に着き玄関を開けてはいると目の前に母がいた。
「何で手首なんか…自殺なんかしようとしたの」
始めてみた母の涙、私のことをさぞかわいいんだろうでもなんて何にも分かってない、私のことも少しはわかって欲しかった。
「な…んでもない」
また嘘をついた【絶対虐められない】なんて思ってるお母さんにいえるわけないよ。
そんなのいえるわけ……
「なんでもないなんて事ないでしょ 何もなかったら自殺なんかしないでしょ ねぇ答えなさいよ!!」
「なんでもないものはなんでもないんだよほっといてよ」
凄い勢いで自分の部屋に入ってドアを閉める。
自分の【PRIDE】っていう意地でお母さんにも先生にも嘘を付いた事がすっごく悔しかった。
その後夕食なんか食べられそうになかった、今までとは違いずっと吐き気に襲われている。
吐けばすっきりするんだろうなって思ってのどに指れて無理やり吐かせようとしても吐く物がなかった。でる物は胃液だけそれと前以上も吐き気だけだった。
吐きたくてもはけないって一番辛いと思う、吐いちゃえばすっきりするのに……
その夜みんなが寝静まった頃私はまるで夢遊病患者のように、ふらふらとくつもはかずに外へと歩いていた。
変質者、不審者なんかドンとこい!!見たいな感じででも本当にどうでも良かった。
生きてる事が辛く感じた、いっそのこと他殺でも何でもいいから死にたかった。
「どん」っと誰かとぶつかって相手が倒れた。
すぐに「大丈夫ですか」って声をかけて起こした
「有り難う御座います」そういって歩き始めたすぐ躓いて転んだ、良く見ると着ている服はボロボロになっていた
「ひょっとしてあなた目見えてないの?…
これはフィクションでありノンフィクションです
意味は読者の皆さんにお任せいたします。