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運命の輪  作者: ソルト
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第4話【PRIDE】

グロテスクな表現が含まれているので(軽め)ご注意ください。

次の日の朝食の時お母さんに「学校楽しい?」って聞かれて「うん」って無理やり答えてけどまたもの凄い吐き気に襲われる。

それでも胃が、受け付けてくれない朝食を箸で無理やり押し込んで朝食を終えた。


いつもは一緒に登校している、桜と雪花居るはずもない。

一人で学校へ向かう間も時折吐き気がして、胃から来る【なにか】をひっしでこらえる。「うっ…」ってなる事も有ったけどそれでも堪えて学校までいった。


クラスの扉の前で立ち止まった。クラスの扉を開けるのが凄く怖かった。

この後どんな事があるかと思うと足がすくんでよけいに入れなかった。

覚悟を決めて扉を開けると、クラス全員の冷ややかな視線が突き刺さる

そして私の席を見ると昨日と同じ様に花瓶に入った菊の花が置いてあった。

私はそれを無言でどかして席に付く。

すると突然後ろから思い切り花瓶の中の水をかけられた。

クラスの中がし〜んと、静まり返った。

多分思いもしない行動だったんだと思う、でも私からすれば察しがついた。

どうせ花瓶に対しての反応がなかったからいらついてやったんどろう。

それでも私は耐えた、絶対に泣かないって決めていたからそれが唯一つの虐めに対する抵抗だった。

同情の目で利奈がこちらを見ている。

あのあと「有り難う何か有ったら絶対私が守るからね」って言ってたけどやっぱり人って口だけだなって思った。

後ろには人権標語ポスタ−が張ってある。何が「虐め絶対ダメ」「差別反対」雪花にいたっては「いじめ差別絶対ダメ虐めは人を傷つける行為です」なんて書いてるくせに……。


そして休み時間、暴力はさらに酷くなる。

黒板に押し付けられ黒板けし投げつける、いくら咳き込んだ所で何も変わらない、いや逆に酷くなった。


「お〜い桜ちょっと筆箱とって☆此処にある【ゴミ】じゃまだからさぁ」

雪花は筆箱の中からカッターと取り出した。

「ちょ…やめて何するの…グッ…」

抵抗する私のみぞおちを桜が思い切り殴りつけた。

「ウ…ウぇ…ゲッホゲホ」


体感した事のないもの凄い吐き気に襲われその場で朝食全部を嘔吐した。


「うわこいつ吐いたよ汚ねぇじゃぁさっそと消えな【人間のクズ】」

色々な所を切りつけられる手や足、手首、顔…手首はまるでリストカットしたかのようだった。

血が溢れる私はそれを必死で抑えて止めようとした。

でも全然止まらない、自分の席にタオルがあることを思い出しふらふら歩いて自分の席までいった所で私は意識を失いその場に倒れた…。

周りは血の海だった、その後はもう覚えていない。


気が付くと私は保健室のベットの上にいた。

カーテンのむこうでは話し声がする

「血はとまっているので時期に目を覚ますと思いますが万が一のことがあったらすぐに病院に運びますので承知してください」

誰かと電話で話しているみたいでももう意識戻っている。ベットから起き上がりカーテンを開ける。

先生が振り向き

「目覚めたのねでも何であんなことしたの!!あなたがしたことは立派な自殺よ」

ちがう自分でやったんじゃない、虐めの中でカッターで切られたんだ…でもいえるわけないじゃない、私の親は【うちの子は絶対虐められない】って思っているのに「私虐められています」なんて…力はないけど【PRIDE】ぐらい私にだってあるから。

「ちがう…これはい…」

やっぱり【PRIDE】許さなかった途中まで言いかけてそのままのみこんでしまった。






この話は半分フィクションで半分がノンフィクションです。

この言葉の意味は皆さんの想像にお任せします

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